未来のコミュニティとモビリティ ウィーク
リニア中央新幹線がもたらすインパクトの最大化
東海旅客鉄道株式会社
日本での東海道新幹線の実績を例に、高速鉄道の建設が経済影響を最大化するためには何が必要か、有識者の意見を伺います。加えて、現在建設中のリニア中央新幹線の開業により期待されるCO2排出量の削減、あるいは地震等の大規模災害のリスクに対する二重系化の必要性などについて検証し、各国が今後直面する社会課題に対するソリューションとしての高速鉄道の可能性について見ていきます。
対話プログラム
- その他
同時通訳 | 提供する |
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発信言語 | 日本語 |
本プログラムへは予約が必須となっております。
原則「2カ月前抽選」から予約対象となりますが、詳細な予約開始時期、予約状況等については下記サイトをご確認ください。
※開演時間を過ぎた場合、入場できない可能性がございますので、余裕を持ってお越しください。
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アジェンダ2025
参加プログラム
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
- 開催日時
-
-
2025年05月21日(水)
10:30 ~ 12:00
(開場 10:00)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
© 2025 Central Japan Railway Company
プログラム内容
リニア中央新幹線の開業は、三大都市圏を約1時間で結び、新たな交流圏域を形成するだけでなく、高速交通ネットワークとデジタルが融合した新たな暮らし方・働き方を先導し、ダイナミックなイノベーションや新たな文化を創造する基盤となり、我が国の成長を牽引する国際競争力の強化に繋がることが期待されています。また、こうした直接的な経済効果に加え、中央新幹線の開業はSDGsに掲げられる気候変動対策や都市の強靭化などのリスク低減に繋がることも期待されます。とりわけ、気候変動問題に関して、リニア中央新幹線は環境性能に優れた新たな輸送力を提供することで、これまで物理的に不可能だったモーダルシフト(自動車、航空→高速鉄道)を可能にし、飛躍的な経済・社会の発展をCO2排出量を低減させながら実現することで、脱炭素社会における世界のモデルケースとなりえるものです。こうした背景を踏まえ、リニア中央新幹線がもたらすインパクトを最大限引き出すことを目的に、多様なステークホルダーから広範に英知を集め、検討を進めるフォーラムを開催します。
実施レポート
本プログラムでは、東海旅客鉄道株式会社の丹羽社長に加え、産官学の様々な有識者が一堂に会し、リニア中央新幹線の開業の意義について議論しました。リニア中央新幹線は、日本の経済及び社会活動を大いに活性化し、インパクトと呼ぶに相応しい大きな影響をもたらすと期待されています。このプログラムでは、リニア中央新幹線の開業が経済・社会・地球環境にもたらす変化を、以下の4つのテーマに沿って大局的・多角的に議論し、リニアのある未来の様々な可能性について語られました。
① 災害に対応する日本の大動脈の二重系化
南海トラフ巨大地震などの大規模災害に対する抜本的な備えとして、東海道新幹線とリニア中央新幹線で東京・名古屋・大阪を結ぶ日本の大動脈を二重系化することが紹介されました。災害のリスクに対するレジリエンス強化は世界的にも優先課題の一つと指摘があり、リニアは都市のレジリエンス強化に貢献する先進的な取組みとされました。
② 東京・名古屋・大阪が一体となる巨大都市圏形成の経済効果
東京・名古屋・大阪が約1時間で結ばれ、人口約6,600万人の巨大都市圏が誕生することによる様々な可能性が議論されました。リニアによって世界でも群を抜くイノベーションの拠点となる都市圏が実現すれば、世界から注目が集まることなどが示されました。
③ 経済・社会の発展と同時に実現できる環境負荷軽減
リニアは航空機に比べてCO₂排出量が約1/3という環境負荷の低い移動手段であることが紹介され、圧倒的な時間短縮効果を持ちながらも環境性能が高い輸送機関を新たに建設し、事業者が確実に利益を上げるという『利便性向上』、『環境負荷の低減』、『収益性』の三方よしを達成する世界のモデルケースになれると評価されました。
④ 未来の交通ネットワークシステム形成
リニア開業時には、高速鉄道と高規格道路のネットワークを介する有機的な地域連携が期待され、新しい国のあり方を形作るターニングポイントになりえます。日本が世界に誇るモビリティに『集中投資』すれば、日本の国際的な競争力強化につながるとの指摘がありました。
