地球の未来と生物多様性 ウィーク
持続可能性の未来 - 再生の台頭
英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)
再生(regeneration)の積極的な「より良いことを実行する」原則を推進し、人々や地域、地球に豊かな未来をもたらす革新者たちの声をお届けします。
気候変動、不平等、環境劣化といった課題に直面する中で、単に現状を維持するだけでは不十分です。人々やコミュニティがその潜在力を活かし、地球上のすべての生命のために健康や再生の源となる世界を目指します。人間と地球のニーズは密接に結びついているため、問題解決も統合的に行う必要があります。
本イベントでは、次世代の革新者や変革者たちが登壇し、持続可能性の「害を減らす」原則から、再生の「より良いことを実行する」原則へと移行する新しい取り組みを紹介します。
映像記録有り
対話プログラム
- #コミュニティと地域に根ざしたアクション #環境 #健康とウェルビーイング #社会的イノベーション
| 同時通訳 | 提供する |
|---|---|
| 発信言語 | 日本語及び英語 |
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トラックプログラム
- 開催日時
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2025年09月15日(月)
17:30 ~ 18:30
(開場 17:00)
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- 開催場所
- 各パビリオン
- 英国パビリオン
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
ロンドン、⼤阪、そしてオンラインで開催される、RSAとのグローバルパートナーシップによる第3回イベントにぜひご参加ください(Expo 2025にて)。
大阪万博のイベントに直接参加するには、こちらから登録してください:
https://www.events.great.gov.uk/200292408.
会場の収容人数に限りがございますため、参加の可否につきましては抽選により決定させていただきます。ご参加いただけるみなさまには、登録が9月 7日に締め切られしだい、参加が確認されます
ロンドンまたはオンラインでイベントに参加するには、こちらから登録してください:
( https://www.thersa.org/events/2025/09/the-future-of-sustainability-regeneration-rising/ )
現地参加の方へは招待コード、オンライン参加の方へはイベントの24時間前に、ライブ配信の視聴リンクがメールで送付されます。
気候変動、不平等、環境破壊といった課題に直面する今、現状を「維持する」だけでは不⼗分です。
経済、政治、⾷、エネルギーなど、あらゆるシステムの抜本的な再構築が求められています。そして、⼈類が共有できる新たな物語も必要です──それは、地球上のすべての⽣命とのつながりを称え、協働による⾏動を促すものです。
ロンドンの歴史あるRSAハウス「グレートルーム」と、⼤阪のExpo 2025英国パビリオンをつなぎ、本イベントでは次世代の変⾰者、インフルエンサー、イノベーターたちが登壇します。彼らは、「害を減らす」ことを⽬指す従来のサステナビリティから、「善を増やす」ことを⽬指すリジェネレーション(再⽣)へと発想を転換し、⼈々、地域、そして私たちが共有する地球の未来を豊かに育む新たなムーブメントを築いています。
実施レポート
【振り返り】
「持続可能性の未来 - 再生の台頭」では、持続可能性を「悪影響を減らす」段階から「より良い影響を生み出す」段階へと進化させる“リジェネレーション(再生)”の考え方を中心に、次世代の変革者や実践者たちが議論を交わしました。
ロンドン会場ではジャーナリストで作家のルーシー・シーグル氏が、そして大阪会場では2025年大阪・関西万博における英国パビリオン総代表キャロリン・デービッドソン氏が司会を務め、両都市をオンラインでつなぎました。
登壇者には、環境教育団体「Kids Against Plastic」共同創設者のエイミー・ミーク氏、リサイクル推進機関「ReLondon」プログラムリードのテッサ・デヴリーズ氏、大阪大学 国際機構のバレット ブレンダン教授、そして再生可能エネルギー分野で活動するEnergyz Black共同創設者のジーザス・ソオレフンミ・オラヨエ(シュレイ)氏が参加し、世代や地域を超えた多角的な視点から意見を交わしました。
イベントはロンドン・大阪両会場とオンラインをつなぐハイブリッド形式で開催され、計305名(会場参加91名、オンライン214名)が参加し、そのうち36%が新規参加者でした。これは新たな層への発信力を示す成果であり、ロンドン王立芸術協会(RSA)が多様な人々を巻き込みながら活動の輪を広げていることを示しています。
配信後も関心は高く、動画の再生回数は425回を超え、ポッドキャスト版は670回以上ダウンロードされました。参加者アンケートでは、90%が「新しい学びがあった」「自分の行動に生かしたい」と回答し、特に世代や国を超えた意見交換の場として高い評価を得ました。
