平和と人権 ウィーク
Time For Peace
国連パビリオン、ピースボート
対話プログラム
- 平和、人間の安全保障、軍縮・核不拡散、国際協力
同時通訳 | 提供しない |
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発信言語 | 英語 |
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テーマウィークコネクト
- 開催日時
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2025年08月10日(日)
15:30 ~ 20:00
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- 開催場所
- 会場外(Theme Weeks Connect)
- パシフィック・ワールド号 船上(大阪天保山客船ターミナル、552-0021 大阪府大阪市港区築港三丁目11番8号)
プログラム内容
本レセプションは、国際NGOピースボートの使用客船「パシフィック・ワールド号」船上にて行われます。平和や人間の安全保障の推進に取り組む国内外の関係者が一堂に会し、対話と連携を深める国際的な交流の場となることを目的としています。当日は、各国パビリオンの代表、国際機関、政府、自治体、市民社会、メディアの各分野から登壇者・関係者をお迎えし、自由な意見交換と交流のひとときをお楽しみいただけます。
実施レポート
【振り返り】
大阪・関西万博国連パビリオンと国際NGOピースボートは2025年8月10日、「Time for Peace」と題するイベントを開催しました。テーマウィーク「平和と人権」に合わせた「テーマウィークコネクト」プログラムとして、戦後80年および国連創設80周年の節目に改めて平和の価値を共有する機会となりました。
イベントは国際NGOピースボートの使用客船「パシフィック・ワールド号」(78,000トン)船上にて開催。各国パビリオンの代表、国際機関、政府、自治体、市民社会、メディアの各分野から約650人が参加しました。参加者の出身国・地域は60以上にのぼりました。
船上の「プリンセスシアター」で行われた第一部では、国連やピースボートのほか、平和のために活動を続ける団体の代表者らが講演。マーヘル・ナセル(国連パビリオン代表、国連事務次長補)、中満泉(国連事務次長・軍縮担当上級代表)、ウスビ・サコ(2025年日本国際博覧会協会副会長、SackOmi理事長)、田中熙巳(2024年ノーベル平和賞受賞団体日本被団協代表委員)、メリッサ・パーク(2017年ノーベル平和賞受賞団体ICAN事務局長)、芳原みなみ(日本赤十字社ウクライナ現地代表部首席代表)、吉岡達也(ピースボート共同代表)の各氏が平和や国際協力の重要性についてそれぞれ熱のこもったスピーチを行いました。
当日はアーティストによる音楽パフォーマンスも実施されました。ヴァイオリニストでUNESCO Artist for Peaceの二村英仁氏による演奏に続いて、ボーイズグループ「JO1」が自らの楽曲をダンスと共に披露しました。
講演終了後には船上のアトリウムにてレセプションが行われました。フェリペ・ポーリエ国連ユース担当事務次長補による乾杯の挨拶を受け、第一部の登壇者らによる鏡開きが行われました。
レセプションを締めくくったのは、レッドクリフ社による海上ドローンショー。数多くのドローンが次々とフォーメーションを変え、平和の象徴であるハトや「Time for Peace」のロゴを空中に映し出しました。
【会期後の取り組み】
テーマウィーク「平和と人権」に合わせて開催された「Time for Peace」以外にも、国連パビリオンは同テーマに関する展示やイベントを数多く実施しました。8月5日からは国連パビリオンにて第14回目の特別展示を開催。国連軍縮部(UNODA)が企画し、軍縮をテーマにした12点のポスターを紹介しました。「武器のない世界」をテーマにした絵を来場者の皆さまに描いていただくコーナーを設け、子どもたちを含む多くの来場者の方々にそれぞれの思い描くビジョンを描いていただきました。
また8月11日には、国連パビリオンにて、国連軍縮部(UNODA)が主催するパネルディスカッション「未来コード:ユース×AI 平和対話」を開催しました。早稲田大学の高橋利枝教授をモデレーターに迎え、国連事務次長兼軍縮担当上級代表の中満泉氏、UNODA「核兵器のない世界のためのユースリーダーファンド」のサダブラティ勇人氏、米国軍備管理協会の倉光静都香研究補佐、早稲田大学の植木 (川勝) 千可子教授といった登壇者が議論に参加しました。議論では、人工知能(AI)がいかに平和と安全保障にとって変革的なツールでありながらリスクでもあるかについて、若者の視点から掘り下げられました。
翌12日には被爆者である近藤紘子さんと金本弘さんをお迎えするという貴重な機会をいただきました。お二人は1945年8月6日に広島に投下された原子爆弾の被害を経験し、数十年にわたり平和の促進とその体験の継承に尽力されてきました。中満泉氏をモデレーターに迎えたパネルセッション「私たちの共通の未来を守る:核兵器の遺産を語る」では、庭田杏珠さんが、当時撮影された白黒写真にAI(人工知能)を活用して色を加える取り組みを紹介しました。
「Time for Peace」は国連パビリオンにとって、これまでの4ヶ月間、あるいはそれ以前からお世話になってきた他のパビリオンや企業、団体、教育機関などとの連携を再確認する場となりました。一方で、今回のイベントを通じてはじめて出会った方々も少なくなく、そういった方々と平和への思いを共有できたことはとても意義深く感じています。大阪・関西万博も残り2ヶ月となりましたが、国連パビリオンは引き続き展示やイベントを通じて、平和を含む持続可能な開発目標(SDGs)や国連の幅広い活動について多くの方々に知っていただければと考えております。
