EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)

気候変動、分断、貧困や戦争など、世界が複雑に揺れ動く今こそ、文化や表現、そして他者との共創を通じて、未来への希望を描くことが求められています。本トークでは、大阪・関西万博テーマ事業「いのちを高める」プロデューサー・中島さち子さんがモデレーターを務め、リベリア館、オーストラリア館、国連の各政府代表と共に、それぞれの地域や立場から見た「共につくる未来」について語り合います。リベリア館代表はシンガーとしての視点も交えながら、ジェンダーや若者の可能性を、オーストラリア館代表は先住民文化や歴史資産との共生を、国連館代表のマーヘル・ナセル氏は移民・パレスチナ出身としての経験をもとに、多様な視点を共有します。対話の後には、盲目の若きシンガーたちとクラゲバンドによる共演も予定されており、音楽と言葉の両面から、希望と創造性を交錯させる時間となります。

実施レポート

【振り返り】
ウーマンズパビリオン「WA」スペース第二部「Inclusive Jam」開催報告

万博会場のウーマンズパビリオン「WA」スペースにて開催された第二部「インクルーシブな未来社会へ ”誰もがマイノリティ”(Inclusive Jam – We Are All Minorities!)」では、「揺れ動く世界に希望の地平を:共につくる未来」をテーマに、多様な文化や立場を超えて対話と音楽の協奏が生まれました。ジェンダー、障害、国籍、人種といった枠を越え、世界各地の仲間たちが集い、互いに関わり合いながら、誰もが自分らしく生きられる社会の可能性を探りました。

モデレーターを務めたのは、大阪・関西万博テーマ事業「いのちを高める」プロデューサーの中島さち子。予定していたリベリア館および国連館代表の来場は残念ながら叶いませんでしたが、その代わりに、イタリア館文化担当のロッセーラ・メネガッツォさんと、クロアチア館政府代表のエドワード・片山・トゥリプコヴィッチさんを迎え、多様な視点からの豊かな対話が展開されました。メネガッツォさんからは、イタリア各地の郷土文化の奥深さや、イタリア館が目指す“文化を通じた対話の万博”の可能性について語られ、片山氏からは、クロアチアが歩んできた歴史や文化遺産、人々の誇りと復興への思いが力強く紹介されました。両氏の発言には、文化を通じて未来を共に築くという普遍的なメッセージが込められ、会場全体が温かく高まっていきました。

さらにセッションの後には、阿波木偶箱回しの上演が行われ、人形たちが命を得たように歌い踊る姿に観客が息を呑みました。そしてその流れのまま、リベリアから来日した盲目の若きシンガー、セマとグラディスが登場。KURAGE Band と共に歌い上げた「アフリカの夜」(作曲:中島さち子)では、セマが「こんにちは!あーりがとう!」と日本語で歌い、会場は喜びと笑顔に包まれました。音楽と言葉、文化と人が一つになった瞬間、誰もが「We Are All Minorities!」というメッセージの意味を体感する、まさに希望と創造性が交錯する時間となりました。

【会期後の取組み】
ウーマンズパビリオン「WA」スペースでの「インクルーシブな未来社会へ ”誰もがマイノリティ”(Inclusive Jam – We Are All Minorities!)」を契機に、クラゲ館チームは、音楽・文化・教育を通じた国際的な協奏の輪をさらに広げていきます。

まず、イタリアとはこれまでに KURAGE Band や中島さち子が中心となり、10回以上にわたり音楽や対話を通じた協奏を重ねてきました。今後も日伊両国の文化交流を継続し、相互の創造性を刺激し合う新たな展開を目指します。特に、山本能楽堂と KURAGE Band による参加型新作能「時の輪 - Jirin -」(作:山本章弘)のイタリア公演を企画しており、日本の伝統芸能とイタリアの芸術文化の深い共鳴を通じて、社会や世代を超えた新しい文化的地平を切り拓いていきます。

また、クロアチアや次回の万博開催国セルビアとも連携し、ヨーロッパ各地に息づく多様な文化や芸能のリズムを研究し、交流を重ねながら、それぞれの文化が未来の「世界文化」へと進化していく過程を共に楽しみ、記録していきたいと考えています。文化は国を超えて交わることで変容し、新しい価値を生み出す。その変化のプロセスそのものを大切にしていきます。

さらに、リベリアとのつながりも深化させます。今回この時期に日本に戻ってくることができなかった政府代表クイーン・ジュリ・エンディ(Queen Juli Endee)氏をはじめ、盲目のシンガー・セマとグラディスらとともに、八尾市や KURAGE Band を中心に、音楽や文化に加えてビジネス・STEAM 教育を通じた持続的な交流を進めていく予定です。多様な立場の人々が協働し、創造性を育む教育・文化モデルをアフリカと日本の双方で展開していくことを目指しています。

さらに、国連との協働も視野に入れています。今回参加が叶わなかった国連館代表マーヘル・ナセル氏をはじめ、これまで国連館の企画運営に携わってきた多くの関係者と連携し、steAm が主催する「未来の地球学校」を通じて、日本各地および世界中の学校と国連をつなぎます。子どもや若者たちが自ら社会の仕組みを考え、実践していく「Beyond SDGs」のフェーズを共に創り出していくことを目指します。

万博をきっかけに生まれたこの対話と共創の流れを、地域から世界へ。多様ないのちが響き合い、共に高め合う未来への協奏を、これからも続けていきます。

平和と人権 ウィーク

インクルーシブな未来社会へ ”誰もがマイノリティ” Part 2「揺れ動く世界に希望の地平を:共につくる未来」

「揺れ動く世界に希望の地平を:共につくる未来」と題し、障害や国籍、人種、性別などの違いを越え、多様な人々が出会い、音楽や文化、対話を通じて、より多様ないのちが輝く未来を共に模索します。We Are All Minorities! 一部に続き、万博に関わる多様な立場の、世界の仲間が、共に、多角的に誰もが自分らしく生きられる社会の可能性を探ります。(言語:英語)

  • 20250801日(金)

    12:1514:15

    (開場 10:30)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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