また、英国・米国をはじめ、日本、インド、カナダ、スウェーデン、フランス、オランダなど、世界各地から視聴・聴取があり、持続可能性や気候変動への関心が国境を越えて広がっていることがうかがえます。
ハイブリッド開催は、異なるタイムゾーンや分野をつなぐ包括的な対話を実現し、RSAが国際的な知見共有と協働のハブとして機能していることを改めて示しました。
【会期後の取り組み】
イベント終了後も、YouTubeでの再生回数やポッドキャストのダウンロード数は継続的に増加しており、オンラインを通じた学びと発信のサイクルが続いています。こうした持続的な関心の高まりは、ハイブリッドや録画配信といった形式が、グローバルな聴衆に対してテーマを長期的に伝え続ける有効な手段であることを裏付けています。
また、ロンドンと大阪それぞれの登壇者や関係機関の間では、イベントをきっかけに新たな対話が生まれ、今後の共同プロジェクトの可能性が検討されています。国際的なネットワークを通じて、実践的で持続的な協働関係の構築が始まっており、今回のプログラムが具体的な行動変化につながる土台を築いたことがうかがえます。
RSAはこの成果を踏まえ、人と地球の再生的な未来を共に創るという使命をさらに推進しています。リジェネラティブ・デザイン、サーキュラーエコノミー、システム・イノベーションなどの分野で、実践的なプログラムと知見共有の機会を広げています。その一例である「Playful Green Planet」イニシアチブでは、環境と社会のウェルビーイングを高めるために、創造性と協働を促進する活動が行われています。
今後もRSAは、気候変動や環境課題に対して「より良い未来を創り出す」ための具体的なアクションを後押しし、誰もが参加できる共創のプラットフォームとして国際的な発信を続けていきます。
出演者情報
モデレータ
©Dvora.photography
ルーシー・シーグル
作家、キャスター、パブリックスピーカー (ロンドン)
作家、放送人、講演家として活躍し、「オリジナル・グリーン」として知られるルーシー・シーグル氏は、20年以上にわたり環境問題と持続可能性の最前線で活動してきました。BBC1の人気番組「The One Show」のリポーターとして、2007年の番組開始以来、使い捨てプラスチック問題をはじめとする幅広い環境課題を追い続けています。
ジャーナリストとしての活動を通じて、プラスチックや化石燃料由来の繊維の問題を社会に広く知らしめ、ファッション業界をよりクリーンで公正なものに変えていく運動を主導してきました。著書は5冊に及び、『To Die For: Is Fashion Wearing out the World?』(2011年、オーウェル賞候補)、『Turning the Tide on Plastic: How Humanity (and you) Can Make Our Globe Clean Again』(2018年)などがあります。また、Netflixの話題作『The True Cost』では共同プロデューサー兼出演者を務めました。
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キャロリン・デービッドソン
大阪・関西万博英国政府代表(大阪)
キャロリン・デービッドソン氏は、2024年3月より英国の大阪・関西万博における英国政府代表を務め、2025年1月からは専任でこの役職に就いています。以前は2021年8月から在大阪英国総領事を務めました。
外交官としての経歴は、駐グアテマラ兼ホンジュラス大使(2015~2019年)、ザンビア高等弁務官(2008~2012年)、在スロバキア英国大使館副大使(2004~2008年)などを歴任し、いずれも夫トム・カーターと職務を分担して務めてきました。
1986年にブリストル大学で現代言語学の学位(1986年)を取得し、2011年にはオープン・ユニバーシティでMBAを修得。
フランス語、ドイツ語、スペイン語、日本語を話します。
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登壇者
ジーザス・ソオレフンミ・オラヨエ(シュレイ)
Energyz Black 共同創業者、OVO 商業マネージャー(ロンドン)
ジーザス・ソオレフンミ・オラヨエ(愛称:シュレイ)氏は、エネルギーおよびサステナビリティの分野で活躍する専門家です。これまでに、ナイジェリア、モザンビーク、コンゴ民主共和国、ガーナ、そして英国において、通信、再生可能エネルギー、環境、経営コンサルティングなど多様な分野で企業経験と起業家精神を融合させたキャリアを築いてきました。
持続可能な開発への強い情熱を背景に、過去8年間にわたりボランティアやメンター、戦略アドバイザーとして、さまざまなビジネスおよび社会変革プロジェクトに携わっています。現在はOVO社において、太陽光発電、蓄電池、断熱材などゼロカーボン製品の商業展開を担当しています。
また、英国のエネルギー業界で働く黒人プロフェッショナルの支援とエンパワーメントを目的とする非営利団体「Energyz Black」の共同設立者でもあります。2024年に設立された同団体の取り組みは、これまでに400名を超える専門職に影響を与えています。
