地球の未来と生物多様性 ウィーク
航空宇宙産業における製造イノベーションが持続可能性と環境保全にどのように貢献できるか
ラトビア共和国
ラトビアは、欧州宇宙機関(ESA)との戦略的な連携を通じて、航空宇宙分野において大きな進展を遂げてきました。2020年にESAの準加盟国となって以来、ラトビアは複数のESA及びNASAのプログラムに積極的に参加し、技術力を高めるとともに、国際的な宇宙ミッションへの貢献を続けています。また、ラトビア企業は無人航空機システム(UAS)の開発にも重要な役割を果たし、空中監視や偵察技術の強化に寄与しています。
本カンファレンスでは、ラトビアの航空宇宙分野における革新的な取り組みを紹介するとともに、国際的な対話の場を提供し、持続可能な未来に向けた新たなパートナーシップの構築を目指します。
映像記録有り
対話プログラム
- 脱炭素
- 気候変動
- 森林破壊
| 同時通訳 | 提供する |
|---|---|
| 発信言語 | 日本語及び英語 |
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トラックプログラム
- 開催日時
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2025年09月20日(土)
10:00 ~ 11:30
(開場 09:30)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
9:30 AM - 10:00 AM 受付
10:00 AM - 10:10 AM 開会挨拶
ラトビア共和国 外務大臣 バイバ・ブラジェ閣下(HE Ms Baiba Braze)
10:10 AM - 10:30 AM 地球インテリジェンス
山﨑泰教氏 (Mr Yasunori "Yasu" Yamazaki)リベラテック社 共同創設者兼CEO
10:30 AM - 10:45 AM 欧州グリーンディールの動向を踏まえた宇宙ロケットおよび民間航空向け極低温断熱材の開発アプローチ
ウギス・ツァーブリス工学博土 (Dr.sc.ing., Mr Ugis Cabulis)ラトビア国立木材化学研究所 副所長
10:45 AM - 11:00 AM 雲の上から:Basecamelectronics技術による安定化空中モニタリングソリューション
ドミトリー・チュルコフ氏 (Mr Dmitry Chulkov)NewBaseCam Ltd., COO
11:00 AM - 11:30 AM パネルディスカッション: 宇宙からの視野、金融からの基盤, 日本、ラトビア、そして世界をつなぐイノベーション
11:30 AM - 11:45 AM ラトビア:ビジネスとイノベーションの新たな拠点
ソルヴィタ・グルベ氏 (Ms Solvita Gulbe)ラトビア投資開発庁 輸出促進部部長
実施レポート
【振り返り】
ラトビアが主催したプログラム「航空宇宙産業における製造イノベーションが持続可能性と環境保全にどのように貢献できるか」では、政府関係者、科学者、起業家が一堂に会し、地球規模の持続可能性課題に取り組むための航空宇宙技術の変革的な可能性を探求しました。セッションは、バイバ・ブラジェ外務大臣の歓迎の挨拶で始まり、ラトビアが国際的なパートナーと連携して環境配慮型イノベーションを推進する決意を強調されました。
続くプレゼンテーションでは多様な視点が示されました。リベラテック社 共同創設者兼CEOの山﨑泰教氏は「地球インテリジェンス」を紹介し、宇宙データが気候監視と政策行動をいかに支援し得るかを強調。衛星インテリジェンスが科学的知見と環境保全の実用応用を結びつける役割を説きました。
続いてラトビア国立木材化学研究所 副所長のウギス・ツァーブリス博士が、欧州グリーンディールの優先事項に沿った極低温断熱材の研究を発表。材料科学の進歩、特に宇宙ロケットや民間航空機向けの持続可能な断熱材が、航空宇宙システムのエネルギー消費削減と効率向上にどう寄与するかを技術的に示しました。
同様に説得力があったのは、NewBaseCam Ltd.のドミトリー・チュルコフ副社長による安定化航空監視ソリューションの説明です。革新的な航空プラットフォームが、リアルタイム環境観測、自然災害対応、農業管理をいかに支援できるかを強調し、社会と生態系への直接的な影響を実証しました。
パネルディスカッション「宇宙からの視野、金融からの基盤, 日本、ラトビア、そして世界をつなぐイノベーション」では、これらの技術革新と金融メカニズムを結びつけ、ラトビア、日本、そしてより広範な国際社会における分野横断的な協力の重要性を指摘しました。最後に、ラトビア投資開発庁のソルヴィタ・グルベ氏より、ラトビアのビジネス環境に関する戦略的概観が提示され、航空宇宙分野やグリーンテクノロジーに関心を持つ外国投資家にとっての競争優位性が示されました。
