平和と人権 ウィーク
平和と人権:Dialog and Imagination
DMG森精機株式会社
分断が広がっているという現代社会において、人と人の争いは、人と人の対話から終わりが始まるのではないでしょうか。世界の分断の最前線に立ち、世界から日本の平和を見てきた登壇者の方々と、対話の力(ダイアログ)と相手を想う力(イマジネーション)の重要性について考えていきます。
映像記録有り
対話プログラム
- 女性の活躍推進
- ジェンダー平等
- 貧困
同時通訳 | 提供する |
---|---|
発信言語 | 日本語及び英語 |
-
アジェンダ2025
参加プログラム
- 開催日時
-
-
2025年08月05日(火)
11:00 ~ 12:00
(開場 10:30)
-
- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
現代社会では、今まで世界が懸命に作り上げてきた平和と人権が脅かされ、今までとは違う大きな脅威に衝撃を受けています。
人と人の争いの始まりは、必ず人が引き起こしています。したがってその解決策も、人と人の対話から、生まれてくるのではないでしょうか。
私たちは、歴史を変えてきた一人ひとりの人間の対話の力・相手を想像する力を信じ続けます。解決に向けては、身の回りの小さな違和感を感じ、疑問を抱き、話し合い、意識や社会を変えていくことから始まると考えます。そのためにも、相手を思い、相手を敬い、相手の話を聞き、共通点を見つけ、ブレイクスルーを探していく必要があると考えます。
このプログラムでは、有識者を招いて、対話の力(ダイアログ)と相手を想う力(イマジネーション)の重要性を話し合い、世界に向けて発信していきます。
実施レポート
【振り返り】
「声を上げること。一つひとつの声が力になる」を主題に根本かおるさん(国際連合広報センター)をモデレーターとしてアジェンダセッティングと2つのテーマセッションを展開しました。最初のアジェンダセッティングでは、根本かおるさんより各登壇者(サヘル・ローズ、ピーター・バラカン、渡部陽一、関西大学・学生4名)へ「今一番関心がある、社会課題」を伺っていき、さまざまな課題をOneテーブルに上げていきました。その多くの課題に対してどの様に向き合っていくべきなのか、について「声を上げる力、行動する力とは」をテーマにセッションを行いました。「何になりたいか子供たちに尋ねると、『大人になったら』ではなく、『大人になれたら』と前置きをする」「違う価値観の否定は、他人の人生を否定すること」「多くの人が『平和を願っている』と言うが、その平和とはどんなものなのか、自分自身に問いかけてみて欲しい」など、それぞれの意見交換を通じて、その重要性を深めることができました。最後のセッションとして「平和と人権」をこれからも守っていくために、どの様なマインドセット(気持ち)を持っておくべきなのか「平和へのマインドセットとは」をテーマに各登壇者との意見交換を行いました。「発言前には3秒思いとどまり、相手の気持ちを考えて欲しい」「生きていることは奇跡。1日1日、生きられない人の分も全力で生き抜いて欲しい」「万博は、憎しみ合うことや戦争することを思いとどまらせること」「自分がされて嫌なことは相手にしない」「現場に行って直接に会って話すことが大切」などのお話をいただくことにより、「平和と人権」という難しいテーマに対して、「対話の力(ダイアログ)と相手を思う力(イマジネーション)」を通じて、「問い続けること」で、より良い社会を目指していくことの重要性について発信をいたしました。
【会期後の取り組み】
今回のセッションプログラムを提供するに当たり、フェイクニュースやヘイトスピーチなどにより「諦めと無関心が溢れている」現代社会において、その変革には「多くの人々の関心と熱意が必要」であり、「自分の発言や行動により世界や社会を変えることができる」、その平和に向けたマインドセットを提言していくことを目指しました。
また、世界人口の半数以上が30歳以下といわれているため、関西大学の協力を得て、学生(4名)を登壇者に加えました。観覧者に学生と社会人に参加していただき、セッション後には根本かおるさんと登壇学生との意見交換会を行う直接対話の機会をつくりました。
事後アンケートから以下コメント(抜粋)をいただいております。
・「人権を尊重する」は、単に「尊重」するではなく、相手と対話できることが真に必要だと感じた