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エイミー・ミーク
Kids Against Plastic共同設立者
12歳のときから環境保護活動に取り組むエイミー・ミーク氏は、妹とともに教育慈善団体「Kids Against Plastic(プラスチックに立ち向かう子どもたち)」を共同設立しました。同団体の取り組み「KAPクラブ」には、世界各国から280名以上の若者が参加しています。また、「Plastic Clever(プラスチックに賢く向き合う)」の認定制度には、2019年以降、1,800を超える学校や企業が登録しており、これまでに10万点以上のプラスチックごみを回収しました。さらに、市民科学の視点から廃棄物を記録するアプリの開発も進めています。
エイミーは、英国の三つの議会で閣僚に対して発言したほか、ジュネーブの国連、ソウルからバルセロナに至る国際ビジネスフォーラムでも講演を行ってきました。
TEDxには2度登壇し、「Pride of Britain Green Champion Award」「英国首相ライト賞(Points of Light Award)」、および「大英帝国勲章(BEM)」を受賞しています。著書に『Be Plastic Clever(2020年)』および『Be Climate Clever(2022年)』があります。
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テッサ・デヴリーズ
ReLondon 都市・建築環境戦略アドバイザー
テッサ・デヴリーゼ氏は、ReLondonにおいて建築環境分野の取り組みを主導し、建設業界におけるサーキュラー(循環型)実践の普及を推進しています。政策立案や先進的なパイロット事業について助言を行い、地方政府と産業界の連携を促進しています。
現在は、循環型経済に基づく都市計画における透明性と説明責任を強化するプロジェクト、およびロンドンにおける建設資材フローのモデルを開発するプロジェクトの2つを指揮しています。
ReLondonに加わる以前は、C40 Citiesにて、世界の大都市が建設分野における「隠れた排出量(エンボディード・エミッション)」に取り組む支援を行っていました。
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バレット ブレンダン
大阪大学 国際機構 教授
バレット ブレンダン教授は、大阪大学 国際企画・DX推進本部に所属し、脱炭素化の加速、気候変動、都市環境マネジメント、サステナビリティ・サイエンス、科学コミュニケーションなどの分野で教育・研究を行っています。「倫理的かつ再生型の都市」や「アジア太平洋地域における気候変動」といったテーマを扱う授業を担当するほか、ドキュメンタリー映画の制作やクリエイティブ・メディアを活用した社会課題の発信にも取り組んでいます。若手科学者に向けて、社会問題を題材とした映像制作の指導も行っています。
1986年に来日し、京都大学で日本の環境政策に関する研究を開始。博士論文では日本と英国における地域環境の持続可能性を比較しました。その後、国連機関での活動を経て、大阪大学に着任。以降、日本を拠点に研究・教育・国際連携を推進しています。
また、英国王立美術・製造・商業振興協会(RSA)のフェローを務め、MOOC(大規模公開オンライン講座)「Ethical Cities」シリーズの主任教育者を担当。2020年には同テーマに関する著書を共著で出版し、現在は映画監督シット・ウィリアムズ氏と共に「NextGen Cities」プロジェクトを進めています。
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共催者名
ロンドン王立芸術協会(RSA)
地球の未来と生物多様性 ウィーク
持続可能性の未来 - 再生の台頭
再生(regeneration)の積極的な「より良いことを実行する」原則を推進し、人々や地域、地球に豊かな未来をもたらす革新者たちの声をお届けします。
気候変動、不平等、環境劣化といった課題に直面する中で、単に現状を維持するだけでは不十分です。人々やコミュニティがその潜在力を活かし、地球上のすべての生命のために健康や再生の源となる世界を目指します。人間と地球のニーズは密接に結びついているため、問題解決も統合的に行う必要があります。
本イベントでは、次世代の革新者や変革者たちが登壇し、持続可能性の「害を減らす」原則から、再生の「より良いことを実行する」原則へと移行する新しい取り組みを紹介します。
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2025年09月15日(月)
17:30~18:30
(開場 17:00)
- 各パビリオン
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

OTHER PROGRAM
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