地球の未来と生物多様性 ウィーク
「科学技術と多様な文化の対話」
副題 「持続可能な未来を拓く共感」
ファラデーセミナー実行委員会(日本)
地球の豊かな生態系は多様な生物に支えられていますが、現在、人間活動による環境破壊や気候変動が深刻な問題となっています。そのため、生物多様性とサーキュラーエコノミーの概念が、資源の効率的利用と環境負荷の軽減の観点から重要視されています。本プログラムでは、このような状況を踏まえ、人類が科学技術と文化の知恵を結集し、持続可能な未来を切り開くための討論を行います。
映像記録有り
対話プログラム
- 気候変動
- 生物多様性
- サーキュラーエコノミー
| 同時通訳 | 提供しない |
|---|---|
| 発信言語 | 英語 |
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トラックプログラム
- 開催日時
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2025年09月17日(水)
15:15 ~ 16:30
(開場 15:00)
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- 開催場所
- 会場内その他
- 「TEAM EXPOパビリオン」
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
私たちの地球は、多様な生物が共存する豊かな生態系に支えられています。しかし、無秩序な人間活動により、深刻な環境破壊や気候変動が進行しています。このような状況に対処するため、近年注目されているのが、生物多様性とサーキュラーエコノミーの概念です。生物多様性は、私たちの生活に欠かせない食料や水などの資源を提供します。一方、サーキュラーエコノミーは、資源を効率的に利用し、廃棄物を最小限に抑えることで、環境負荷を軽減し、生物多様性の保護にも寄与します。私たち人類は、科学技術の進歩と文化の多様性を融合させ、新たな解決策を創出し、持続可能な未来を切り開く必要があります。
このプログラムでは、世界中の多様な文化や科学の知恵を結集し、それらを活用するための技術を統合して、現在の地球規模の問題の核心を明らかにすることを目指します。そして、全人類の総意として、共感をもって課題解決を行うために、討論を環境音楽も使いながら進めていきます。
実施レポート
【振り返り】
このたび、大阪・関西万博において開催された本イベントは、「いのち会議」事業の一環として、多様な視点から持続可能な未来について考える貴重な機会となりました。
冒頭では、「いのち会議」事業実行委員長である堂目卓生氏よりご挨拶をいただき、本イベントの趣旨と意義についてご説明いただきました。
続いて、英国ケンブリッジ・ファラデー研究所より、所長のグラハム・バッド氏および研究員のカーラ・パレット氏をお迎えし、それぞれ講演を行っていただきました。
バッド氏の講演タイトルは「ファラデー研究所:社会的課題への総合的アプローチ」、パレット氏の講演は「持続可能性と保全:科学と対話」と題され、同研究所における研究および教育の取組みが紹介されました。
両講演では、資源の効率的利用や環境負荷の軽減に関する最新の知見が共有され、とりわけ生物多様性やサーキュラーエコノミーの概念が、持続可能な社会の構築において重要な鍵を握ることが強調されました。
また、AIを活用しつつ、科学技術だけではなく、自然科学と社会科学と人文科学の3つの科学を融合した知恵で、困難な課題に挑む具体的な事例も提示されました。
さらに、こうした取組みを進めるにあたっては、倫理的配慮や社会正義の視点が不可欠であるとの指摘もあり、参加者に深い示唆を与える内容となりました。
プログラムの締めくくりとして、ファラデーセミナー実行委員会の主宰を務める細井宏一氏より、オリジナル楽曲「こんにちは ―『いのち』に生きる―」が披露されました。
この楽曲は、美しい季節と持続可能な地球・宇宙への想いを込めて制作されたものであり、講師と参加者が相互にエールを送り合いながら、共に課題解決に向かうという趣旨のもとに位置づけられています。
会場では、参加者全員が一体となって合唱に加わり、全人類の共感と連帯を象徴する感動的な場面となりました。
合唱の後には、会場全体に大きな歓声と拍手が響き渡り、本イベントが多くの参加者にとって心に残る体験となったことがうかがえました。
【会期後の取組み】
大阪・関西万博にて開催された本イベントは、多様な視点から持続可能な未来を考える貴重な機会となりました。
会期を終えた今、私たちはこの経験を一過性のものとせず、次なる実践へとつなげるべく、具体的な取組みを進めています。