出演者情報
登壇者
マーヘル・ナセル
国際連合
国連事務次長補・大阪万博国連パビリオン代表。グローバル・コミュニケーション局アウトリーチ部長として市民社会や学術、スポーツ界と連携。37年以上国連勤務。妻と3人の子あり。
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中満 泉
国際連合
国連事務次長・軍縮担当上級代表。UNDP危機対応局長、PKO局アジア・中東上級部長など歴任。ジョージタウン大院卒。元一橋大教授、JICA平和構築シニア・アドバイザー。
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吉岡 達也
ピースボート
1983年、NGOピースボートを創設。SDGsを掲げ、100回を超える航海に8万人以上が参加。2017年ノーベル平和賞受賞団体ICANの国際運営団体。吉岡は紛争予防世界ネットワーク「GPPAC」の理事長も務め、世界で最も持続可能なクルーズ客船開発エコシップ・プロジェクトを率いる。
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田中 熙巳
日本被団協
1932年生まれ、工学博士。1945年8月9日、長崎にて爆心地から3.2キロの地点で原爆被爆。1972年から被爆者運動に関わり、2017年より日本被団協代表委員。日本被団協のノーベル平和賞受賞にあたり、2024年の受賞講演を行った。核兵器をなくす日本キャンペーン代表理事。
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メリッサ・パーク
核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)事務局長
元オーストラリア政府国際開発大臣。2007~2016年に西オーストラリア州フリーマントル選出の連邦議会議員を務める。連邦議会議員になる前は、国際法務専門家として、コソボ、ガザ、ニューヨーク、レバノンにおいて国連に勤務(1999 年〜2007 年)。
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ウスビ・サコ
京都精華大学前学長/全学研究機構・情報館長、人間環境デザインプログラム(建築学科) 教授
マリ共和国出身。高校卒業と同時に国の奨学金を得て中国に留学。北京語言大学、南京東南大学を経て1991年来日。1999年、京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。専門は空間人類学。「京都の町家再生」「コミュニティ再生」など社会と建築の関係性を様々な角度から調査研究している。バンバラ語、英語、フランス語、中国語、関西弁を操るマルチリンガル。京都精華大学人文学部教員、学部長を経て2018年4月から2022年3月まで、京都精華大学学長を務めた。現在、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の副会長(理事)や海外コミュニケーションディレクターやSackOmi理事長も務める。
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芳原 みなみ
日本赤十字社ウクライナ現地代表部首席代表
日本赤十字社にて、フィリピン台風、トルコ地震等の救援活動に従事する傍ら、赤十字国際委員会(ICRC)にも出向し、ミャンマー、ナイジェリア等で紛争関連の人道支援に従事。2024年5月よりウクライナ・キーウに駐在し、日赤が行う現地での支援の総合調整を担う。
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二村 英仁
'80年から毎夏渡米。東京藝術大学附属高より同大卒。パガニーニ国際コンクール第2位。日本国際音楽コンクール第1位。その他幼少の頃よりコンクールにて優勝。国内外オーケストラと協奏曲共演を重ねる一方で、'98年に任命された日本人初のUNESCO平和芸術家として社会貢献活動に取り組む。
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©LAPONE ENTERTAINMENT
JO1
「PRODUCE 101 JAPAN」で選ばれたグローバルボーイズグループ。2025年はLA•NYを含む全6都市8公演のワールドツアー、さらにLAドジャー・スタジアムでもパフォーマンス。また最新曲「BE CLASSIC」が、アメリカのラジオチャート「Mediabase Top100 Radio Airplay」で、日本人ボーイズグループとして初めてランクインするなどグローバルに活動を広げている。
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平和と人権 ウィーク
Time For Peace
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2025年08月10日(日)
15:30~20:00
(開場 15:30)
- 会場外(Theme Weeks Connect)
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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