EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

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日本だけでなく世界での幾つかの国々では、人口減少や労働者不足の問題が深刻になりつつあります。この問題を解決するには、時間や空間の制約を超えて誰もが自由に活動できるようにするアバターが必要となります。ここではアバターがどのように世界に受け入れられ、今後の社会を変えていくかを議論します。

実施レポート

【プログラム要旨】
2025年5月17日に開催されたセッション「リアルとデジタルが融合した社会のあり方」は、大阪・関西万博における「未来へのコミュニティとモビリティ」テーマウィークの一環として実施された。本セッションでは、最先端のアバター技術や身体拡張技術、ソフトロボティクス、AI、認知科学といった分野を横断的に取り上げながら、リアルとデジタルの融合が人間の存在や社会の構造にどのような変化をもたらすかを議論した。
モデレーターの石黒浩氏(大阪大学)は、サイバネティック・アバターの研究開発と社会実装を通じて、人間の身体・空間・時間の制約を超える社会の実現可能性を提示した。また、アバターによる「自己の継承」の未来像にも言及し、アンドロイド技術が死後の人格保存や感性継承にまで拡張される可能性を示した。
本セッションでは、技術と社会、人間の存在を問い直す多様な視点が交錯し、アバター技術が単なる利便性を超えた、哲学的・文化的転換の中核を担うことが明示された。

【石黒浩氏 発言要旨】
石黒浩氏は、アバターを用いた人間拡張の研究者として、自身の20年にわたる開発の軌跡と、近未来社会への展望を紹介した。石黒氏が目指すのは、身体・脳・空間・時間といった制約を越えて人々が自由に活動できる「サイバネティック・アバター社会」の実現であり、AIと融合した半自律型アバターによる新しい社会構造の創出である。
講演では、遠隔操作型アバターから、自律的に対話・表情を認識し、人間の意図を代弁できるジェミノイドに至るまでの技術進化が紹介された。特に、自身の記憶や性格、発言データを反映させたアンドロイドの開発は、「自分自身のコピー」を未来に遺す技術として大きな注目を集めている。これは単に代替労働の問題にとどまらず、人間の死生観や社会的アイデンティティの再定義に関わる深い倫理的テーマでもある。
また、アバターを活用した社会実験の事例として、コロナ禍における幼稚園児と高齢者の交流、保険業界での顧客対応、コンビニ店舗のリモート店員などが紹介された。これらは、物理的な移動が困難な人々や、社会的関わりを持ちにくい人々にとって新たな社会参加の手段となっており、実際に雇用の創出や地域活性化に寄与している。
石黒氏はまた、アバターを「もう一人の自分」として活用することで、人は複数の役割や視点を持ちながら社会と関わることができるようになると述べ、「多身体的存在」としての人間像を提示した。その際、アバターの外見や振る舞いに多様性を持たせる「ファッション性」や「遊び」の要素が、アバター文化を社会に定着させる鍵になるとした。
日本社会が非人間的存在を寛容に受け入れる文化的土壌を持つことに触れ、今後のアバター社会構築における国際的なリーダーシップの可能性も語られた。石黒氏の語りは、アバターを通じて「人間とは何か」という本質的な問いを投げかけ、未来社会の設計図として聴衆に強い印象を与えた。

【土井美和子氏 発言要旨】
土井美和子氏は、サブプログラムディレクタを務めるムーンショット型研究開発の構想を通じて、アバター技術が切り拓く社会変革の可能性を論じた。特に、バックキャスティング(未来の理想像から現在の課題を設計する思考法)に基づき、2050年における「身体・脳・空間・時間から解放された人間社会」の実現に向けたビジョンが語られた。
冒頭では、氏が企業研究者として長年携わってきた自然言語処理、IoT、ウェアラブルデバイスの事例に触れ、技術がいかに人々の生活の「笑顔」を生み出してきたかを振り返った。そのうえで、現在担当しているムーンショットGOAL1の中核である「7つのアバター研究プロジェクト」について概要を紹介。石黒浩氏が推進する「共生型アバター」もその一環であるとし、人とアバターが社会の中で共に生きる未来像が提示された。
講演では、アバターが国境や身体、時間の制限を超えて活用されることで、高齢者、障がい者、就労困難者、さらには物理的に移動できない人々が新たな社会的役割を担える可能性が強調された。また、死後も人格や記憶がアバターとして残る未来を構想し、「死の先の社会参加」という倫理的かつ革新的な観点も提示された。
さらに、アバター労働の促進が個人のウェルビーイングや認知機能向上にも寄与することを挙げ、社会的包摂の観点からもアバターが果たす役割の大きさを示した。一方で、技術の普及にあたっては制度整備の重要性があり、アバターの信頼性や本人性を担保する「認証マーク制度」や、国際的なガイドラインの構築が急務であると主張した。
最後に土井氏は、サイバネティック・アバターは単なる労働代替ではなく、人間の「存在のあり方」そのものを再構築する手段であると結論づけた。未来を見据える柔軟な思考と現実的な制度設計を結びつけたその講演は、テクノロジーと人間性の共進化という視座を提示するものであった。

