平和と人権 ウィーク
難民課題の解決を目指すビジネスアイディアコンテスト
独立行政法人 国際協力機構
世界の難民・避難民の数は過去最大の1億2千万人を超え、その多くが開発途上国である近隣国で衣食住に困窮し先の見えない生活を強いられています。難民受入国の負担は限界に達し、既存の人道支援だけでは対応しきれなくなった今、難民の抱える課題を持続的に解決するビジネスの力が求められています。本イベントでは、難民課題に挑戦するビジネスアイディアコンテストを通じて、革新的な難民支援と難民問題の恒久的解決策を考え発信します。
対話プログラム
- 人間の安全保障
- 多様性と包摂性
- 難民および避難民
同時通訳 | 提供する |
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発信言語 | 日本語及び英語 |
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アジェンダ2025
参加プログラム
- 開催日時
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2025年08月03日(日)
14:15 ~ 16:30
(開場 14:00)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
JICA
プログラム内容
プログラム (135分)
1.オープニング
2.ビジネスコンテストの概要紹介
3.事前審査を勝ち抜いた7名によるビジネスアイディア最終プレゼンテーション (順不同)
●デジタルで学びスマホで稼げる。難民のためのデジタルプラットフォーム
●ザンビアでの綿花など輸出・換金作物の生産拡大とコミュニティの発展支援
●「インフラ×スキル×雇用」で世界とつながる。難民発、「はたらく力」と「つながる力」で切り開く次世代デジタル経済圏
● アフリカメイドのEDLCでアフリカを照らそう
● Meqelle Solar Oasis Project ~世界最大規模の社会課題解決型ソーラーシェアリング
● DignityHub ~難民向け雇用創出プラットフォーム
● モリンガで世界を変える -ウガンダと先進国の課題を独自技術molyphenol®️で同時解決-
4.ウガンダ大会動画上映
5.結果発表、閉会挨拶
実施レポート
【振り返り】
本イベントでは、アフリカのウガンダ、エチオピア、ザンビアいずれかにおける難民及び難民受入れ地域の課題を解決するためのビジネスアイディアについて、事前審査を通過した7組の団体・企業による最終プレゼンテーションを行いました。7組ともこの日のためにビジネスアイディアをブラッシュアップし、入念な準備をしてこられ、どの組もそれぞれにアイディアと熱意のこもったプレゼンテーションとなりました。そして、厳正な審査の結果、以下の4組が入選しました。
• Cor-an Holdings
事業概要:モリンガ栽培による難民受入れ地域の栄養改善と雇用創出(ウガンダ)
• 株式会社Dots for
事業概要:難民居住地域における分散型通信とデジタルサービスの提供(ウガンダ)
• ライトアップ・アフリカ
事業概要:難民参加型による農業残渣を利用した蓄電池開発(ウガンダ)
• 株式会社TERRA
事業概要:国内避難民地域におけるソーラーシェアリング(エチオピア)
また、本イベント中には、7月にウガンダで難民と受入れ地域住民を対象に行われたビジネスアイディアコンテストの様子を映像で紹介した他、司会者2名による難民問題や平和に関するトークセッションも行われました。日本ではあまり馴染みのないアフリカの難民や難民受入れ地域の課題を知って頂き、難民に関する課題をビジネスの力で解決する方法を考え、発見する機会となりました。
【会期後の取組み】
本イベントでは、会場参加や動画配信を通じて、多くの方にアフリカの難民影響地域での課題解決に向けた、難民やホストコミュニティ起業家の取り組みと、日本人起業家の挑戦をご覧いただきました。本大会で入選した日本企業4組及び映像でご紹介したウガンダ大会で入選した2組には、ビジネスアイディアの実現に向けて、JICA及びビジネスコンサルタントが個別にサポートを行います。また、日本大会で入選した4組には、事業を提案した地域を視察して現地の状況の確認や現地パートナーの発掘、ビジネスプランのブラッシュアップ等を行って頂きます。
本イベントでの経験を元に、世界中で増加と長期化が深刻化する難民や難民受入れ地域の持続的な課題解決に向けて、民間企業を含む社会全体での取り組みの重要性について引き続き発信していくと共に、難民受入れ地域の課題解決に取り組む民間企業を応援していきたいと考えています。
出演者情報
モデレータ
武村貴世子
武村貴世子
司会、ナレーション、ライター、ラジオパーソナリティー。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通して難民支援に積極的に取り組み、国連UNHCR協会の協力委員、広報委員、国連難民サポーターを歴任。
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吉本興業株式会社
陣内智則
吉本興業株式会社
お笑いタレント、司会者、Youtuber。
2005年輝け!お笑いネタのグランプリ・グランプリ、2009年S-1バトル月間チャンピオン他、多数受賞。 「R-1グランプリ」等の大会で審査員を務めている他、外務省・JICA主催の「国際協力70周年イベント」で総合司会を務める。
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登壇者
金 辰泰
一般社団法人Welcome Japan
Welcome Japan代表として多様な難民包摂を推進し、産業界を含む新たな主体を巻き込みを加速。Robo Co-opでは難民背景の人々がデジタル人材としてグローバルに活躍できるよう、オンラインコミュニティを通じた経済的自立に伴走する。前職Deloitteではオープンイノベーションを通じた社会課題解決の協働を推進。最高評価を5年連続受賞。
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柏 富美子
国連難民高等弁務官事務所駐日事務所 代表
難民キャンプでのボランティアに参加したことをきっかけに難民・国内避難民の支援に関心をもち、大学院進学後、2001年にUNHCRに入職。アフガニスタン、南スーダン、イラク、ミャンマー、バングラデシュ、イラン、パキスタンなど、長年現場での活動に従事し、2025年8月にUNHCR駐日代表に就任。
