EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

本セッションでは、「新たな文化の魅力や可能性を最大化するために、時間や空間を越えた多様な価値観がいかに共存できるのか」という問いを2つのパネルで議論します。パネル1では「不易流行」をキーワードに時代を越えた多様な文化や価値観を通し、新しい価値を求めて変化する流行と、変わらぬ普遍的な価値観、不易という本質をいかに見出すことができるのかを議論します。テクノロジーが進化を続ける一方で、伝統的な文化、先住民の叡知からの学びが再評価される時代に、「新しさ」の意味も改めて問います。続くパネル2では「多様な価値観が共存する新しい文化の土壌」について議論します。世界各地で多様な文化や価値観に注目が集まるなか、我々はいかに地域や文化的、宗教的、政治的差異を越えて共存できるのか。それは異なる地域の文化に共通項を見出すことなのか、多様性をそのままに関係性の均衡を維持することなのか。新しい文化の土壌は、共に社会課題を解決することで共有されるのか。こうした問いを通して「多様性」の意味を考えます。
※都合によりスザンヌ・レイシーの出演がローレン・ボンに変更されました。

※本プログラムは日英同時通訳にて視聴可能です。視聴するにはインターネットにアクセスでき、音声を聴取できる機器(スマートフォン、タブレット、パソコン等)とイヤホンが必要ですのでご持参下さるようお願いいたします。

本プログラムは下記URLより字幕をご覧いただけます。

大阪・関西万博テーマウィーク アジェンダ2025協会主催プログラム 新たな文化の土壌づくり
字幕URL <https://us06web.zoom.us/j/84181961187>

※字幕はAIにより自動生成しており、間違いがある場合がございます
※字幕に比べてライブ配信が遅延する場合がございます

出演者情報

モデレータ

©Photo: Ito Akinori

片岡 真実

森美術館 館長、国立アートリサーチセンター長

2003年より森美術館、2020年より現職。2023年4月より国立アートリサーチセンター長を兼務。
ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)インターナショナル・キュレーター(2007~2009年)、第9回光州ビエンナーレ共同芸術監督(2012年)、第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」芸術監督(2022年)。CIMAM(国際美術館会議)では2014~2022年に理事(2020~2022年に会長)を歴任。

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登壇者

©Lu Yang

ルー・ヤン

アーティスト

ルー・ヤンは、東京と上海を拠点に活動するコンテンポラリー・インターディシプリナリー・アーティストである。彼女の作品は、仏教哲学の影響を深く受けており、アイデンティティ、生命、テクノロジー、スピリチュアリティをテーマにしている。科学者、心理学者、デザイナー、音楽プロデューサーなど、さまざまな分野の専門家と協力して、コンピューターグラフィックス(CG)技術とゲームエンジンをクリエイティブメディアとして幅広く活用している。 2015年と2022年のヴェネツィア・ビエンナーレに参加したほか、他の主要な美術館の展覧会やビエンナーレ/トリエンナーレにも参加している。2019年にBMWアートジャーニーを受賞し、2022年にはドイツ銀行のアーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。

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©︎ Alan Benson

カイリー・クォン

シェフ、コラボレーター、シドニーのパワーハウス・アソシエイト、パワーハウス・パラマッタ

カイリー・クォンは、食をポジティブな社会的影響と文化交流の促進として活用するオーストラリア系中国人のシェフである。オーストラリア人の3世として、オーストラリア独自の食材と伝統的な中国の調理方法や味を組み合わせ、中国南部の伝統を生かした広東料理を再解釈している。食物は、私たちを結びつけるシンプルでありながらも普遍的なコネクターであり続けている。クォンにとって、食物と料理は探求的、意識的な行為であり、五感を楽しませるだけでなく、文化交流、ストーリーテリング、コミュニティ構築の舞台でもある。かつてのレストラン「ビリー・クォン」や「ラッキー・クォン」、料理本やテレビシリーズで広く知られているクォンは、最近は24年間勤めたレストラン経営者の帽子を脱ぎ、シドニーのパワーハウス・パラマッタのパワーハウス・アソシエイトとしての現在の役割と、より広範な芸術、文化、コミュニティのプロジェクトに注力している。

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伊住 禮次朗

茶道裏千家

茶人、茶道史研究者。裏千家16代家元坐忘斎の実弟・伊住宗晃の次男で、茶名は宗禮。京都造形芸術大学大学院で建築史家・中村利則に師事し、茶の湯釜の研究で博士(学術)取得。堺市学芸員(非常勤)勤務を経て、現在は茶道資料館副館長、裏千家学園副校長、NPO法人和の学校理事長、「茶美会」主宰等を務める。

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©Image courtesy of Singapore Art Museum

