EXPO2025 Theme Weeks

実施レポート

【振り返り】
本シンポジウムは、UAEパビリオンが掲げる「大地から天空へ」というテーマに基づき、ドバイ文化芸術庁(DCAA)が主催する初の建築シンポジウムとして開催されました。日本を含む多国間の専門家が集い、伝統建築、持続可能性、素材、気候、文化的アイデンティティといった多角的な視点から、建築の過去・現在・未来を語り合う貴重な2日間となりました。

会期中には、ドバイを拠点とするクリエイティブ・コレクティブ「SWALIF」および「MABNAI」が企画・運営を担当し、サレム・アルスワイディ氏、ラシッド・アルムッラ氏らの監修のもと、10に及ぶセッションが展開されました。日本建築が中東地域に与えた影響、UAEにおける地域固有の素材を活かした建築の実践、デザイン教育の取り組み、さらには環境に配慮したヤシの葉の家「アリーシュ」の継承など、専門性と多様性に富んだプログラム構成となっておりました。

また、参加者の多くが若手建築家や学生であったことも特徴の一つです。基調講演やパネルディスカッションに加え、体験型のワークショップも実施され、実務と教育、理論と実践が交差する場として高く評価されました。

さらに、シンポジウム後には大阪の著名な建築施設の視察ツアーが実施され、UAEと日本の建築文化の相互理解を深める好機となりました。本イベントは、地域文化の共有と国際的な建築交流を促進する起点となり、来場者に多くの刺激と気づきを提供したといえます。


【会期後の取り組み】
本シンポジウムを契機として、UAE、日本、さらには他国の若手建築家や専門家同士の交流が活発になりつつあります。会期中に生まれた対話をもとに、各国の建築教育機関やデザインスタジオ間での協力に関する協議も行われており、今後の人材交流や共同プロジェクトの実施が期待されます。

特に、次世代の建築家を対象としたネットワークづくりや、文化・気候・素材に根ざした地域建築の理解を深める共同研究の立ち上げが検討されています。参加した若手の中には、すでにUAEと日本を相互訪問する動きが始まっており、将来的には学生・専門家によるデザイン提案の交換プログラムや共同ワークショップの開催も視野に入れられています。

また、本イベントで取り上げられた持続可能な設計手法や地域固有の建築知識については、UAE国内のデザイン教育カリキュラムに反映させる取り組みも進められています。DCAAをはじめとする関係機関は、今後も建築を通じた国際的な文化交流と共創の機会を増やし、持続可能かつ包摂的な都市づくりに貢献していく方針です。

シンポジウムで得られた知見とネットワークは一過性のものではなく、今後の中東・アジア間における建築文化の発展と連携の礎となることが期待されています。

未来のコミュニティとモビリティ ウィーク

アリーシュから広がる建築の可能性

建築の知識に深く浸る2日間──
革新的なデザインが文化遺産や持続可能なイノベーションと交差する世界へようこそ。
本シンポジウムは、ドバイ文化芸術庁(DCAA)の主催により、UAE拠点のクリエイティブ・コレクティブ SWALIF と MABNAI によって企画・運営されます。基調講演、体験型ワークショップ、パネルディスカッションを通じて、気候、素材、文化的アイデンティティに対応して進化する建築の実践に焦点を当てます。
建築の未来を形づくる対話に、ぜひご参加ください。

  • 20250520日(火)

    10:0015:00

    (開場 09:00)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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