EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

このパネルディスカッションとインタラクティブセッションでは、電子機器、繊維、プラスチック、包装、家具、食品といった日常的な分野において、消費者がどのように循環型経済を推進できるかを探ります。行動上の障壁と促進要因(動機や習慣からインフラやインセンティブまで)を理解することは、効果的な政策とビジネスモデルを設計する鍵となります。このセッションでは、政府、企業、都市、市民社会が、より循環的な未来に向けて個人がどのように参加できるかに焦点を当てます。

実施レポート

【振り返り】
本セッションでは、日常の消費者行動が、電子機器、テキスタイル、プラスチック/包装材、家具、食品などの分野における循環型経済の推進にどのように寄与できるかが議論されました。消費者行動の阻害要因・促進要因(動機付け、習慣、インフラ、インセンティブ)と政策やビジネスモデル設計の関係が検討されました。政府、企業、自治体、市民社会の関係者による対話型の議論も行われました。

主なポイント
行動に基づく設計
循環型の実現には、持続可能な生産だけでなく、修理・再利用・適切な廃棄が容易で魅力的になることが必要です。そのため、価値の提示、習慣の変化、利用しやすいインフラ、インセンティブ設計を組み合わせることが重要です。

分野別の具体的な着手点
各分野で最初に取り組むべきステップは異なるため、個別対応が求められます。
・電子機器・テキスタイル:長く使うことや修理を推進する
・プラスチック/包装材:再利用可能な選択肢を提供し、過剰包装を減らす
・食品:使い切りを促し、分別を簡単にする

パートナーシップの重要性
自治体のインフラ、企業のサービス設計、市民社会の関与を組み合わせることで、参加の手間を減らし、メリットを分かりやすく示すことができます。これにより、循環型の取り組みを広げることが可能になります。

本セッションを通じて、分野ごとの行動に基づく設計の重要性について、関係者間で認識が共有されました。
政策やビジネスモデルが、市民の循環型社会への参加をどのように支援できるかも明確になりました。


【会期後の取り組み】
本セッションでの議論をもとに、日常の行動を通じて循環型の取り組みを進めるためのプログラムを実施します。

優先アクション
行動の把握
電子機器、テキスタイル、プラスチック/包装材、食品の各分野で、消費者の習慣や動機、利用可能な施設やインセンティブを確認します。

分野別の具体的アクション
・電子機器・テキスタイル:修理サービスを提供し、利用しやすいサポートルートを整備する
・プラスチック・包装材:再利用できる容器を導入し、過剰包装を減らし、分別を簡単にする
・食品:使い切りを促す工夫を行い、回収フローを改善する

参加を促す工夫
修理や再利用、適切な回収への参加を促すために、ポイント制度やデポジット制度を試行します。

情報の発信
利用方法や、実施前後の変化(軽量化率、再利用率など)をわかりやすく公開し、効果を示します。

みんなで一緒に進める
自治体、企業、NGOと定期的に意見交換を行い、目標のすり合わせや導入の課題解決を進めます。

分野ごとの取り組み、参加を促す工夫、関係者との協力を組み合わせることで、日常の行動を具体的な循環型成果につなげることができます。
小さく始めて段階的に拡大することで、効果を実感しながら循環型社会への移行を実践できます。

出演者情報

モデレータ

ローザ・ストルーベ

CSCP サステナブルライフスタイル部門長

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登壇者

クレア・ダウニー

Rediscovery Centre CEO

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東 靖弘

大崎町長

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大塚 桃奈

上勝町 環境最高責任者

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山辺 アリス

公益財団法人 環境戦略研究所(IGES)研究員

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マリア・ニコロプルー

欧州経済社会委員会(EESC)および欧州循環型経済ステークホルダープラットフォーム メンバー

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アイナー・クレッペ・ホルテ

Natural State 創業者・CEO

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ドゥニア・ウォネ

ヴェスティエール・コレクティブ インパクト最高責任者

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地球の未来と生物多様性 ウィーク

私たちから始まる:日々の選択が循環型経済を築く

EUと日本は共に、意欲的な循環型経済政策を策定してきました。EUは欧州グリーンディールと気候中立目標に沿った取り組みを進めていますが、日本は資源循環と環境への影響の最小化を重視しています。どちらのアプローチも市民参加を重視していますが、日本のアプローチは資源の尊重と長期的な利用という文化的背景に深く根ざしています。
循環型経済を実現するには、持続可能な生産だけでなく、消費者行動の変化も不可欠です。繊維や電子機器などの分野では、ファストファッションや計画的陳腐化が廃棄物の増加につながっています。修理、再利用、責任ある廃棄を促進することが、循環型経済の実現に不可欠です。

  • 20250923日(火)

    18:0019:30

    (開場 17:45)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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