ホー・ツー・ニェン

アーティスト

1976年生まれ、シンガポール在住。
美術史から演劇、映画から音楽、哲学に至るまで、数多くの東洋と西洋の文化的レファレンスを吹き込んだホー・ツー・ニェンの作品は、神話的な物語と歴史的事実を融合させ、歴史、その執筆、伝達に対するさまざまな理解を結集している。作品の中心的なテーマは、東南アジアの複数の文化的アイデンティティの長期的な研究であり、言語、宗教、文化、影響の点で非常に多面的であるため、単純な地理的領域や基本的な歴史的基盤にひとくくりにすることは不可能である。世界のこの地域の歴史に関する見聞は、さまざまな知識、物語、表現を織り交ぜた作品に反映されている。ドキュメンタリー研究からファンタジーまで、アーカイブ画像、アニメーション、映画を組み合わせ、没入感ある演劇的なインスタレーション作品を制作している。             
ヘッセル美術館(2024年)、アート・ソンジェ・センター(2024年)、東京都現代美術館(2024年)、シンガポール美術館(2023年)、ハマー美術館(2022年)、豊田市美術館(2021年)、クロウ・ミュージアム・オブ・アジア美術館(2021年)、山口情報芸術センター[YCAM](2021年)、エディス・ラス・ハウス・フォー・メディアアート(オルデンブルク、 2019)、ハンブルクのクンストフェライン(2018)、明現代美術館[McaM](上海、2018)、アジア・アート・アーカイブ(2017)、ビルバオ・グッゲンハイム(2015)、森美術館(2012)、The Substation(シンガポール、2003)などで単独の展覧会を行った。第54回ヴェネツィア・ビエンナーレ(2011年)シンガポール・パビリオンを代表した。

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©HAM/Sonja Hyytiäinen, 2023.

ヤン・ヘギュ

アーティスト

1971年、ソウル生まれ。現在はベルリンとソウルを拠点に活動。梁慧圭の表現はコラージュ、キネティック・スカルプチャー、空間インスタレーションなど幅広いメディアにおよび、作家独自の視覚表現を通して異なる歴史と伝統をつなぐ。ブラインドや鈴、韓ハンジ紙(楮こうぞの樹皮からつくられた韓国の伝統手漉き紙)、人工藁や煉瓦など、様々な工法や素材とそれらが有する文化的な意味合いを扱っている。多感覚に訴える没入型インスタレーションは、視覚を越えた先の知覚を触発し、労働、移民、難民の問題に美学的見地から切り込んでいる。最近の個展は以下の会場で開催された: ヘイワード・ギャラリー(ロンドン、2024年)、シカゴ・アーツ・クラブ(2024年)、ヘルシンキ美術館(2024年)、オーストラリア国立美術館(キャンベラ、2023年)、S.M.A.K. ゲント現代美術館(2023年)、ピナコテカ・デ・サンパウロ(2023年)、SMK-デンマーク国立美術館(コペンハーゲン、2022年)、MMCA(ソウル、2020年)、テート・セント・アイヴス(2020年)、MoMA-ニューヨーク近代美術館(2019年)、ルートヴィヒ美術館(ケルン、2018年)。

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ローレン・ボン

メタリボリックスタジオ、アーティスト

ローレン・ボンは、ロサンゼルスを拠点に活動する環境アーティストである。作品は、アート、インフラストラクチャ、ソーシャルエンゲージメントの交差点で運営されており、多くの場合、再生フレームワークを使用して都市システムや風景を再考している。2005年に、ソーシャル・エンゲイジド・アートとエコロジカル・トランスフォーメーションのためのプラットフォームとしてメタボリック・スタジオを設立。「Not A Cornfield」や「Bending the River」などのプロジェクトは、政策を転換し、コミュニティのレジリエンスを支援し、人間と人間以外の生活とのつながりを回復するための文化的行動の代謝の可能性を探求している。
metabolicstudio.org

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未来への文化共創 ウィーク

新たな文化の土壌づくり

本プログラムは、テーマウィーク全体協賛者と連携して博覧会協会が企画・実施する「アジェンダ2025」の一つです。「新たな文化の魅力や可能性を最大化するために、時間や空間を越えた多様な価値観がいかに共存できるのか」というセントラルクエスチョンを中心に、トークセッションが展開されます。

  • 20250505日(月)

    13:3016:00

    (開場 13:00)

  • テーマウィークスタジオ
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

本プログラムへは予約が必須となっております。

原則「2カ月前抽選」から予約対象となりますが、詳細な予約開始時期、予約状況等については下記サイトをご確認ください。

※開演時間を過ぎた場合、入場できない可能性がございますので、余裕を持ってお越しください。

会場外でご観覧の方は、
ぜひ「バーチャルスタジオ」から
ご視聴ください。

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