【稲見昌彦氏 発言要旨】
稲見昌彦氏は、身体拡張の研究を通じて、人間の身体や感覚がどのようにテクノロジーによって再構成され得るかについて語った。稲見氏の研究室では、6本目の指や羽のような構造を持つ「超人的身体パーツ」や、顔の一部を自由に変形できるロボティック・フェイスなど、従来の身体の形にとらわれないインタフェースを開発してきた。
講演では、これらのプロジェクトを「人間の身体を再設計する試み」と位置づけ、身体は単なる生物学的制約ではなく、拡張可能な表現装置であると語った。例えば6本目の指のような技術は、従来の運動能力や作業スキルを高めるだけでなく、創造性や感情表現の手段としても機能する。稲見氏は、こうした拡張によって「新しい人間の可能性」が開かれると述べた。
また、稲見氏はアバターや身体拡張技術を社会に実装していくうえで重要となるのが「人間が主導権を握るインタラクションの設計」であると強調した。人が技術に操作されるのではなく、あくまで人の意図をさりげなく支援する「暗黙的インタラクション(Implicit Interaction)」が必要であり、そのためには感覚や動作の文脈を理解するAIの存在が鍵になるという。
さらに、サイバネティック・アバターが実現する未来社会においては、「一つの身体に一つの意識」という従来の前提が崩れる可能性があると指摘。人は複数のアバターを同時に操作したり、他者と身体や認識を共有したりすることができるようになり、自己や他者の境界が流動化する。そのような社会では、「自己とは何か」「責任の所在はどこか」といった哲学的・倫理的課題が新たに生じることになる。
稲見氏はまた、メタバースや生成AIの発展によって、誰もが自身の「環境」や「身体」を構築・カスタマイズできる時代が到来していると述べた。こうした環境においては、自己表現が単なる外見ではなく、世界そのもののデザインを通じて実現される。つまり、人間は単なる被造物ではなく、「創造主体」としての側面を強めていくという展望である。
講演の最後には、アバター技術や身体拡張技術を単なる福祉や労働支援の手段にとどめず、「遊び」や「ファッション」として社会に受け入れていく視点の重要性が語られた。技術は日常生活に根ざして初めて文化として定着するため、多様な価値観との接点を探る取り組みが求められる。稲見氏の語りは、技術と人間の関係性を再構築し、より自由で創造的な未来社会の可能性を照らし出すものであった。

