地球の未来と生物多様性 ウィーク
知られざる水と森の話 ~気候変動時代の社会とイノベーション~
株式会社IHI
産業革命以降の人類の経済活動の結果として地球環境破壊が進み、地球温暖化/災害激甚化/水資源の枯渇などの問題が深刻化しつつあることが大きな社会課題となっています。自然と技術が調和する社会を創るためには、脱炭素問題と水問題(不足/災害)問題を合わせて解決していく統合的なアプローチが特に必要であり、トークセッションを通じて取り組みの重要性を認識していただくとともに、各々が持ち帰って多種多様なステークホルダを巻き込んだ活動に繋げていただくことを目指します。
映像記録有り
対話プログラム
- 気候変動
- 淡水資源
- ネイチャーポジティブ
| 同時通訳 | 提供する |
|---|---|
| 発信言語 | 日本語及び英語 |
-
アジェンダ2025
参加プログラム
- 開催日時
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2025年09月20日(土)
14:30 ~ 15:50
(開場 14:00)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
多種多様な背景を持たれる産官学の有識者を招き、水、森、気象、災害、プラネタリーヘルスなどを題材とした80分間のトークセッションを行います。トークセッションのトピックスとして、気候変動の行く末と影響/人新世(人類活動の自然に与えた影響)/森と水の再生の意義/証拠性を以て実現するための技術的な方策(計測の重要性、データ統合)について議論することを想定しています。議論を通じて脱炭素と水問題の解決を図る統合的なアプローチの可能性を知っていただき、脱炭素および水問題への関心を喚起する場とします。
実施レポート
【振り返り】
本プログラムでは、知られざる水と森の関係に注目し、気候変動の緩和と適応に向けた技術・経済・教育の観点から議論を深めました。
<テーマ1>世界を取り巻く水と森の課題とは?
日常では水が豊富に思われがちですが、世界的には水不足が深刻であることや、水蒸気や地下水などの“知られざる水”や、防災機能や地下水涵養などの“知られざる森”について取り上げ、水と森の可視化技術が自然資本の価値再認識につながることが示されました。
<テーマ2>今何ができていて、今後何が必要か?
洪水シミュレーションやドローン計測などの事例を通じて、自然資本の可視化を具体的な対策・保全にどう結びつけるか、ファイナンスや文化的価値も含めて考える必要性が議論されました。
<テーマ3>目指すべき未来と具体アクション
多様なデータを統合した予測・マネジメント技術の重要性や、水源涵養・防災・CO2吸収などの多面的な自然資本価値の評価、さらにステークホルダー間の合意形成や金融の仕組み、シナジーとトレードオフを考慮した意思決定の重要性が示されました。
<まとめ>
1. 水と森の可視化技術は自然の価値の再認識につながること
2. 自然資本を組み込んだ社会経済活動が求められること
3. 見える価値だけでなく見えない価値も含めた統合的アプローチが必要なこと
が挙げられます。
気候変動に対応するためには、技術・経済・教育の観点でシナジーとトレードオフを考慮しながら、多様なステークホルダーが協力して取り組むことが不可欠です。
最後に、「Think globally for earth, Act locally by people with together!」というメッセージを掲げ、地球規模で考えながら地域で行動することの重要性を強調しました。水や森の問題は世界的にも身近にも関わる課題です。本プログラムが皆様の関心を高め、行動のきっかけとなれば幸いです。
【会期後の取り組み】
ネイチャーポジティブを実現するためには、社会経済活動の基盤である自然資本の保全・再生と持続可能な活用が不可欠です。自然は人間活動の根源であり、水や森林などの自然資本を守り、関わる人々の仕事を支えることが大切です。
また、自然資本を社会経済活動に組み込むことで、持続可能な発展を目指す必要があります。
本プログラムを通じて、多様なステークホルダーが集い議論を深められるよう、今後も積極的に情報発信を続けていき,“自然資本を組み込んだ社会経済活動”の実現を推進していきます。
出演者情報
モデレータ
出本 哲
株式会社Aqunia - 気象予報士
東京大学にて気候変動関連の研究で理学修士を取得。PwC/ADLにてAI等の先端技術関連の戦略立案業務に従事。AIスタートアップのアラヤにてCSO(事業責任者)として経営・事業開発を行った後、Gaia Vision共同創業者として気候変動関連事業の立上げを実施。元・最年少気象予報士
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登壇者
見宮 美早
GREEN×EXPO協会(2027年国際園芸博覧会協会)
1997年にJICA入団以降、ケニア事務所、アフリカ部、フィリピン事務所、地球環境部などに所属、2021年からJICAにおけるサステナビリティ体制や方針・戦略策定に携わる。この4月から、2027年国際園芸博覧会協会(通称Green Expo協会)に出向、サステナビリティ推進部長(兼国際部長)を担う。
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上田 壮一
一般社団法人シンク・ジ・アース
東京大学大学院工学系研究科修了。広告代理店勤務を経てThink the Earth設立。以来コミュニケーションを通じて環境や社会について考え、行動するきっかけづくりを続けている。主な仕事に地球時計wn-1、書籍『百年の愚行』『1秒の世界』『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』『あおいほしのあおいうみ』ほか多数。
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大西 信徳
DeepForest Technologies 株式会社
DeepForest Technologies 株式会社代表。京都大学の森林科学専攻の現博士研究員。独学でプログラミングを習得し、ドローンデータに対してAIを活用した樹種識別や炭素蓄積量などの森林解析技術を開発。会社では開発した森林解析ソフトウェアの提供や、森林計測・カーボンクレジット創出などを実施し、森林保全に尽力。
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北 祐樹
株式会社Gaia Vision
爆弾低気圧や波浪について研究を行い、2020年に環境学博士号を取得。2020年に環境学博士号を取得、MS&ADインターリスク総研株式会社に勤務後、2021年9月にGaia Visionを創業。東京大学生産技術研究所で特任研究員として気候変動・洪水リスクの研究も兼業。
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山内 淑久
株式会社IHI
1998年石川島播磨重工業(現IHI)技術開発本部に入社。2011年より技術アタッシェとしてシンガポールに3年間出向し,政府系研究機関との各種プロジェクトを推進。2022年よりプログラムディレクターとして気候変動適応に向けて大気観測技術,AI気象予測技術などの将来技術獲得を推進。
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地球の未来と生物多様性 ウィーク
知られざる水と森の話 ~気候変動時代の社会とイノベーション~
産業革命以降の人類の経済活動の結果として地球環境破壊が進み、地球温暖化/災害激甚化/水資源の枯渇などの問題が深刻化しつつあることが大きな社会課題となっています。自然と技術が調和する社会を創るためには、脱炭素問題と水問題(不足/災害)問題を合わせて解決していく統合的なアプローチが特に必要であり、トークセッションを通じて取り組みの重要性を認識していただくとともに、各々が持ち帰って多種多様なステークホルダを巻き込んだ活動に繋げていただくことを目指します。
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2025年09月20日(土)
14:30~15:50
(開場 14:00)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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