未来への文化共創 ウィーク
「地球市民」が実現する持続可能な社会の提言―いのちをつなぐ水と流域
イベント学会
イベントの意義、手法、効果を探求するイベント学会では、愛・地球博を継承する一般財団法人地球産業文化研究所と連携し、愛・地球博のレガシーである「地球市民」の参加と連携に基づく3つのTEAM EXPO 2025 共創チャレンジを推進しました。
本プログラムでは、さまざまな地域、教育機関、NGO、NPOの参加を得て進めてきた「いのちをつなぐ水と流域」をテーマとする対話プロジェクトの成果を発表します。
対話プログラム
- 歴史遺産
- 地域活性化
- その他
- 地球市民
同時通訳 | 提供する |
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発信言語 | 日本語及び英語 |
本プログラムへは予約が必須となっております。
原則「2カ月前抽選」から予約対象となりますが、詳細な予約開始時期、予約状況等については下記サイトをご確認ください。
※開演時間を過ぎた場合、入場できない可能性がございますので、余裕を持ってお越しください。
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トラックプログラム
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
- 開催日時
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2025年05月06日(火)
13:30 ~ 15:30
(開場 13:30)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
イベントの意義、手法、効果を探求するイベント学会では、愛・地球博を継承する一般財団法人地球産業文化研究所と連携し、「地球市民」の参加と連携に基づく3つのTEAM EXPO 2025 共創チャレンジを推進しました。
私たちが推進した共創チャレンジはいずれも、大阪・関西万博の目標であるSDGsの達成に貢献するものであり、愛・地球博で実現された「市民参加」という重要なコンセプトを継承しています。
本プログラムでは、愛知・大阪・東京で進めてきた対話フォーラムの3年間の成果を国際的に発信する「いのちをつなぐ水と流域・地球市民フォーラム in EXPO 2025」(主催:「いのちをつなぐ水と流域・地球市民対話プロジェクト」推進委員会、共催:イベント学会、一般財団法人地球産業文化研究所、中部ESD拠点、中部大学国際ESD・SDGsセンター)を開催します。フォーラムでは、国際機関等の有識者を招聘し、「水と流域」に着目した持続可能な社会の構築に関する手法を議論します。
実施レポート
本プロジェクトでは、2022年度から3年間、日本の3大都市である愛知・名古屋(中部地域)、大阪(関西地域)、東京(関東地域)でフォーラムを開催し、多様な利害関係者が集い対話を続けてきた。これら三大都市は、それぞれが大きな湾に面しており背後に広がる流域圏に囲まれています。
3年間のフォーラムにおける対話を通じて、①水と環境、②水と生業(第一次産業)、③水と文化の3つのテーマで課題を抽出し、解決のための連携方法を議論した。そして、いのちをつなぐ水の大切さと、自然によって生かされている人間の基本的な生態系が水を中心とする流域圏(water-region)であることを確認しました。
とりわけ、閉鎖性水域に流入する河川流域一帯である流域圏を単位として、水問題を中心とするサステナビリティ課題解決に取り組む包括的アプローチの必要性を議論しました。複数河川流域を統合する面としてのみならず、地下水を含む3次元の立体形として流域圏を捉え、「川の水文化圏」と「井戸の水文化圏」の両方の視点から、生態系と文化の多様性を踏まえた持続可能な地域づくりのモデル構築を、未来社会の新たな方向性として提案します。
2025年の大阪・関西万博のテーマは、「いのち輝く未来社会のデザイン」である。サブテーマには、「いのちを救う」、「いのちに力を与える」、「いのちをつなぐ」が設定されている。本フォーラムの成果は、愛・地球博のテーマ「自然の叡智」を尊重し、いのちの源である水と生活の場としての流域に焦点を当て、3つのサブテーマに関連する優先課題の解決に向けた取組に着手することによって「流域圏文明」の構築をめざすとともに、「いのち輝く未来社会をデザイン」することを国際的に提言できたことであります。
■「いのちをつなぐ」=流域圏における居住のあり方と土地利用のデザイン
■「いのちを救う」=気候危機への適応とレジリエンスを高める流域圏の連携
■「いのちに力を与える」=人材育成と水文化の継承による持続可能な未来社会の実現
【会期後の取組み】