まず、講演で示された視点、すなわち、自然科学と社会科学と人文科学の3つの科学を融合した知恵に立って、教育現場や地域活動において、持続可能性に関する対話型プログラムの導入を検討しています。
特に、AIやサーキュラーエコノミー、生物多様性といったテーマを、倫理的・社会的な観点から掘り下げる教材の開発が進行中です。
また、ファラデー研究所との連携を継続し、国際的な知見の共有を図るためのオンラインセミナーや共同研究の可能性について協議を開始しました。
これにより、国内外の研究者・教育者・市民が相互に学び合う場を創出し、グローバルな課題に対する地域からの応答を強化していきます。
さらに、イベントで披露された楽曲「こんにちは ―『いのち』に生きる―」を活用し、音楽を通じた共感と連帯の輪を広げる活動も始まっています。
学校や地域の集会での合唱企画を通じて、世代や立場を越えたつながりを育むことを目指しています。
本プログラムは、9月18日 大阪大学のシンクタンク「社会ソリューションイニシアティブ(SSI)」サロン、9月20日 日本キリスト教団 横浜指路教会、9月22日 青山学院大学マクレイ記念館と、大阪、横浜、東京の各セミナーに連携しました。
大阪大学SSIサロンでは、「社会課題を解決する為の科学知識の習得、善いことを行うきになる為の作用が必要、それらは課題解決の現場におけるいのちとの交流等にて悟られるのでは?」、また、「真理の探求と善を為す行動はどのように関係するのか」を中心に、科学と宗教の関係も視野に入れた多様な議論を展開しました。
会堂が横浜市歴史的建造物に指定されている横浜指路教会では、英国ケンブリッジ大学・St.Edmundsカレッジに併設されたファラデー研究所所長等に因り、「科学と宗教の関係」を軸に最新の現代科学とキリスト教信仰の視点から講演を展開しています。
青山学院大学マクレイ記念館では、青山学院大学・国際化推進機構が、大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)及び青山学院宗教センターの共催にてセミナーを開催しました。「AIと社会への影響を信仰の視点からどう理解するか」をテーマに技術革新と倫理の交差点について、「環境保護とキリスト教的希望」をテーマに環境危機と信仰・キリスト教から読み解く自然との関係性について、「共助社会を目指して-いのちフォーラムの理念と実践」というテーマにて共助社会の実現に向けた新たな挑戦についての講演、「循環型経済の創造」と題し、科学技術と倫理の融合:Society 5.0の実現に向けて、「接合と分離」の統合化技術の可能性についての発題等がなされました。
これらの取組みは、単なる延長ではなく、イベントで得られた気づきと感動を社会に根づかせるための第一歩です。
今後も、科学・文化・倫理の交差点に立ち、持続可能な未来への道を共に歩んでまいります。
出演者情報
登壇者
堂目 卓生
大阪大学社会ソリューションイニシアティブ
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グラハム・バッド
ファラデー科学宗教研究所
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カーラ・パレット
ファラデー科学宗教研究所
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細井 宏一
ファラデーセミナー実行委員会、大阪大学社会ソリューションイニシアティブ
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共催者名
大阪大学社会ソリューションイニシアティブ
産報出版株式会社
地球の未来と生物多様性 ウィーク
「科学技術と多様な文化の対話」
副題 「持続可能な未来を拓く共感」
地球の豊かな生態系は多様な生物に支えられていますが、現在、人間活動による環境破壊や気候変動が深刻な問題となっています。そのため、生物多様性とサーキュラーエコノミーの概念が、資源の効率的利用と環境負荷の軽減の観点から重要視されています。本プログラムでは、このような状況を踏まえ、人類が科学技術と文化の知恵を結集し、持続可能な未来を切り開くための討論を行います。
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2025年09月17日(水)
15:15~16:30
(開場 15:00)
- 会場内その他
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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