EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

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当セッション②では、経済界の多様な分野から、注目のリーダーが大集合。日本初の女性頭取や、スタートアップ界でDEI推進を牽引する男性リーダーなど、“初めて”に挑むトップリーダーの取り組みを聞きます。また、「なぜ日本のダイバーシティはいつも世界に後れているのか?」の真相を、ジャーナリスト、プロデューサー、学生(お茶の水女子大学や東京大学)たちと議論。課題解決の道をさぐり、未来へのアクション宣言をともにしましょう。
なおオンライン動画配信する際に客席が映り込む可能性もありますのでご了承下さい。

実施レポート

【振り返り】
当セッションでは、主に【キャリア、起業、共育て】の3分野を代表する方々を招き、「経済界のダイバーシティを加速するには?」というテーマで、登壇者と参加者が多くの意見交換をし、ファシリテーターの羽生祥子と共にアクション宣言を行いました。

また、セッションの冒頭ではお茶の水女子大学の学生たちによる3分野に関するアンケート調査「100voices」の発表が行われました。この発表は、大人世代と、学生を含むZ世代の意識の相違を見出し、世代を超えて「ともに」理解し合うという狙いを実現させるための企画です。

まずキャリア分野では、高知銀行頭取の河合祐子さんが、そして起業分野からはスタートアップDEI推進協議会発起人のデービッド・ミルスタインさんが登壇。学生たちから「ロールモデルは必要か?」「進路に起業家という選択肢はあるか?」という切り口で調査発表がありました。それに対して、河合さんは「ロールモデルは不要。本来の私はリーダー気質ではなく、役割として演じている」と勇気づけました。デービッドさんは、「Speak Up!」と掲げ、「リーダーが声を挙げれば、女性が言いづらいことも少しずつ変わっていきます。先進企業レベルのダイバーシティを起業界にも根付かせたい」と宣言しました。

経済界の女性リーダーが少ない根源に、家庭内の「ワンオペ育児」があるとファシリテーターの羽生が指摘しました。このテーマについて、ジャーナリストの細川珠生さん、博報堂の間真之介さんが登壇しました。学生たちからは「女性がワンオペ育児を強いられているのは、固定観念やパートナーの非協力」と調査結果を発表しました。それに呼応して、間さんは「男性も楽しく育児をする世代が増えている。これを可視化して発信したい」と宣言しました。細川さんは「“女性第1号”として就く仕事も多いが、だからこそやりやすい面もある。恐れないで」と、改めて全世代の女性を鼓舞しました。

また会場でのリアルタイムWEBアンケートでは、「“女性第1号”になることは、楽しい」という声が、「怖い」という声より多かったことに、河合さん始め「頼もしい」とポジティブな現実も共有しました。

普段あまり垣根を超えることがない、企業・起業家・政府・マスコミといった異分野どうしの意見交換によって、本音による対話が活性化し、お互いを励まし合うことができると認識できたことが、大きな成果でした。

【会期後の取組み】
この万博の「WA812」セッションを通して、各人の宣言を実行に移したいと思います。

企業の女性リーダー育成に必要なのは、「女性第1号」となること自体を楽しみ、あまりロールモデルに固執することのない意識が必要です。スタートアップ界では、リーダーが率先してDEIの声を挙げます。そして、すべての礎となる家庭内では、母親や娘のみが家事育児を担うのではなく、「共に育てる社会」を作っていきます。こういった皆からの宣言を実行に移していきたいです。

これらを実行するにあたり重要な視点は2つあると思います。

まず、ジェンダーギャップやウーマンエンパワーメントについての企画は、その多くが同じ分野、例えば企業なら企業人同士、マスコミならメディア同士といったように、1つの分野内で語り深掘りすることが多いです。しかし今回のセッションの成功のように、「異分野をクロスして、そのナレッジやリーダーの志を共有する」ことが重要だと分かりました。

そして、大人世代が、もっと若者世代(大学生など、社会人になる前の人々)の生の声を聴くべきだという点です。マーケティングやビジネスチャンスという意味では「Z世代の声」を尊重する傾向はあるが、「若者世代が大人たちをどう見ているか」という視点は軽視されることが多いです。お互いに率直に語り合う重要性を学んだので、これも継続していきたいです。

出演者情報

モデレータ

羽生 祥子

著作家・メディアプロデューサー、株式会社羽生プロ代表取締役社長

静岡県出身。2000年京都大学卒業後、渡仏。帰国後、編集工学研究所で松岡正剛に師事。05年日経ホーム出版社入社、「日経マネー」副編集長。日経BPにて「日経DUAL」「日経xwoman」など創刊総編集長。22年から現職。マネックスグループ社外取締役。厚労省「共育プロジェクト」座長。

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登壇者

河合 祐子

高知銀行代表取締役頭取、一般社団法人Fintech協会理事、一般社団法人金融データ活用推進協会理事

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デービッド・ミルスタイン

Eight Roads Ventures日本代表 マネージング・パートナー、スタートアップDEI推進協議会発起人

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細川 珠生

ジャーナリスト、内閣府男女共同参画会議民間議員

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間真 之祐

博報堂 ビジネスプロデューサー

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平和と人権 ウィーク

経済界のダイバーシティを加速するには? 「WA812」で世代を超えて声を挙げ、アクション宣言しよう②

8/12のセッション①~③では、「WA812」という企画でジェンダー平等を主軸に「812の声」を挙げ、課題解決の一歩に向けてアクション宣言をします。②では経済界から注目のリーダーを招き、女性のキャリアアップ、起業について、世代間交流をしながら議論をします。

  • 20250812日(火)

    14:3016:00

    (開場 14:00)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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