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山内 理希
Novastar Venture Ltd, ディレクター
Novastar VenturesのDirectorとして既存ポートフォリオマネージメントから新規投資やLP投資家対応など、一貫してファンド運用業務に従事。Novastar Ventures以前はモルガン・スタンレーやJPモルガン証券にて株式アナリストや機関投資家セールスとして活動。
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内田 久美子
国際協力機構 アフリカ部 次長
OECF、JBICを経て2008年10月よりJICA。インド、フィリピン、欧州地域、イラクなどの主に円借款業務に従事した後、2017年10月より3年半ほどアフリカ業務に従事。一旦離れたが2022年12月より現職。
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西嶋 良介
ライトアップアフリカ(ヤマハ発動機株式会社 所属)
公立諏訪東京理科大学の小川研究室とアフリカの無電化問題解決に向けて、農業残渣を炭化して現地生産するEDLC(キャパシタ)の研究、開発に取り組んでいます。アフリカは、急速な人口増加による経済成長が見込まれる一方、農村や難民地区では、水、電気などの生活インフラが遅れており、アフリカ全域での社会基盤整備が、経済成長には不可欠です。
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ドゥサベ 友香
株式会社Dots for アフリカ事業部 新規事業担当
神戸大学大学院国際協力研究科修了(経済学修士)
開発コンサル会社勤務を経て、2016年よりブルンジ在住。子育ての傍ら、コンサル業やクラフトのデザイン・制作・販売、ピアノ講師、母子世帯の自立支援など幅広く活動している。25年4月よりDots for勤務。ブルンジからリモートで新規事業や会計業務などを担当。
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東 光弘
株式会社TERRA 代表取締役
1965年東京生まれ。有機農産物等の流通を経て、2011年千葉県匝瑳市にて地域再生型ソーラーシェアリング事業を起業。約7MWの発電所及び約23haの農業を自社グループで展開。2021年に㈱TERRAを設立、EPCや講演、次世代ペロブスカイト太陽光の部品開発を行う。2025年3月福島大学食農学部大学院修了。
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稲端 麻美子
Cor-an Holdings株式会社 代表取締役
カリフォルニア州立大学コミュニケーション学部卒業。奇跡の木モリンガと共に、2010年事業開始。2019年人・社会・地球のwell-beingを探求する会社Cor-an Holdings株式会社設立、2023年より環境アグリテック事業会社をシンガポール拠点でASEAN、アフリカ展開本格化。社会課題解決をビジネスとした80億人包摂市場プロジェクトを推進。
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竹田 将人
KAZI Connect 共同創業者
UC Berkeley Haas School of Business MBA/MPH在学中。慶應義塾大学病院において産婦人科医として臨床経験を積み、女性向けプラットフォームのプロダクトマネージャーを務めるなど、女性の健康・エンパワーメント分野で幅広い知見と実務経験を有する。日本・米国・グローバルにおける医療×ビジネス領域での価値創出に取り組む。
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河野 雄太
Lim-Kawano & Company株式会社 代表取締役
中央大学法学部法律学科卒業。ITベンダーにてシステムエンジニアとして勤務したのち、JICA海外協力隊としてアフリカのカメルーンに派遣。帰国後は東京オリ・パラ組織委員会のアフリカコーディネーターを務める。「アフリカに雇用を増やしたい」という意志のもと独立。アフリカのエンジニアと協業しITの開発する事業、アフリカ旅行専門のコンシェルジュ事業などを行う
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徳重 朋子
FL 360(PTY)LTD Marketing & Sales specialist
立命館大学政策科学部卒業。小売業のフランチャイズ本部で勤務後、2018年JICA海外協力隊でマラウイに派遣。帰国後、JICA関西センター、JICAザンビア事務所で日本企業の海外展開支援や現地の産業振興支援に従事し、2025年4月より現職。farmers 360°linkの日本でのマーケティングやセールスを担当。
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共催者名
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR) 駐日事務所
Welcome Japan
平和と人権 ウィーク
難民課題の解決を目指すビジネスアイディアコンテスト
世界の難民・避難民の数は過去最大の1億2千万人を超え、その多くが開発途上国である近隣国で衣食住に困窮し先の見えない生活を強いられています。難民受入国の負担は限界に達し、既存の人道支援だけでは対応しきれなくなった今、難民の抱える課題を持続的に解決するビジネスの力が求められています。本イベントでは、難民課題に挑戦するビジネスアイディアコンテストを通じて、革新的な難民支援と難民問題の恒久的解決策を考え発信します。
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2025年08月03日(日)
14:15~16:30
(開場 14:00)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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