EXPO2025 Theme Weeks

©女性が輝く「めがねのまちさばえ」 パネルディスカッション

プログラム内容

3部構成のパネルディスカッションを行い、2030年以降のSDGsの在り方を含め、多様なパネリストと共に、小さな地方都市の取り組みを、1つのロールモデルとして世界に発信します。
1部目は、鯖江市長、本市が連携する国連の友メンバーが登壇し、ゲストを交えてディスカッションを行います。鯖江市に“女性活躍”が根付いた背景や、経済・社会・環境の3側面の好循環、相乗効果を生みだすためのこれまでの取り組みを基に、今後、どういった展開をしていくのかなどをディスカッションします。
2部目は、当市が、現在取り組んでいる、「女性活躍×ものづくり」プロジェクトに関するディスカッション。プロジェクトに関わってきた女性や、市内のものづくりの第一線で活躍する女性らが登壇し、女性活躍とものづくりにスポットをあててディスカッションします。
3部目は、女性のエンパワーメントが、地域のエンパワーメントに繋がることを体現する、「鯖江市役所JK課」メンバーが登壇します。2014年から始まった鯖江市役所JK課プロジェクトから10年経過し、彼女たちが活動を通して何を思い、今後どうしていきたいのか、未来を担う若者目線でその重要性を世界に向けて発信します。

実施レポート

【振り返り】
 本イベントは、「Beyond2030幸福社会の実現」および「つくる、さばえ」という二つのテーマを軸に、若者や女性の参画を通じて地域の未来づくりを多角的に議論する貴重な機会となりました。俳優、行政、企業、NPOなど、さまざまな立場の登壇者がそれぞれの経験や視点から語ることで、参加者にとって共感や気づきの多い内容となりました。特に、若者や女性の声が社会を動かす力になるというメッセージは、今後の地域政策や市民活動の方向性において重要な示唆を与えるものでした。

 イベントを通じて得られた効果として、まず地域の魅力を再発見し、それを発信する力が強化された点が挙げられます。「さばえの香りプロジェクト」では、AI技術と市民の声を融合させた新しい地域ブランディングの形が示され、若手職員の創造力が地域の可能性を広げることを証明しました。

 また、若者や女性のエンパワーメントに関しても大きな成果が見られました。JK課やスピーチコンテストを通じて、若者が自らの言葉で社会に向き合う姿勢が示され、挑戦できる環境の重要性が再認識されました。さらに、女性登壇者による実践紹介は、ジェンダー平等や多様性の推進に向けた具体的なヒントとなりました。

 市民参加型のまちづくりの推進についても、重要なメッセージが発信されました。市長・副市長の発言からは、市民一人ひとりがまちづくりの主役であるという姿勢が明確に示され、今後の政策形成において市民参画の重要性が強調されました。

 一方で、イベントの熱量を一過性のものにせず、若者や女性が地域に継続的に関わるための仕組みづくりが課題としてみえました。若者に対しては、学校や地域をつなぐプロジェクトや、卒業後も関われる活動の場を設けることで、関心を持ち続けられる環境を整えることが重要です。女性に対しては、ライフステージに応じた柔軟な参画の仕組みや、意思決定に関われる機会を増やすことで、地域づくりへの影響力を高めることができます。

 こうした継続的な関与の仕組みが整えば、イベントの成果が地域の力として定着し、持続可能なまちづくりにつながると考えられます。

【会期後の取組み】
 現在、鯖江市では、若者や女性の参画を促進し、地域の魅力を高める多様な取り組みを進めています。

 まず、若者の純粋な思いや行動が地域を動かす力になることを再認識し、JK課や若手職員によるプロジェクト支援を強化しています。若者主体の企画や提案を積極的に受け入れる体制を整備することで、地域に新たな活力をもたらすことを目指しています。また、女性の活躍を推進するため、イベント登壇者との連携を深め、地域で活躍する女性同士の交流や協働の場を創出しています。これにより、ジェンダー平等の実現に向けた取り組みを加速させています。

 さらに、AI技術を活用して創出された「さばえの香り」を活用し、市民参加型のブランドづくりを進めています。この香りは、イベントや商品開発に活用され、鯖江市の魅力を五感で伝える新たな地域ブランドとして育てられています。加えて、香りを通じた地域理解を促進するため、地場産業との連携を図り、地域全体での活用を目指しています。

