未来のコミュニティとモビリティ ウィーク
あなたの安全・安心な未来に向けた、災害大国である日本だからこその世界への提言
フォーラムエイト
地球規模で起こっている自然災害における被害をいかに少なくさせていくかについて、国内外の様々な立場のエキスパートの参加により、未来の防災・減災に向けた対策について語っていただきます。
対話プログラム
- 防災・復興
同時通訳 | 提供する |
---|---|
発信言語 | 日本語及び英語 |
本プログラムへは予約が必須となっております。
原則「2カ月前抽選」から予約対象となりますが、詳細な予約開始時期、予約状況等については下記サイトをご確認ください。
※開演時間を過ぎた場合、入場できない可能性がございますので、余裕を持ってお越しください。
-
アジェンダ2025
参加プログラム
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
- 開催日時
-
-
2025年05月20日(火)
18:30 ~ 20:00
(開場 18:00)
-
- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
国内外における、自然災害・防災に向き合っている著名人の方々を招き、それぞれの立場で向き合っている課題について紹介いただきます。今後世界規模で起こりうる災害に対して、日本における最先端のIT技術やソフトフェアの活用により高度に進んだ仮説・予測による対策事例。世界各国における災害対策の最先端な取り組み。そして、安全の確保においていかに官民連携を行う事が重要かなどについても議論いたします。国家間・国(行政)・民間・個人での災害に対しての向き合い方とともに、生活者自らの災害意識と防災について、参加者とともに考えていきます。
実施レポート
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、「未来の防災・減災を語る」トークイベントを開催し、多くの方にご来場いただきました。登壇者の専門的な視点と、市民目線での気づきを交えた対話を通じて、非常に実りある時間となりました。
福田知弘教授は、「平時・災害両立 市民目線でわかりやすい、できるだけ正確な防災ツール」の重要性について提起されました。災害時に避難や行動ができなかった背景には、心理的バイアスがあることを指摘され、防災意識の持ち方や、行動につながる情報提供のあり方について考える契機となりました。
今村文彦教授は、「複合災害に備えよう 人流データ活用により避難行動の把握を」と題し、事前の対策から災害発生直後の対応、復旧・復興、さらには将来への備えまでを一連の“災害対応サイクル”として整理されました。特に、複合災害の連鎖を断ち、波及を早期に食い止めるためには、各プロセスにおけるデータの活用と教訓の体系化が不可欠であると指摘されました。
フォーラムエイトの伊藤裕二社長は、「科学的なシミュレーションによる災害体験と対策の気づきを深めよう」というテーマのもと、VRを活用した取り組みを紹介されました。土木設計ソフトの開発や、2000年からのVR技術の活用は、防災における「気づき」を促す強力な手段のひとつとなっています。構造物の揺れや損傷を検証・可視化し、洪水や避難ルートを映像で確認することは、命を守る行動につながり、都市計画にも活用されています。
ビデオメッセージで参加されたエドウィン・R・ガリア教授は、人災も含めた社会のレジリエンス強化と、データに基づく対応モデルの構築の重要性を強調されました。また、「幸運は準備された心に訪れる」との言葉を紹介され、日頃の備えの大切さを訴えられました。
徐榛蔚(ジョー・ジョンウェイ)花蓮県知事は、M7.2の地震での実践をもとに、スマート防災や災害情報の整備による早期警戒・迅速対応の取り組みについて紹介されました。
モデレーターのパトリック・ハーラン氏は、各講演を「科学的可視化」「市民目線」「災害サイクル」という3つの観点から総括されました。また、「自助」「共助」「公助」の重要性と、日常的な声かけや人とのつながりを通じた支え合いについても議論が深まりました。
一方で、内容がやや高度だったことから、「日常の行動に落とし込むためのヒントが欲しい」といった声も聞かれました。今後の課題としては、市民向けの情報設計や心理的バリアへの配慮、そして「共感を生む伝え方」が挙げられます。
本イベントは、防災において技術や制度だけでなく、「伝える」「共有する」「つながる」ことの重要性を再認識する機会となり、世界に向けた有意義な提言の場となりました。
出演者情報
モデレータ
パトリック・ハーラン
ハブ・マーシー(プロダクション)
アメリカ合衆国出身のお笑い芸人。俳優や声優としても活躍。流暢な日本語を生かしDJやMC、ナレーターもこなし、吉田眞とお笑いコンビ「パックンマックン」を結成し、「パックン」の愛称で知られている。
View Profile
Close
close
登壇者
伊藤 裕二
株式会社フォーラムエイト 代表取締役社長
1987年フォーラムエイト創業。橋梁や道路土工、水工をはじめ多岐にわたる土木構造分野をカバーする設計計算ソフト・CADソフトを中核とし、動的解析がもう一つの柱。近年はバーチャルリアリティ(VR)ベースのツールを軸とした多様なシミュレーションや可視化によるソリューションも展開する。
View Profile
Close
close
今村 文彦
東北大学災害科学国際研究所教授、 副学長(社会連携・校友会・基金担当)
復興庁復興推進委員会委員長、土木学会副会長。研究分野は津波工学、津波防災に関わる、津波の流体波動数値計算、歴史地震津波痕跡調査、避難シミュレーション、認知心理学(避難時の記憶と人間行動を分析)などに取り組む。
View Profile
Close
close
福田 知弘
大阪大学 大学院工学研究科 環境エネルギー工学専攻 教授
兵庫県出身。環境設計情報学が専門。XR・AI・ドローン・点群などのデジタル技術を都市づくりに応用。CAADRIA国際会議フェロー。著書に『1日で学べるXRとメタバース』『都市と建築のブログ 総覧』。水木しげるロード改修(VR技術)で土木学会デザイン賞奨励賞を受賞。
View Profile
Close
close
エドウィン・R・ガリア
グリニッジ大学 火災安全工学グループ 教授(VTR出演)
1986年に設立した火災安全工学グループ(FSEG)でグループ長を務める。FSEGでは火災解析ソフト「SMARTFIRE」や「buildingEXODUS」などからなる避難解析ソフト「EXODUS」シリーズを開発し、世界30カ国以上で使われている。
View Profile
Close
close
未来のコミュニティとモビリティ ウィーク
あなたの安全・安心な未来に向けた、災害大国である日本だからこその世界への提言
地球規模で起こっている自然災害における被害をいかに少なくさせていくかについて、国内外の様々な立場のエキスパートの参加により、未来の防災・減災に向けた対策について語っていただきます。
-
2025年05月20日(火)
18:30~20:00
(開場 18:00)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
本プログラムへは予約が必須となっております。
原則「2カ月前抽選」から予約対象となりますが、詳細な予約開始時期、予約状況等については下記サイトをご確認ください。
※開演時間を過ぎた場合、入場できない可能性がございますので、余裕を持ってお越しください。
OTHER PROGRAM
未来のコミュニティとモビリティ ウィーク その他のプログラム