EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

SOMPO環境財団は、日本では2000年から、インドネシアでは2019年から「CSOラーニング制度」を開始し、これまでに両国で1,500名以上の修了生を環境人材として社会に送り出してきました。この環境分野に特化した長期・有給インターンシップ制度は、他に類を見ない優れた人材育成プログラムとして、いずれの国でも高い評価を得ています。

イベントの前半では、本制度が「企業財団」により運営されていることに着目し、ゲストである経団連自然保護協議会の方から、企業による環境分野への貢献のあり方をお話しいただきます。また、両国の環境問題に精通した学識者を招き、インドネシアの環境問題の現状や、日本企業がインドネシアの人材育成に取り組む意義について語っていただきます。

後半は両国の修了生をパネリストとして招き、パネルディスカッションを行います。修了後も環境課題解決に取り組む彼らが、制度で学んだこと、若者による環境活動の実態、次世代人材育成の必要性など様々なテーマについて話し合います。こうした議論を通じ、インドネシアと日本が抱える課題の共通点や相違点を知り、企業による国を超えた社会貢献のあるべき姿を探ります。

実施レポート

【振り返り】
SOMPO環境財団が実
施する「CSOラーニングプログラム」を中心に、日本とインドネシアの環境人材育成の取り組みが紹介されました。
本プログラムは、大学生や大学院生を対象とした長期有給インターンシップで、両国のNGOやNPOに派遣し、実務経験を通じて次世代の環境リーダーを育成するものです。2000年に日本で、2019年にインドネシアで開始され、これまでに日本で1,400名以上、インドネシアで120名以上の卒業生が環境分野で活躍しています。万博展示では、企業財団が運営する意義や、経団連自然保護協議会による企業の環境支援の取り組みが紹介され、来場者は企業と教育が連携して環境リーダーを育成する重要性を理解しました。

イベントの前半では、専門家や企業代表による講演を通じ、企業が生物多様性保全や環境課題にどのように貢献できるかが示されました。
基調講演では、株式会社バイオームCEOの藤木氏がボルネオでの生物多様性調査の経験と、そのデータを活用した企業向け自然資本評価の取り組みを紹介し、環境保護と経済的価値の両立の重要性を強調しました。
後半のパネルディスカッションでは、両国のプログラム卒業生が登壇し、インターンシップで得た経験や現在の環境活動、企業の役割について意見交換を行いました。

参加者は、廃棄物管理や森林減少、違法野生生物取引といった現場課題を理解しつつ、若者主導の環境イニシアティブや企業連携による持続可能な人材育成の意義を体感しました。こうした構成により、プログラムは教育、企業支援、実務経験を組み合わせた包括的な環境人材育成モデルとして高く評価されました。


【会期後の取り組み】
会期後、SOMPO環境財団は卒業生ネットワークを活用し、持続的な環境リーダー育成と社会貢献活動の拡大を進めています。
卒業生は、インターンシップで得た知識や経験を基に、両国で生物多様性保全や地域環境改善活動を自主的に継続し、若手リーダーとしての役割を強化しています。また、卒業生同士や企業、学術機関との連携により、共同プロジェクトや情報共有の機会が増え、地域や社会全体に波及する影響力を高めています。

企業財団としての取り組みもさらに強化されており、企業側は若手環境リーダー育成への理解を深め、自社の社会貢献活動や持続可能な経営戦略に反映させています。
さらに、卒業生はデジタル技術を活用して生物多様性データを収集・分析し、科学的根拠に基づく環境活動を展開しています。これにより、環境保全の取り組みが経済的・社会的に持続可能な形で地域に還元されるとともに、日本とインドネシアをつなぐ国際的な協働モデルとしての価値も高まっています。

万博での紹介を契機に、プログラムは今後も国内外での展開と影響力の拡大が期待され、次世代環境リーダーの育成と若者主体の社会課題解決に貢献し続ける見込みです。

出演者情報

モデレータ

加藤 超大

公益社団法人日本環境教育フォーラム 事務局長

大学卒業後に青年海外協力隊として中東・ヨルダンへの派遣を経て、2014年より公益社団法人日本環境教育フォーラムに入社。バングラディシュやインドネシア、カンボジアでのエコツーリズムや自然の恵みを活かした製品の開発・販売事業に携わり、2019年11月より事務局長に就任。

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登壇者

酒向 里枝

一般社団法人日本経済団体連合会 教育・自然保護本部長 経団連自然保護協議会事務局長

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藤木 庄五郎

株式会社バイオーム 代表取締役

京都大学大学院博士号取得。衛星画像解析を用いた生物多様性の可視化技術を開発。ボルネオ島のジャングルでのキャンプ生活の中で、環境保全の事業化を決意。株式会社バイオームを設立し、代表取締役に就任。
生物多様性保全が社会の利益となる仕組みを目指し、生物情報のビッグデータ化に取り組む。

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岸 晃大

名古屋市環境局/NPO法人藤前干潟を守る会理事/CSOラーニング制度修了生

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武井 七海

一般社団法人Protect Our Winters Japan ディレクター/認定NPO法人気候ネットワーク理事/CSOラーニング制度修了生

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Aulia Rahman

インドネシア環境林業省/NGO Learning Internship Program 修了生

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Alfitra Firizkia Luthfiana Dewi

大学院生/NGO Learning Internship Program 修了生

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Jo Kumala Dewi

インドネシア環境林業省 環境人材育成センター センター長

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共催者名

公益財団法人SOMPO環境財団

公益社団法人日本環境教育フォーラム

地球の未来と生物多様性 ウィーク

木を植える人を育てる: インドネシア×日本 環境インターンシップの挑戦

SOMPO環境財団はインドネシアと日本で環境団体に大学生をインターン派遣する「CSOラーニング制度」を運営しています。
イベントの前半は経団連自然保護協議会や学識者をゲストに招き、企業が国際的な環境人材育成に取り組む意義を語っていただきます。後半では両国のインターン修了生を招き、ディスカッションを行います。修了後も課題解決に取り組む彼らの姿から、環境分野での人材育成の必要性と、若者が環境問題に取り組む意義を感じてください。

  • 20250919日(金)

    16:0018:00

    (開場 15:30)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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