 「つくる、さばえ」の文化を継承・発展させるためには、持続可能なものづくりの実践が不可欠です。製品ロスの活用や地域資源の再評価を通じて、SDGsの視点を取り入れたものづくりを支援しています。特に、女性ならではの視点を活かした新たな価値創造を促進しています。また、多様性と包摂性のある地域づくりを進めるため、アンコンシャスバイアスへの理解を深め、誰もが安心して挑戦できる環境づくりを推進しています。移住者や外国人との協働も視野に入れ、グローバルな視点を地域に取り入れる取り組みも進めています。

 教育・育成の面では、中高生の社会参画機会を拡充し、スピーチコンテストなどを通じて得られた若者の視点を政策形成に反映しています。教育現場と連携し、若者が挑戦できる環境づくりを進めるとともに、地域課題をテーマにした探究学習やプロジェクト型学習を支援しています。これにより、若者が地域の未来を担う実践的な機会を得られるよう取り組んでいます。

出演者情報

モデレータ

山本 舞衣子

2002年日本テレビ入社。
「ズームイン!!SUPER」「Oha!4」「ポシュレデパート深夜店」「高校生クイズ」など数多くの番組を担当。

2011年よりフリーに。
TBS「はなまるマーケット」、フジテレビ「ペケ×ポン」「ネプリーグ」「99人の壁」
テレビ朝日「Qさま!!」などに出演するほか、MX「TOKYO MX NEWS」など報道でも活躍。
日本テレビでは「スッキリ!」はじめ各情報番組でインフォマーシャルを多数担当している。

また、看護師免許を活かし神奈川県主催「未病サミット2021」など、全国の健康シンポジウム
医療系学会の進行役としても活動中。

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登壇者

蒼井 優

【出身地】 福岡県
【生年月日】1985年8月17日
【血液型】 A型
【特技】ピアノ・バレエ(2歳から)

【映画】
・2021年 「るろうに剣心 最終章 The Final」
・2022年 「Dr.コトー診療所」
・2025年 6月27日公開 「それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!」
【ドラマ】
・2023年後期NHK連続テレビ小説「ブギウギ」
・2025年1月「阿修羅のごとく」(Netflix)
・2026年公開予定 「ガス人間」(Netflix)
【CM】
・2023年7月~江崎グリコ「カフェオーレ」
・2024年7月~ 東京電力エナジーパートナー「でんきの地産地消」
・2025年1月~ SUUMO 「人生の間取り図」篇/「蒼井さん姉妹の買うも借りるもスーモ」
【ナレーション】
・2023年~ NHKドキュメンタリー番組「フロンティア」

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鷲頭 美央

福井県

総務省に入省後、自治財政局・自治税務局のほか高知県財政課長、さいたま市財政局長などの勤務を経て、令和4年4月に福井県総務部長に就任。
令和5年8月には福井県初の女性副知事に就任し、「女性活躍推進チーム」や「ふく育推進チーム」のリーダーとして、福井の女性や子育て世帯が安心して一歩を踏み出す勇気を持てるような環境づくりに先頭に立って取り組んでいる。
現在、小学生の子どもとともに赴任中。

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小脇 美里

Mothers編集部

高校時代より、読者モデルとして多数の雑誌で活躍。大学卒業後、アパレルブランドの立ち上げに関わり、プレス・デザイナーを兼任し人気ブランドへと成長させる。その後、CanCamのファッションエディターとなり人気企画を担当。フリーとなり、エディター業のほか、ウェディングドレスブランド“heureux de Misato Kowaki”のデザイナー、人気アーティストのスタイリスト、女優・俳優などの写真集・広告ディレクション、著書『PERFECT WEDDING BOOK』を出版するなど多岐にわたり活躍。2015年に第一子を出産。出産後は整理収納アドバイザ-としてセブン&アイグループで収納アイテムをセレクト。サンリオ ハローキティの大人女性向けのプロジェクト「TOKYO OTONA KITTY」のアドバイザ-に就任するなどさらに活動の幅を広げる。
“ライフスタイリスト”として、「女性の毎日の生活をちょっとHAPPYにする」をモットーに様々なプロジェクトを手がける。令和初のベストマザー賞・経済部門受賞。
鯖江市顧問/SDGs女性活躍推進アドバイザー。2児の母。