・さまざまな国の話を聞くことで平和や人権についての考え方が変わった
・「平和や人権」について改めて認識し、企業活動をしていきたいと思う
・「相手の気持ちを知ろうとすること」、改めて聞くと、それが全てだと感じた
・相手を知ること、違ってあたり前、”違い”だけではなく”共通点”に目を向けることが大切
・戦争は他人事ではないこと、”今”の幸せがあたり前ではないこと改めて気づかされた
・自分がされて嫌なことは相手にしない、あたり前のことですが実践していきたい
・「人は大事なものを失ってから気付く」という言葉に感銘を受けました
・一つの視点からの偏った思考ではなく、多方面からの視点をもって、自分の中にある固定概念や当たり前を見直していく必要があると感じた
・「自分が願っている平和とは何なのか問いかけてほしい」という言葉を様々な人に届け、共に考えたい
・「大人になったら」何になりたいかではなく「大人になれたら」と言う切なる願いが心にぎゅっと響きました
・本当に有意義なシンポジウムだった、多くの人に伝えていきます
・平和とは戦争に限った事ではなくもっと広い視点で見るべきだと思う
観覧者(学生、社会人)より、協会公式ページ(実施内容掲載)をご自身の意見と一緒に発信いただくことを働きかけており、今回の大阪・関西万博のテーマウィークからのセッション発信による「平和と人権」への理解促進と、今後の行動変容(意識と行動)に向けて取り組んでいただく、レガシーにつながる流れをつくることができたと感じております。
出演者情報
モデレータ
根本 かおる
国際連合広報センター(UNIC)
1996年から2011年末まで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で難民支援に従事。国連WFP広報官、国連UNHCR協会事務局長も歴任。2013年8月より現職。持続可能な開発目標(SDGs)の重要性を訴え続けたことが評価され、2021年度日本PR大賞「パーソン・オブ・ザ・イヤー」受賞。
View Profile
Close
close
登壇者
サヘル・ローズ
イランで生まれ、8歳の時に日本に移住。小学校の校長先生から日本語
を学び、J-WAVEでラジオDJデビュー。主演映画では様々な映画祭で賞を受賞。近年では舞台演出や映画監督など表現の幅を広げている。芸能活動以外にも難民キャンプや孤児院など子どもたちへの支援活動を国内外問わず行い、2020年に
はアメリカで人権活動家賞(ハリソンフォード氏や物理学者のホーキ
ング博士など、錚々たる方々が受賞されている名誉ある賞)を受賞。
View Profile
Close
close
ピーター・バラカン
1951年ロンドン生まれ。
ロンドン大学日本語学科を卒業後、1974年に音楽出版社の著作権業務に就くため来日。
現在フリーのブロードキャスターとして活動、「Barakan Beat」(interfm)、「Weekend Sunshine」(NHK-FM)、「The Lifestyle Museum」(Tokyo FM)、「Japanology Plus」(NHK World) などを担当。
View Profile
Close
close
渡部 陽一
戦場カメラマン。学生時代から世界の紛争地域を専門に取材を続ける。
戦場の悲劇、そこで暮らす人々の生きた声に耳を傾け、極限の状況に立たされる家族の絆を見据える。イラク戦争では米軍従軍(EMBED)取材を経験。これまでの主な取材地はイラク戦争のほかルワンダ内戦、コソボ紛争、チェチェン紛争、ソマリア内戦、アフガニスタン紛争、コロンビア左翼ゲリラ解放戦線、スーダン、ダルフール紛争、パレスティナ紛争など。
View Profile
Close
close
平和と人権 ウィーク
平和と人権:Dialog and Imagination
分断が広がっているという現代社会において、人と人の争いは、人と人の対話から終わりが始まるのではないでしょうか。世界の分断の最前線に立ち、世界から日本の平和を見てきた登壇者の方々と、対話の力(ダイアログ)と相手を想う力(イマジネーション)の重要性について考えていきます。
-
2025年08月05日(火)
11:00~12:00
(開場 10:30)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
OTHER PROGRAM
平和と人権 ウィーク その他のプログラム