【ジュリオ・サンディーニ氏 発言要旨】
ジュリオ・サンディーニ氏は、長年にわたるヒューマノイド研究と認知神経科学の融合に基づき、サイバネティック・アバターが人間の認知理解や相互作用に与える影響について語った。氏は、自身の研究の起点が「視覚認知の神経生理学」にあったことに触れ、人間の視線の動きや注意の制御を模した人工視覚システムの開発が、ロボットと人間との自然なインタラクションの基盤となると説明した。
その後の研究では、ロボティクスと神経科学の融合により、「人間の理解を通じたロボット設計」と「ロボットを通じた人間理解」の双方向のアプローチを展開。ヒューマノイドロボットを使った実験を通じて、認知発達や共感、身体性など、人間特有の認知能力がどのように社会的文脈に依存するかを明らかにしてきた。このような背景から、サイバネティック・アバターもまた、単なる遠隔操作の道具ではなく、「認知的な関係性を構築するパートナー」としての可能性を持つと語った。
自律性という長期的な目標から進化する中で、特に注目されたのは、「認知的双子(Cognitive Twin)」という概念である。これは、アバターが人間と長期的な関係性を築く中で、その人の思考傾向や行動パターン、記憶を学習し、次第に「人格的理解者」となっていくというビジョンである。サンディーニ氏は、こうした双方向的な関係性の醸成によって、アバターが「友人」としての振る舞いを可能にし、人間との相互理解を深める存在になると述べた。
一方で、そのようなアバターの実現には、単なる工学的開発にとどまらない「学際的統合」が必要であると指摘。AI、ロボティクス、認知科学、倫理学、社会科学など、複数領域が連携し、共通の目標に向けて協働することの重要性を強調した。特に産業界に対しては、「人間中心の設計思想」を貫くためには、技術の機能性だけでなく、文化的・社会的文脈への適応力が必要であると述べた。
また、アバターの国際的な展開に向けては、異なる文化的背景を持つユーザーとの「ジェスチャーや言語の多様性」に対応する必要があり、国際標準化や設計の柔軟性が今後の課題であると語った。アバターが「世界共通の認知インターフェース」となるためには、その行動が透明で、かつ説明可能である必要があるという提言もあった。
講演の結びとしてサンディーニ氏は、「アバターは人間の知性を模倣するだけでなく、人間の理解を深めるための鏡でもある」と述べ、サイバネティック・アバターが持つ社会的・哲学的意義に言及した。その語りは、技術の未来を語るだけでなく、人間の可能性を見つめ直す機会を提供するものであった。

【チェチリア・ラスキ氏 発言要旨】
チェチリア・ラスキ氏は、生体に着想を得たソフトロボティクスと神経ロボティクスの研究を通じて、アバター技術と身体知能の未来について語った。講演冒頭では、自身が取り組んできた「軟体動物の動作原理を応用したロボット開発」や、触覚・柔軟性・適応性に富んだインタフェース開発の背景を紹介した。
ラスキ氏は、特にタコのような柔らかい身体構造に注目し、「身体そのものに知能が宿る」という「身体知(Embodied Intelligence)」の概念を強調。ロボットにおいても、身体が持つ構造的柔軟性が環境とのインタラクションを容易にし、結果として制御の複雑さを軽減すると述べた。これは、人間の知能が身体と環境の相互作用から発展してきたという進化的観点に通じるものであり、アバターや介護・医療支援ロボットの設計にも不可欠である。
また、高齢社会における支援技術としてのアプローチにも触れ、シンガポールの病院と連携して開発した「高齢者をやさしく抱え上げるソフトロボットアーム」などを紹介。この技術は介護者の負担を軽減するだけでなく、被介護者にとっても安心感を提供し、身体的・心理的両面でのサポートが可能になるとした。ロボティクスは単なる機能提供にとどまらず、相手の尊厳や感情に配慮した存在であるべきだという倫理的姿勢が感じられた。
さらに、ラスキ氏は「身体の制限を補う」だけでなく、「新たな身体を創造する」視点の重要性を強調した。アバターは義手や義足のような身体補完装置を超えて、人間の動きや感覚を拡張・再構成する存在になり得る。たとえば、複数のアームを持つロボットや遠隔操作による複身体的行動などは、身体の定義を揺さぶり、「ひとつの身体=ひとつの自己」という常識を再考させるとした。
講演の終盤では、こうした技術が「社会の中でどのように共生されるか」という課題に移り、人とロボット、そしてロボット同士の「役割分担」や「相互理解」が求められる未来像を提示。単なる人間の代理ではなく、人間と対等に協力し合う存在としてのアバターが、教育・福祉・都市設計など多様な場面で社会の一部として機能することの可能性を語った。
最後にラスキ氏は、「我々は身体を拡張するだけでなく、社会そのものを再設計する段階にいる」と述べ、アバター技術が社会の構造や価値観を根底から見直す契機となることを強調した。科学的知見と倫理的配慮を両立させた氏の発言は、未来社会における技術と人間の共生の在り方を深く問いかけるものであった。