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佐々木 勝久

鯖江市

山梨県出身。
昭和61年に東京電力株式会社に入社。平成14年東京電力株式会社退職。
平成15年山梨県より妻の実家がある鯖江市へ転入。
平成19年鯖江市議会議員に初当選し、副議長、議長を務めた。
令和元年10月~第7代鯖江市長に就任し、現在2期目となった。
 市民との対話を大切にし、共に考え、共に汗を流しながら職務にあたることを常日頃から心がけている。持続可能な自治体経営を念頭に、経済、教育福祉、財政の3つをしっかりと循環させながら、さばえの「まち」と「ひと」を元気にし、鯖江に住んでよかった、住んでみたいと思えるまちづくりに取り組んでいる。

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池田 友紀子

株式会社W TOKYO

〔株〕W TOKYO執行役員 東京ガールズコレクション実行委員会チーフプロデューサー

1986年、静岡県出身。2009年、聖心女子大学文学部英語英文学科卒業。大学卒業後、外資系化粧品会社を経て、〔株〕F1メディア(現・〔株〕W TOKYO)へ入社し、2016年より現職。100万人が共有し熱狂するイベントメディア東京ガールズコレクションのクリエイティブ・コンテンツの統括をはじめ、自社メディア「girlswalker」のリニューアルプロジェクトや、企画のプロモーション・イベントプロデュース等を担当。

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髙島 美里

髙島リボン㈱

「髙島リボン」は、福井県鯖江市に本社を構える老舗のリボンメーカーで、創業(1932年)から90年以上の歴史を持つ企業。糸の仕入れからリボンの完成までを自社で行うことで、品質管理とこだわりのものづくりを実現している。
曽祖父が創業したリボン工場で慣れ親しんで育ち、百貨店でバイヤーの勤務を経て2014年に髙島リボンへ入社。企画開発などに携わり、EcoとHappyを届けるサステナブルなものづくりを推進している。

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竹部 美樹

NPO法人エル・コミュニティ

東京のITベンチャー企業で働いた後、2008年より鯖江市地域活性化プランコンテストを開催。2010年に地元・鯖江に戻り、地域の担い手育成と若者が活躍できる場づくりに尽力。2015年からは、ITものづくりの拠点「Hana道場」を運営し、子どもからシニアまでがプログラミングやものづくりを学べる環境を提供している。「地方から変革を起こす」という信念のもと、地域課題に深く切り込み、市民主役を柱とした持続可能な地域づくりを目指している。2023年には、関西財界セミナー(関西経済連合会・経済同友会)輝く女性賞受賞。

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川口 サマンサ

合同会社ka-sa

1993年生まれ、カナダ出身
カナダの高校卒業後に来日し、東京への移住を果たす。2013年に国連の友Asia-Pacificに参画し、翻訳・通訳を通じてMDGsをはじめ、SDGsに関する広報活動を担う。さばえSDGs推進センター開設に合わせ、地域おこし協力隊として2020年に福井県鯖江市へ移住。
SDGsセンターを拠点に、グラフィックデザイン、メディア出演、講師活動、事業企画・運営など、多岐にわたる活動を通じてSDGsを県内外・国内外に発信。2024年にあらゆるサステナビリティを支援するコンサルティング会社、合同会社ka-saを設立。地域おこし協力隊の卒業を経て、上記の活動に加え、翻訳やインバウンド対策など、地域の各ステークホルダーをサポートしています。

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服部 聡美

鯖江市

福井県鯖江市出身。
平成4年に鯖江市役所に入庁し、鯖江市政策経営部次長、教育委員会事務部長を経て、令和6年から鯖江市副市長に就任した。市として、子育て支援や女性活躍推進などに力を入れるため、副市長2人体制を導入した際の初の2人目の副市長であり、初の女性副市長である。長年、教育行政に携わってきた経験を活かし、特に「市民生活」や「健康福祉」「ダイバーシティ推進」など、人に寄り添う政策分野を中心に担当している。

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平和と人権 ウィーク

女性が輝く「めがねのまちさばえ」~女性のエンパワーメントがよりよい世界をつくる~

3部構成のパネルディスカッション。鯖江市長、「ものづくりのまちさばえ」であるからこそ活躍している女性や、鯖江市役所JK課、本市が連携する国連の友など、SDGs推進について国際的視点で牽引している人たちがパネラーとして登壇。地場産業を背景にした女性活躍の歴史から始まり、現在の取り組み、今後の展開をディスカッションしながら、地方創生の鍵となる「ジェンダー平等の実現」の重要性を世界に向けて発信します。

  • 20250803日(日)

    14:0016:30

    (開場 13:30)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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