本プログラム全体を通じて、航空宇宙分野のイノベーションが宇宙探査の枠を大きく超え、持続可能性と国際協力の重要な推進力となり得ることを示しました。
【会期終了後の取り組み】
2025年大阪・関西万博終了後、ラトビアとそのパートナー国には、本プログラムでの議論を具体的な取り組みへと転換する明確な機会が生まれます。第一に、衛星ベースの地球観測分野における協力を深化させるため、森林伐採・海洋環境・都市部排出量といった気候変動影響の監視に焦点を当てた、日ラトビア企業間共同プロジェクトの設立が挙げられます。政策立案者や研究者がアクセス可能な共有データプラットフォームを構築することで、航空宇宙技術から得られる知見が持続可能な開発の意思決定に確実に反映されるでしょう。
次に、極低温断熱材に関する研究は、航空宇宙分野と民間航空分野の双方に持続可能な素材を統合するパイロットプロジェクトの可能性を開きます。万博終了後、ラトビアは日本の大学や製造業者との連携を模索し、試作機を商業的に成立する製品へと発展させ、世界の航空脱炭素化目標に沿うことが可能です。
第三に、NewBaseCam Ltd.が提示したような航空監視技術は、特に災害多発地域において、日本の自治体との実践的な協力プロジェクトに応用できます。実証プロジェクトでは、安定化された航空システムを活用したリアルタイム災害リスク管理、精密農業、沿岸保護の活用を視野に入れています。
最後に、投資開発庁が説明するラトビアの投資環境は、日本をはじめとする国際企業が研究開発センターや生産拠点を設立するゲートウェイを提供します。グリーン航空宇宙技術の拠点として自らを位置付けることで、ラトビアは万博で得たモメンタムを長期的な経済連携へと発展させることが可能です。
結論として、ラトビアは大阪で示された革新と協力の精神を、持続可能性、経済発展、国際的な信頼を強化する具体的な越境プロジェクトへと具現化することに注力します。
出演者情報
モデレータ
ソルヴィタ・グルベ
ラトビア投資開発庁 輸出促進部 部長
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登壇者
ウギス・ツァーブリス
ラトビア国立木材化学研究所 副所長(博士)
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ドミトリー・チュルコフ
NewBaseCam Ltd. 副社長
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山﨑 泰教
リベラテック社 共同創設者兼CEO
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矢野 拓也
COO, DBJ Singapore
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アンドリス・アルクスニス
ラトビア投資開発庁 輸出・イノベーション部門 シニアプロジェクトマネージャー
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地球の未来と生物多様性 ウィーク
航空宇宙産業における製造イノベーションが持続可能性と環境保全にどのように貢献できるか
ラトビアは、欧州宇宙機関(ESA)との戦略的な連携を通じて、航空宇宙分野において大きな進展を遂げてきました。2020年にESAの準加盟国となって以来、ラトビアは複数のESA及びNASAのプログラムに積極的に参加し、技術力を高めるとともに、国際的な宇宙ミッションへの貢献を続けています。また、ラトビア企業は無人航空機システム(UAS)の開発にも重要な役割を果たし、空中監視や偵察技術の強化に寄与しています。
本カンファレンスでは、ラトビアの航空宇宙分野における革新的な取り組みを紹介するとともに、国際的な対話の場を提供し、持続可能な未来に向けた新たなパートナーシップの構築を目指します。
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2025年09月20日(土)
10:00~11:30
(開場 09:30)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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