【ディスカッション要旨】
本セッションの最後には、登壇者全員によるパネルディスカッションが行われ、「サイバネティック・アバターは社会においてどのように実装されるべきか」「技術が人間の定義や社会構造にどのような影響を及ぼすか」といった本質的な問いについて、活発な意見交換がなされた。
石黒浩氏は、アバター技術によって「身体、脳、空間、時間の制約を超える社会」が実現可能であると強調し、アバターを単なる代理ではなく、「多身体的存在」として位置づけた。これに対し、稲見昌彦氏は、アバターが単に機能性を提供する道具ではなく、人間の創造性を刺激する「遊びやファッション」の要素を取り入れるべきだと述べた。また、ファッション業界や子どもたちの創造力にアプローチすることで、技術が社会に柔らかく浸透する道筋を提示した。
土井美和子氏は、アバターが社会参画の新しいかたちを生み出すと述べ、特に障がいや高齢、地理的制限などによって社会参加が困難な人々にとって、「意志を持つ存在」としてのアバターが、尊厳ある役割を担うことの意義を語った。また、社会実装に際しては、倫理・法制度・国際標準などの整備とともに、「アバターの信頼性」を担保する認証制度の必要性を訴えた。
サンディーニ氏は、仮想空間のアバターは相互理解を達成し感情的な関係を表現する自律的なパートナーという長期的な目標に向けたツールから進化しなければならないと主張し、「認知的双子(Cognitive Twin)」という概念を通じて、人とアバターが感情や経験を共有し合う未来像を提示した。そのためには、文化・倫理・技術が融合する学際的な視点が不可欠であり、人間理解の深化を通じたアバター設計が重要であると語った。
ラスキ氏は、アバターの身体性と社会的役割に着目し、「アバターは単に補助的存在ではなく、人間と対等な共同体の一員として設計されるべきである」と述べた。特に、介護や医療など身体的インタラクションが求められる場面では、技術の柔軟性や倫理性が不可欠であり、「人間とロボットの共生」が目指すべき方向性だとした。
議論の中では、「リアル」と「デジタル」が対立概念ではなく、相補的に融合することで新しい社会が構築されるという共通認識も浮かび上がった。メタバース空間での身体拡張、ARを通じた現実の再構成、複数アバターによる多地点同時参加など、技術はもはや現実と仮想の境界を溶かしつつある。その中で、人間がどのように「自己」を定義し直すかが問われている。
最後に石黒氏は、「我々はテクノロジーによって社会を変えるのではなく、人間の在り方を問い直すことを通じて、社会そのものを再構築する時代にいる」とまとめ、アバター技術が未来社会の価値観や関係性を再定義する力を持つことを強調した。ディスカッションは、アバターが単なる工学的産物ではなく、文化・倫理・哲学と深く結びついた社会的存在であることを再確認する場となった。

出演者情報

モデレータ

石黒 浩

大阪大学大学院基礎工学研究科教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長

遠隔操作ロボットや知能ロボットの研究開発に従事.人間酷似型ロボット(アンドロイド)研究の第一人者.2011年,大阪文化賞受賞.2015年,文部科学大臣表彰受賞およびシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム知識賞受賞.2020年,立石賞受賞.

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登壇者

稲見 昌彦

東京大学 (総長特任補佐・先端科学技術研究センター 副所長 / 教授)

東京大学大学院工学系研究科博士課程修了 博士(工学)。電気通信大学、慶應義塾大学等を経て2016年より現職。
自在化技術、人間拡張工学、エンタテインメント工学に興味を持つ。
米TIME誌Coolest Invention of the Year、文部科学大臣表彰若手科学者賞、文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)などを受賞。
情報処理学会理事、日本バーチャルリアリティ学会理事、日本学術会議連携会員等を兼務。
著書に『スーパーヒューマン誕生!人間はSFを超える』(NHK出版新書)、『自在化身体論』(NTS)他。

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ジュリオ・サンディーニ

イタリア工科大学ロボット工学・脳・認知科学ユニット

ジュリオ・サンディーニは、2006年にロボティクス、脳、認知科学の部門を設立したイタリア工科大学の創設ディレクターである。ピサのスクオーラノルマルの助教授およびハーバード大学医学部神経学部の客員研究員として、視覚、人間の感覚運動協調、および学習障害のある子供たちを研究するための脳活動マッピングの技術を調査した。1996年、MITの人工知能研究所の客員研究員であった。

1990年にジェノバ大学の生物工学の教授として、開発ロボットに焦点を当てたLIRA-Lab(統合先端ロボット工学研究所)を設立し、EUが資金提供する共同プロジェクトRobotCub内で設計された「オープンソース」iCubプラットフォームを含むヒューマノイドロボットのファミリーの発祥の地となった。