なお、会場には多くの若者の姿も見られ、未来を担う世代に向けて、これからの社会のあり方を共に考えることの重要性が改めて認識されました。本プログラムは、リニア中央新幹線が描く未来の豊かさと可能性を共有し、次世代に向けた社会設計の出発点となる貴重な機会となりました。
出演者情報
モデレータ
瀧口 友里奈
経済キャスター
東京大学卒。セントフォース所属の経済キャスターとして活躍し、SBI新生銀行などの社外取締役に就くほか、自ら立ち上げた株式会社グローブエイトの代表、そして動画メディア「アカデミアクロス」のプロデューサーを務めている。東京大学工学部アドバイザリーボード・メンバー。24年世界経済フォーラムヤンググローバルリーダーズ。
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登壇者
丹羽 俊介
東海旅客鉄道株式会社 代表取締役社長
1989年 東京大学法学部卒業、東海旅客鉄道㈱入社
2016年 執行役員 広報部長
2019年 取締役 執行役員 総合企画本部長
2020年 取締役 常務執行役員 総合企画本部長
2022年 代表取締役副社長
2023年 代表取締役社長(現職)
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加藤 真平
株式会社ティアフォー 代表取締役社長CEO
2008年、慶應義塾大学で博士(工学)の学位を取得。カーネギーメロン大学とカリフォルニア大学の研究員を経て、2012年に名古屋大学の准教授に着任し、2016年からは東京大学の准教授としてコンピュータサイエンスの分野を牽引してきた。現在は2015年に創業した株式会社ティアフォーの代表取締役社長CEO、および2018年に創業した一般社団法人The Autoware Foundationの理事長、東京大学の特任准教授を務めている。
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森川 博之
東京大学大学院工学系研究科教授
1987年東京大学工学部卒業。2006年東京大学大学院教授。モノのインターネット/ビッグデータ/DX、無線通信システム、情報社会デザインなどの研究に従事。2022年から情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)会長。電子情報通信学会会長、総務省情報通信審議会部会長、OECDデジタル経済政策委員会副議長などを歴任。
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石黒 不二代
世界経済フォーラム日本代表
米国のネットイヤーグループCEOとして日本市場への上場に導くなど、20年以上にわたるクロスボーダーおよびスタートアップのマネジメント経験を持つ。経済産業省や内閣府など数々の公職を歴任。名古屋大学経済学部卒業、スタンフォード大学経営学修士(MBA)取得。2024年9月より現職。
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菊川 人吾
経済産業省 イノベーション・環境局長
京都大学卒業後、1994年通産省入省。通商・環境・経済安全保障政策などに従事。在ジュネーブ代表部参事官(2013年WTO・TBT委員会議長)、中小企業庁(金融課長、財務課長)、経済再生担当大臣秘書官、情報産業課長、内閣参事官、大臣官房審議官などを経て現職。米コロンビア大学修士、青山学院大客員教授、米国公認会計士。
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リニア中央新幹線がもたらすインパクトの最大化
日本での東海道新幹線の実績を例に、高速鉄道の建設が経済影響を最大化するためには何が必要か、有識者の意見を伺います。加えて、現在建設中のリニア中央新幹線の開業により期待されるCO2排出量の削減、あるいは地震等の大規模災害のリスクに対する二重系化の必要性などについて検証し、各国が今後直面する社会課題に対するソリューションとしての高速鉄道の可能性について見ていきます。
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2025年05月21日(水)
10:30~12:00
(開場 10:00)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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