平和と人権 ウィーク
STEAM x ジェンダートーク Part 1:「STEAM の醍醐味と多様性の価値」
大阪・関西万博テーマ事業 いのちを高める(中島プロデューサー)
女性のSTEAM探究を表彰する STEAM Girls Award の趣旨と受賞者紹介を皮切りに、「STEAM の醍醐味と多様性の価値」を語り合います。元OECD日本代表村上さん、ロボット開発者玉城さん、資生堂CPB橋本さんを迎え、万博テーマ事業プロデューサー中島さんがモデレーション。STEAMの本質的な面白さと創造性、多様性が個人や社会にどう影響するかを多角的に語ります。(言語:日本語)
映像記録有り
対話プログラム
- ジェンダー平等
- 女性の活躍推進
- 人間の安全保障
- 万博がつなぐ世界の文化
| 同時通訳 | 提供する |
|---|---|
| 発信言語 | 日本語及び英語 |
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シグネチャープログラム
- 開催日時
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2025年08月01日(金)
16:30 ~ 17:50
(開場 16:15)
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- 開催場所
- 各パビリオン
- ウーマンズパビリオン「WA」スペース
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
女性のSTEAM探究を称える「STEAM Girls Award」の紹介を皮切りに、「STEAMの醍醐味と多様性の価値」について語り合います。元OECD日本代表の村上由美子さん、ロボット開発者の玉城絵美さん、資生堂クレ・ド・ポー ボーテの橋本美月さんを迎え、2025年度Power of Radiance Awardを受賞した大阪・関西万博テーマ事業「いのちを高める」プロデューサー・中島さち子さんがモデレーションを担当。STEAMの本質的な面白さや創造性、そして多様性が個人や社会にどう影響するのかを多角的に掘り下げます。さらに「なぜ日本ではSTEM分野に女性が少ないのか?」という問いにも向き合い、理工系分野でも性別に関わらず“好き”を自由に表現できる社会とは何かを率直に語ります。最後にはネットワーキングの時間も設け、参加者同士がつながり、共にこのテーマを社会にひらいていくきっかけとなることを目指します。
実施レポート
【振り返り】
STEAM × ジェンダートーク Part 1:「STEAM の醍醐味と多様性の価値」実施報告
万博会場ウーマンズパビリオン「WA」スペースにて開催された第三部「STEAM × ジェンダートーク Part 1:STEAM の醍醐味と多様性の価値」では、科学・技術・芸術・教育の垣根を越えて活躍する女性たちが集い、創造性と多様性の真の意味を語り合いました。モデレーターを務めたのは、大阪・関西万博テーマ事業「いのちを高める」プロデューサーであり、音楽・数学・教育を横断する活動で知られる中島さち子。登壇者には、元OECD日本政府代表の村上由美子氏、ロボット開発者の玉城絵美氏、資生堂クレ・ド・ポー ボーテの橋本美月氏を迎え、アカデミア・国際機関・ビジネスの立場から、率直で熱のこもった議論が交わされました。
冒頭では、資生堂クレ・ド・ポー ボーテの橋本美月氏より女性のSTEAM探究を称える「STEAM Girls Award」の趣旨が紹介された後、中島プロデューサーより受賞者と受賞概要が発表され、次世代の特に女子たちの創造的挑戦を支える取り組みとして多くの共感を呼びました。その後のトークでは、「なぜ日本ではSTEM分野(理工系分野)に女性が少ないのか?」という問いを起点に、教育・文化・社会構造に根ざした課題を見つめ直しながら、女性が自らの“好き”や好奇心を自由に表現できる社会のあり方を探りました。
村上氏からはOECDでの経験をもとに、国際的に見ても日本のジェンダーギャップが構造的課題であることが指摘され、制度だけでなく「無意識のバイアス」を変える必要性が語られました。橋本氏からは企業としての取り組み、そして「多様性がチームの創造性を高める」という現場実感が共有されました。玉城氏は、自らの研究の原点を「コミュニケーションが苦手な自分が、外の空気を感じたいという思い」と語り、テクノロジーが人と人をつなぐ可能性をユーモラスに、かつ深く掘り下げました。
中島は、STEAMの本質を「論理と感性を行き来する創造のプロセス」と位置づけ、科学や芸術の境界を越えた学び・遊びの重要性を提起。登壇者それぞれの実践と視点が交錯しながら、STEAMがもつ「社会を変える力」「人間の可能性を広げる力」が浮かび上がりました。
本イベント Part 2 の後にはネットワーキングの時間が設けられ、来場者同士が想いを共有し、次のアクションへとつながる温かな交流の輪が広がりました。
ジェンダー平等、女性活躍、人間の安全保障、そして文化をつなぐ万博の理念が、STEAMの視点から生き生きと体現されたセッションとなりました。
【会期後の取組み】
「STEAM × ジェンダートーク Part 1:STEAM の醍醐味と多様性の価値」で交わされた対話を礎に、クラゲ館チームおよび関係団体は、会期後も女性のSTEAM探究を支え、社会に創造的対話の場を広げていく取り組みを継続します。
まず、steAm, Inc. が行ってきた、STEM Girls+ Café を、"A:Art" の視点も交えて、リアルとオンラインの双方でおよそ2か月に一度のペースで定期開催していきます。本カフェは、科学・技術・工学・芸術・数学に関心をもつ女性や若者が、分野を越えて語り合い、互いの探究心を励まし合う交流の場です。これからも、特に女性たちが「好きなものを好き」と自分らしく言い続けられる社会を目指し、学びと対話の輪を広げていきます。
また、女性科学者・数学者・エンジニア・アーティストなどを掲載したSTEAM Cardsの開発も進めています。これは、実在の研究者や企業家をモデルにしたカードを用い、身近な社会課題をSTEAM的に解決していくワークショップ型ゲームで、教育現場や企業研修などでも活用が広がりつつあります。こうした実践を通して、「STEAMとは問題解決の力であり、創造の対話である」ことを体感的に学ぶ場を増やしていきます。
さらに、STEAM分野で活躍する女性研究者や企業経営層など、女性ロールモデルに出会う機会の少なさを補うため、資生堂やアジア財団(The Asia Foundation)と連携し、国内外での対話イベントやメンタリングプログラムを展開していく予定です。万博の理念である「いのちを高める」「多様性の協奏」をSTEAMの視点から継承し、教育・ビジネス・アートを横断する実践の場を創出します。
また、世界中の女性や若手研究者、教育者たちが安心して弱さを開示し、互いに支え合えるSTEAM Female コミュニティの醸成にも力を注ぎます。競争ではなく共創を軸に、国境を越えたネットワークの中で学び、語り、挑戦し合う循環を育むことで、「STEAMの醍醐味と多様性の価値」を次の世代へとつないでいきます。
万博で生まれたこの対話の芽を、世界へ。女性が好奇心を軸に自由に未来を創る社会の実現を目指し、今後も継続的に取り組んでいきます。
平和と人権 ウィーク
STEAM x ジェンダートーク Part 1:「STEAM の醍醐味と多様性の価値」
女性のSTEAM探究を表彰する STEAM Girls Award の趣旨と受賞者紹介を皮切りに、「STEAM の醍醐味と多様性の価値」を語り合います。元OECD日本代表村上さん、ロボット開発者玉城さん、資生堂CPB橋本さんを迎え、万博テーマ事業プロデューサー中島さんがモデレーション。STEAMの本質的な面白さと創造性、多様性が個人や社会にどう影響するかを多角的に語ります。(言語:日本語)
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2025年08月01日(金)
16:30~17:50
(開場 16:15)
- 各パビリオン
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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