平和と人権 ウィーク
青少年の提言「平和構築と人権擁護」
国際ロータリー第2660地区
日本の法学者、紛争解決や人権擁護の分野で活躍する国連、ILO、WHO、日本外務省の現役若手職員がそれぞれの体験や課題定義をもとに、平和構築や人権擁護について会場内外の青少年を中心とする視聴者とともに解決策を探ります。
対話プログラム
- 人権侵害
- 移民
- 多様性と包摂性
同時通訳 | 提供する |
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発信言語 | 日本語及び英語 |
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アジェンダ2025
参加プログラム
- 開催日時
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2025年08月01日(金)
10:00 ~ 16:00
(開場 09:30)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
【第1枠目】
日本の法学者で元国連人権理事会諮問委員会委員であり、現日本の某大学学長に監修と基調講演、我々国際ロータリーの奨学金プログラムの元受給者であり、現在国連、ILO、WHO、日本外務省の現役若手職員がそれぞれの体験や課題を報告します。
【第2枠目】
法学者(基調講演者)が監修と同時にモデレーターを務め、パネルディスカッションを実施。「平和と人権」に強い関心をもつ青少年を中心とした来場者から講演者への質疑応答や複数の課題についての議論を経て、平和構築や人権擁護への提言をまとめます。
実施レポート
【振り返り】
「平和と人権」という幅広いテーマから、AIによる偽情報、国際社会における教育の未来、子どもの権利と教育アクセス、ジェンダー平等、女性の活躍促進と差別の撤廃、開発途上国における日本文化を通じた地域経済発展などに注目し、高校生が半年をかけて情報を収集し、提言を作成しました。 各提言は、事前に当日基調講演者として迎えた甲南大学 中井伊都子学長(法学者で元国連人権理事会諮問委員会委員)からの様々なアドバイスや提案を頂き、さらには大阪大学公認学生団体Flagship諸君のサポートを経て、テーマウィークスタジオにおいて、それぞれ選んだテーマを主軸に提言をまとめ、日英同時通訳つきで日本のみならず国際社会に向け発表しました。
当日は、中井学長による「人権と平和について今一度考える~踏みにじられた平和と人権をまえに今私たちにできることを考えよう」という基調講演のあと、国内外で「平和と人権」に取り組んでいる在カブール国連アフガニスタン支援ミッション本部政務官補、国際労働機関アジア太平洋地域事務所の社会保障担当官、国連パレスチナ難民救済事業機関のジェンダー難民保護官、元外務省 国際協力局職員からの現場報告がありました。各報告では、高校生全員が身を乗り出すように熱心に聞き入り、一層高校生の「平和と人権」に対する関心を高めたと思われます。その後7つの高校の各グループの発表に対し、国際機関の職員から質問や提案を受けられたことは、戦争や紛争の解決、差別や社会的課題について、今後ますます学生の探求学習への意欲が高まるものと確信しています。 併せて、国際機関の職員をロールモデルとして、日本の若者が平和構築、紛争予防と解決、人権擁護の分野で活躍する未来のリーダーが育ってくれるものと期待しています。また会場の様子が日英同日通訳により国内外にライブ配信され、同時に複数のメディアによって報道されたことで、日本の戦後80年という節目、いまだ世界で頻発する戦争、紛争という国際情勢を憂う社会全体に対し、青少年に向けた平和教育の重要性が発信できたと考えています。
【会期後の取り組み】
ライブ配信の視聴者から高校生の提言への賛辞が多く寄せられています。 高校生の提言には現実的に行動を促すアイデアが多く盛り込まれており、今後我々大人が各提言の具現化に向けて行動を起こさなければならないと考えています。
国際ロータリーでは地域社会の奉仕活動を社会奉仕、海外のそれを人道的国際奉仕活動と呼び、それぞれの側面からロータリー会員と高校生の協働ができないか検討して参ります。
また、当日午前中に活動報告をした国際機関の職員のように将来海外でのキャリアを目指したいと考える高校生がいれば、我々ロータリーの奨学金制度の活用も推奨して参ります。ロータリーの奨学金は国連の持続可能な開発目標とも重なる7つの重点分野で将来キャリアを目指す若者に提供されます。
青少年の提言を発表だけで終わらせず、行動を促すフレームワークやプラットフォームの企画を検討し、提言に終わらせない取組を進めて参ります。
出演者情報
モデレータ
中井 伊都子
甲南大学
京都大学大学院法学研究科修士課程修了。国際連合人権理事会諮問委員会委員(2019年-2022年)。2020年4月から甲南大学学長。2002年から同大学教授で、専門は国際人権法。本年5月まで国際人権法学会理事。
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登壇者
バッティー 亜夢斗
在カブール国連アフガニスタン支援ミッション本部
2017年大阪大学人間科学部卒業後、ロンドン大学政治経済学院(LSE)・政治学科紛争研究専攻修了。化学兵器禁止機関(ハーグ)、国連人権理事会(ジュネーブ)、それぞれの日本政府代表部にて専門調査員として勤務。国連事務局事務総長室国連危機管理センター(ニューヨーク)にて人権官補。現在は、国連アフガニスタン支援ミッションに所属、政務官補(戦略コミュニケーション)として勤務
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百瀬 雄太
国際労働機関 アジア太平洋総支局(バンコク)
一橋大学法学部、デロイトトーマツコンサルティング、特定非営利活動法人ジャパンハート副理事長およびミャンマー駐在代表、2021年シンガポール国立大学公共政策修士を経て、2022年よりILO(国際労働機関)ジュネーブ本部社会保障局勤務を経て、2024年よりILOバンコクのアジア太平洋地域事務所にて社会保障担当官として現職
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山口 真理子
外務省 国際協力局 国別開発協力第三課 (前職)
2007年早稲田大学(学士)、2009年米国 ジョージワシントン大学(修士)を経て、2021年スウェーデン ウプサラ大学 平和・紛争研究学部 修士課程修了。
日本国際平和構築協会・国連システム学術評議会やジュネーブ安全保障政策センターにおけるインターン、外務省国際協力局における対アフリカODA(政府開発援助)担当経済協力専門員としての職歴を持つ。
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渡辺 栞
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)
同志社大学法学部卒業後、2018年 ロンドン大学東洋アフリカ研究学院 開発学国際移動専攻修了後、国連食糧計画 ヨルダン国事務所にてプログラム・オフィサーとしてシリア難民緊急食糧支援、その後UNHCR ザンビア、コロンピア、ルーマニアの各拠点においてアソシエイト・プロテクションオフィサーとして難民支援に従事。現在はジェンダー難民保護官としてパレスチナ西岸地区で勤務。
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平和と人権 ウィーク
青少年の提言「平和構築と人権擁護」
日本の法学者、紛争解決や人権擁護の分野で活躍する国連、ILO、WHO、日本外務省の現役若手職員がそれぞれの体験や課題定義をもとに、平和構築や人権擁護について会場内外の青少年を中心とする視聴者とともに解決策を探ります。
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2025年08月01日(金)
10:00~16:00
(開場 09:30)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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