EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

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シンポジウムでは、月経のグローバルなムーブメントの動向を紹介したあと、MeWプロジェクトの「だれもがトイレ内で生理用品をとれる」仕組みづくりの活動を紹介し、フロアからの質問も交えて月経をめぐるウェルビーイングを実現させる未来社会のデザインについてディスカッションを行います。本シンポジウムは、ジェンダー平等と女性のエンパワメントに向けた具体的な一歩として、これまでスティグマ化されてきた月経についてグローバルな動向を踏まえてローカルな事例について考えます。MeWプロジェクトでは、産学連携で、環境に配慮した段ボール製の生理用品無償提供用ディスペンサーを独自に開発し、教育機関や自治体に普及を図ってきました。シンポジウム後のワークショップで、このディスペンサーの組み立てを来場者に体験していただき、ユニバーサルな仕組みについて考えるきっかけとしていただきます。現在、他大学・高校等ともネットワークを形成していますが、万博の機会に、より多くの参加者の方々に月経ウェルビーイングやトイレ内で生理用品をとれる「いのち輝く未来社会のデザイン」について考えて頂くきっかけを作ります。

実施レポート

【振り返り】
今回のシンポジウムでは、「月経をめぐるウェルビーイングの未来社会のデザイン」をテーマに、国際的な動向と国内での取り組みを照らし合わせながら、多角的な議論が行われました。冒頭では、月経に関するグローバルなムーブメントの広がりが紹介され、月経衛生対処(MHM)がSDGsにおいても注目される社会的課題であることが共有されました。MeWプロジェクトは、そうした国際的な背景を受けて、「誰もがトイレの個室内で生理用品を無償で受け取れる仕組みづくり」に取り組んでいます。

プロジェクトでは、環境に配慮した段ボール製のディスペンサーを開発し、教育機関や自治体などに設置してきました。アンケート調査では、多くの利用者が「個室内での設置が望ましい」と回答しており、突然の月経時にも落ち着いて対応できる点や、共感や安心感につながるとの声が多く寄せられました。

また、災害時における月経支援の重要性についても言及があり、実際に能登半島地震の被災地では、ディスペンサーの設置やモニタリングが行われました。こうした活動を通じて、平常時だけでなく緊急時にも誰もが必要なケアを受けられる社会の構築を目指す重要性が示されました。

一方で、普及にあたっては予算や設置場所の確保、男女平等の観点からの反発など、さまざまな課題も明らかになりました。そのため、イベントや教育を通じた啓発活動、制度設計の工夫が今後ますます求められます。

本シンポジウムは、月経に関するタブーを乗り越え、生理用品がトイレ内にある「未来の当たり前」を共有していくための大きな一歩となりました。参加者一人ひとりが、自らの立場からこの課題に向き合い、未来社会の共創に関わるきっかけとなる場となりました。

シンポジウム終了後には、来場者参加型のワークショップが開催されました。ワークショップの第1部では、トイレ内の生理用品無償設置をあらたに導入しようとする際に、反対される理由の「あるある7選」について、参加者がグループに分かれて、ディスカッションを行いました。様々なアイディアが出され、今後、広く社会に、あるいは自分の身近なコミュニティに普及していく際のヒントが得られました。

ワークショップの第2部では、月経を題材に川柳を詠む会が催されました。各参加者―月経の経験がある人もない人も―から多様な川柳が生み出され、「なるほど!」「確かに!」など各グループから笑い声や感嘆の声が聞かれました。月経について、楽しく話しながら理解を深める貴重な交流の機会となりました。

【会期後の取り組み】
今後の取り組みとしては、まずディスペンサーのさらなる普及が挙げられます。すでに大阪大学では、すべてのキャンパスに設置を進めており、現在264台が稼働しています。社会にもすでに5000台ほど普及していますが、さらに広く普及させ、「ディスペンサーをトイレに設置すること」を通じて「当たり前化」を図っていきたいと考えています。

また、月経に関する理解や共感を深める取り組みも展開される予定です。具体的には、大学教職員向けの講習会、一般向けの月経教室を通じて、月経への理解を深め、生理用品提供事業の理念や目的を広く伝える場を設けることが検討されています。明るく月経について考えて語る場の醸成のために、今回のような月経川柳を詠む企画やイベントの開催も予定しています。

災害時の支援についても、継続的な展開が予定されています。被災地においては、日本人のみならず外国人の避難者も多く、言語バリアや文化的背景の違いに配慮したユニバーサルなディスペンサーの設計が今後の課題です。また、災害用トイレやトレーラーの設計にも、月経対策を組み込むことが求められています。

今後は、他大学・高校・自治体とのネットワークをさらに広げ、民間企業やNPOとの連携を通じて、月経ウェルビーイングの理解をさらに深めていくことが期待されます。トイレットペーパーが「当たり前」になったように、生理用品も「当たり前にある」社会を実現するため、日常的かつ持続可能な取り組みを継続してまいります。

未来への文化共創 ウィーク

「だれもがトイレ内で生理用品をとれる社会を!」考えるシンポジウムとワークショップ

ジェンダー平等を目指す大きな一歩として、グローバルなムーブメントになっている「月経をめぐる尊厳の確保」と「生理用品の無償提供」について、それらの課題に真正面から取り組んできた大阪大学UNESCOチェアのMeWプロジェクトがシンポジウムを開催します。

  • 20250428日(月)

    16:3019:30

    (開場 16:00)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

©大阪大学MeWプロジェクト

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