EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)

障害・病気、国籍・人種、地域、性別などの分断を越えて、多様な立場・特性の人が集い、まずは互いに関わり合い、時に言葉を超えた音楽や文化などを通じて心豊かに仲良くなりつつも、普段なかなか深く踏み込めない領域にて対話を生み出し、どうすれば、より多様ないのちが輝く未来社会を構築できるか、共に考えます。キーワードは We Are All Minorities! クラゲ館プロデューサーの中島さんと共に、自分の中の凸凹にも気づき、誰もが自分が好きなものを好きとのびのび言える社会を模索します。
今回は阿波木偶箱回しの辻本一英さんより伝統文化・芸能や、人権、部落問題、イタリア館文化担当のロッセーラ メネガッツォさんからはイタリア各地の郷土文化の醍醐味やイタリア館が模索する万博の可能性、総合福祉施設ノーサイド代表中西良介さんより重度な心身の障害がある子供達との生活や社会の中での課題、ノーサイドアーティストの車椅子ユーザの早川ひかるさんからは自分にとってのアートの意味や万博をつくる過程で感じてきたことを素直にお話頂ければと願っています。第二部の後、辻本さん方による阿波木偶箱回しなどの上演も予定しています。

実施レポート

【振り返り】
ウーマンズパビリオン「WA」スペース第一部「Inclusive Jam」開催報告

万博会場のウーマンズパビリオン「WA」スペースにて、「インクルーシブな未来社会へ ”誰もがマイノリティ”(Inclusive Jam ― We Are All Minorities!)」をテーマとした対話と文化の場を開催しました。本企画は、ジェンダー、障害・病気、国籍・人種などの多様なテーマに対して、異なる立場や背景をもつ人々が集い、まずは互いに関わり合い、楽しく心を通わせながら、普段なかなか語りづらい領域に一歩踏み込み、より多様ないのちが輝く未来社会のあり方を共に考えることを目的としました。

第一部では、「多様な存在が織りなす、表現と文化の力強さ」を主題に、クラゲ館プロデューサー中島さち子の進行のもと、阿波木偶箱回しの継承者・辻本一英さん、総合福祉施設ノーサイド代表の中西良介さん(クラゲ館の女将)、車椅子ユーザでアーティストの早川ひかるさん(クラゲマドラー)が登壇。それぞれの現場から、文化、福祉、表現の交点にあるリアルな声を共有しました。伝統芸能と人権の問題、重度障害のある子どもたちとの日々、そしてアートが生きる力を取り戻す瞬間など、多様な体験が「We Are All Minorities」というキーワードのもとで響き合いました。自分の中にある凸凹や違和感に目を向け、それを否定せずに受けとめることこそ、多様性を育む第一歩である。いろんな角度から差別などが生まれてきた歴史を振り返りつつ、会場のみんなが深く自分ごととして考える契機になった時間でした。

第二部の後には、辻本さんらによる阿波木偶箱回しの上演が行われ、会場の空気が一変。人形たちがまるで命を宿したかのように表情を変え、歌い踊る姿に、多くの観客が息を呑みました。郷土の芸能が長年かけて築いてきた「生きる力」や「いのちの高まり」を改めて感じさせる時間となり、まさにテーマである「多様ないのちが輝く社会」を芸能そのものが体現する、いのち高まる瞬間でした。

音楽や文化、対話などを通じて、人と人、人と人形、人と社会がつながり直す「Inclusive Jam」。その名の通り、参加者各々が自分のリズムにより、即興的に未来を協奏する場となりました。We Are All Minorities——誰もがマイノリティ!弱さが価値に変わる。そんな瞬間を目の当たりにしました。

【会期後の取組み】
ウーマンズパビリオン「WA」スペースでの「インクルーシブな未来社会へ ”誰もがマイノリティ”(Inclusive Jam ― We Are All Minorities!)」を契機として、クラゲ仲間(クラゲ館チーム)は会期後も、この出会いを次なる協奏へと発展させていきます。特に、阿波木偶箱回しの継承者・辻本一英さんとの連携は、文化・芸能の新たな可能性を切り拓く重要な試みとなります。辻本さんは、各地で人権や差別の歴史について語り継ぎながら、伝統芸能の力を通じて「いのちの尊厳」や「共に生きる」ことを表現しておられます。私たちクラゲ仲間は、そうした活動に深く共鳴し、芸能の奥に息づく人間の痛みや祈り、そして希望や絶望を学び、市民と共に考え、対話し、踊り、歌う時間をこれからも創っていきたいと願っています。今後は KURAGE Band との協働も視野に入れ、伝統と即興、地域と世界が溶け合う新たな「協奏の形」を模索していきます。

また、総合福祉施設ノーサイドの皆さんとの協働も、会期を越えて続いていきます。ノーサイド代表の中西良介さん(クラゲ館の女将)を中心に、東大阪市の「ひとつなぎカフェ」(ノーサイド運営)を拠点として、Inclusive Jam:We Are All Minorities! の対話や交流イベントを継続開催していく予定です。車椅子アーティストの早川ひかるさん(クラゲマドラー)によるアートワークショップや、地域の子どもたち・障害のある方・高齢者など、多様な人々が参加できる企画を通じて、「違いを越えてつながる学びと遊びと表現の場」を広げていきます。

私たちは、万博という一度きりの祝祭を、単なる出来事で終わらせるのではなく、そこで生まれた“関係性”と“協奏のリズム”を未来へつなぐことを目指しています。多様ないのちが出会い、支え合い、互いの凸凹を認め合う社会。弱さが力に変わり、境界がほどけ、誰もが自分のリズムで生きられる世界。万博の余韻を未来への始まりとして、Inclusive Jam の輪を地域へ、そして世界へと広げていきたいと思います。

平和と人権 ウィーク

インクルーシブな未来社会へ ”誰もがマイノリティ” Part 1「多様な存在が織りなす、表現と文化の力強さ」

「多様な存在が織りなす、表現と文化の力強さ」と題して、障害や国籍、性別などの違いを越え、多様な人々が出会い、音楽や文化、対話を通じて、より多様ないのちが輝く未来を共に考えます。We Are All Minorities! をキーワードに、さまざまな立場からの登壇者・モデレーターが、多角的に誰もが「好き」を自由に語れる社会の可能性を探ります。(言語:日本語)

  • 20250801日(金)

    11:0012:00

    (開場 10:30)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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