研究活動は、人間の知覚能力、運動能力、認知能力の発達を調査するための具体化された人工システムの設計と実装に焦点を当てた、自然の知能システムの研究への工学的アプローチによる特徴がある。

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土井 美和子

国立研究開発法人情報通信研究機構 監事、東北大学 理事、奈良先端科学技術大学院大学 理事

1979年東京大学工学系修士修了。同年東京芝浦電気株式会社(現(株)東芝)総合研究所(現研究開発センター)入社。以来、東芝にて35年以上にわたり、「ヒューマンインタフェース」を専門分野とし、日本語ワープロ、機械翻訳、電子出版、CG、VR、ジェスチャインタフェース、道案内サービス、ウェアラブルコンピュータ、ネットワークロボットの研究開発に従事。
現在、情報通信研究機構監事(非常勤)、奈良先端科学技術大学院大学理事(非常勤)、東北大学理事(非常勤)、大阪大学招へい教授、東京農工大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、ムーンショットプログラム目標1サブプロジェクトリーダーなどを務める。全国発明表彰発明賞、文部科学大臣科学技術賞、総務大臣賞、立石賞など受賞28 件。登録特許海外172件、国内165件。IEEE(Fellow)、電子情報通信学会(名誉員、フェロー)、情報処理学会(名誉会員、フェロー)、ヒューマンインタフェース学会(名誉会員)、日本工学会(フェロー)など。博士(工学)。野村総合研究所、三越伊勢丹HDSの社外取締役、国土交通省運輸安全委員会、総務省独法精度評価委員会、情報通信審議会委員、文部科学省大学設置・法人委員会、科学技術・学術政策審議委員会などの各種委員も務めた。

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チェチリア・ラスキ

シンガポール国立大学 学部長教授

セシリア・ラスキは、シンガポール国立大学の学部長教授であり、Advanced Robotics Centre(ARC)のディレクターであり、CARTIN(Centre for Advanced Robotics Technology and Innovation)の共同ディレクターである。イタリアのScuola Superiore Sant'Anna、The BioRobotics Instituteを休職中。ピサ大学でコンピューターサイエンスを専攻し、ジェノヴァ大学でロボット工学の博士号を取得。南デンマーク大学オーデンセ校から名誉博士号を授与された。 自身で開拓、国際レベルでの開発に貢献した分野であるソフトロボティクスの研究で最もよく知られている。蛸から始まるバイオインスパイアードアプローチをロボット工学のモデルとして使用している。ソフトロボットの海洋への応用と、生物医学分野、特に高齢者介護における使用方法を探求している。 Bioinspiration & Biomimeticsの編集長であり、Soft Robotics in Frontiers in Robotics & AIの専門編集長である。Science Robotics、IEEE Robotics & Automation Letters、International Journal of Robotics Research、およびMIT PressのIntelligent Robotics and Autonomous Agents(IRAA)シリーズの編集委員会メンバーである。EC(ERCプログラムを含む)、HFSP、および国立研究機関の評価者を務めている。 IEEEフェローであり、AAAS、I-RIM(Italian Institute of Intelligent Machines)、GNB(Italian National Group of Bioengineering)、IEEE Robotics & Automation Society(RAS)のメンバーであり、AdComメンバーとして2回選出され、ソフトロボティクスに関する技術委員会(TC)を共同設立した。2018年に第1回IEEE-RAS International Conference on Soft Robotics(RoboSoft)を設立し、議長を務め、現在はその運営委員会に所属している。2018年と2024年には、Gordon Research Conference on Robotics 2024の共同議長、IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Systems – IROSのプログラム議長を務めた。 エデュテインメントロボット工学のスピンオフ会社RoboTechを共同設立。

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未来のコミュニティとモビリティ ウィーク

リアルとデジタルが融合した社会のあり方

本プログラムは、テーマウィーク全体協賛者と連携して博覧会協会が企画・実施する「アジェンダ2025」の一つです。「リアルとデジタルが融合した都市と、地方・コミュニティの在り方はどのようになっていくか」というセントラルクエスチョンを中心に、トークセッションが展開されます。

  • 20250517日(土)

    13:3015:30

    (開場 13:00)

  • テーマウィークスタジオ
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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