本プロジェクトで提唱した「流域圏文明」は、「自然(じねん)の精神」に基づき、人と自然が共生する持続可能な社会の構築を目指す新たな文明観です。今後はその実現に向けて、これまでの対話の成果を現実社会に実装し、地域・流域圏の特性に即した社会デザインを段階的に推進することが求められます。とりわけ、閉鎖性水域に注ぐ複数河川の流域(流域圏:water-region)を空間的・社会的な単位と捉え、上流から下流、都市から農山漁村、表流水から地下水に至るまでのつながりを包括的かつ体系的に整理します。そして、すべての「いのちをつなぐ」ために、都市と農山漁村に遍在する「自然資源・人的資源・物質的資源」の交流を促し、居住形態と土地利用の在り方を抜本的に再検討します。これにより、気候危機への適応と災害リスクへのレジリエンスを高め、「いのちを救う」地域連携の枠組みの構築も可能となります。また、流域圏における多様な水文化、すなわち「川の水文化圏」と「井戸の水文化圏」の双方を尊重し、地域に根差した知識・技術の継承と人材育成を進めることにより、あらゆる多様性を理解し、共生社会と平和構築を担う未来世代を育み、「いのちに力を与える」文化的な持続可能性を確保します。
このような展望のもと、愛・地球博の理念「自然の叡智」を継承し、2025年大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を具現化するレガシーとして本提言を動的に発展させます。これにより、国際的な政策提言と知見の共有を進め、流域圏を基盤とする新たな文明構想を地球規模で発信していきます。さらに国内においては、各地の流域圏におけるフォーラムの持ち回り開催や、出版物の発行などを通じて、本活動を全国的なムーブメントへと発展させていきます。こうした一連の取り組みにより、ポストSDGs時代、さらには100年後の未来を見据えた、持続可能かつ包括的な社会モデルの構築をめざします。
出演者情報
モデレータ
朴 惠淑
三重大学名誉教授(元副学長)
中部ESD拠点協議会運営委員会委員、WHOアジア・太平洋環境保健センター〔WHOACE〕初代所長
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登壇者
福井 弘道
中部大学 中部高等学術研究所 所長
「いのちをつなぐ水と流域・地球市民対話プロジェクト」推進委員長
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ペマ ギャムチョ
国際山岳総合開発センター〔ICIMOD〕所長
ブータン王国元農林大臣
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カール バーカート
One Earth 共同創設者・副代表
ディカプリオ財団 元科学技術部長
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ジェヒャン・ソ
Global Water Partnership (GWP) 技術委員会〔TEC〕委員長運営委員会メンバー
世界銀行グループ元上級職員(インフラ、水、都市開発などを担当)
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小池 俊雄
国立研究開発法人土木研究所 水災害・リスクマネジメント国際センター〔ICHARM〕センター長
東京大学 名誉教授
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竹本 和彦
国際湖沼環境委員会〔ILEC〕理事長
海外環境協力センター〔OECC〕理事、ICLEI〔持続可能な自治体協議会〕日本理事長
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廣木 謙三
政策研究大学院大学〔GRIPS〕教授
水と災害に関するハイレベル専門家パネル〔HELP〕コーディネーター
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共催者名
一般財団法人地球産業文化研究所
中部ESD拠点
中部大学国際ESD・SDGsセンター
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イベントの意義、手法、効果を探求するイベント学会では、愛・地球博を継承する一般財団法人地球産業文化研究所と連携し、愛・地球博のレガシーである「地球市民」の参加と連携に基づく3つのTEAM EXPO 2025 共創チャレンジを推進しました。
本プログラムでは、さまざまな地域、教育機関、NGO、NPOの参加を得て進めてきた「いのちをつなぐ水と流域」をテーマとする対話プロジェクトの成果を発表します。
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2025年05月06日(火)
13:30~15:30
(開場 13:30)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
本プログラムへは予約が必須となっております。
原則「2カ月前抽選」から予約対象となりますが、詳細な予約開始時期、予約状況等については下記サイトをご確認ください。
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