EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

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(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)

21世紀の文化:「いのちを考える会」として2セッションを開催。
1つ目は「万博は今、どうあるべきか?」:多様な国や組織と共に、万博を通じた文化の協奏の可能性を探る。2つ目は「AI時代になぜ人文知が必要なのか」:博物館などの場の未来や郷土文化・芸能の価値を通じ、AI時代の人文知の重要性を考えます。

実施レポート

【振り返り】
本プログラムでは、「21世紀の文化:いのちを考える会」として、万博が今後どのようにあるべきかを探る議論と、AI時代における人文知の意義を考える2つのセッションが行われました。特にカナダ館の事例紹介では、1970年、1985年、2005年といった過去の万博経験を踏まえ、「SAISEI(再生)」をテーマに掲げ、次世代育成と文化的多様性の尊重を中心に据えた取り組みが示されました。カナダ館は、最先端技術とアナログな人間交流の融合を重視し、ARを用いた紹介とともに、現地スタッフや文化パフォーマンスを通じて来場者に驚きと喜びを提供しています。特に先住民族文化への敬意が強調され、カナダ先住民族の日や、クラゲ館との共同フェスティバルなど、多文化主義を体現する企画が紹介されました。これらの事例は、万博が単なる技術展示ではなく、異文化理解と共創の場であることを再認識させるものでした。また、AI時代においても、地域の文化や芸能、歴史を次世代へとつなぐ人文知の価値は失われず、むしろ情報過多の現代において重要性が増すとの議論も印象的でした。参加者は、国際的な対話を通じて、万博が持つ文化的・教育的役割を再確認するとともに、未来志向の多様な交流モデルをご提案する機会となったのではと感じています。

【会期後の取り組み】
会期後、本プログラムで得られた知見とネットワークを活かした国際的・地域的な文化交流の継続が重要と考えています。
カナダ館のような多文化主義に根ざした取り組みを、オンラインプラットフォームや巡回型イベントとして発展させることで、万博終了後においても交流を持続することが可能になります。また、AI時代における人文知の発信については、博物館や文化施設のデジタル化、地域文化のアーカイブ化などを通じ、国内外でのアクセス向上を図るべきと考えています。特に、先住民族や地域文化に関する情報を多言語で発信することに因り、国際的な学術・文化交流の基盤が構築されると期待しています。
今後は、今回の議論で示された「人と人との直接的なつながり」の価値を継承し、異分野の専門家や市民が共に創るワークショップや文化イベントを定期開催することで、持続的な共創の場を形成したいと考えます。これらの活動は、万博の理念を日常の社会活動へと広げ、参加者に生涯の思い出と学びを提供するだけでなく、次世代への教育的資産として蓄積されていきます。また、各国パビリオンや文化団体との連携を継続し、地球規模の課題解決と文化創造を結びつける国際交流プログラムの推進が重要と考えていまいます。

出演者情報

モデレータ

中島さち子

テーマ事業「いのちを高める」(2025年日本国際博覧会協会)

音楽家・数学研究者・STEAM 教育者。
(株)steAm 代表取締役、(一社)steAm BAND代表理事、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー、内閣府STEM Girls Ambassador、東京大学大学院数理科学研究科特任研究員。国際数学オリンピック金メダリスト。音楽数学教育と共にアート&テクノロジーの研究も進める。

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宮地 純

カルティエジャパン CEO

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登壇者

山極 壽一

総合地球環境学研究所 所長、2025年日本国際博覧会シニアアドバイザー

1952年東京都生まれ。京都大学理学部卒。理学博士。京都大学大学院理学研究科助教授、同教授、同研究科長・理学部長を経て、第26代京都大学総長。人類進化論専攻。日本霊長類学会会長、国際霊長類学会会長、日本学術会議会長歴任。南方熊楠賞、アカデミア賞受賞。『共感革命』など著書多数。

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鈴木 寛

東京大学公共政策大学院教授

東大法卒、通産省入省。慶大SFC准教授を経て参議院議員(12年間)。文部科学副大臣二期、文部科学大臣補佐官四期を歴任。2014年東大教授就任。Teach for All Global board member、日本教育再興連盟代表理事(ROJE)、ウェルビーイング学会副会長なども務める。

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近藤 誠一

国際ファッション専門職大学学長 、一般社団法人 TAKUMI-Art du Japon 代表理事

1971年東京大学卒業後外務省に入省。1999年OECD事務次長、2006年ユネスコ日本政府代表部大使、2008年駐デンマーク大使。2010~2013年文化庁長官に任命。現在国際ファッション専門職大学学長、横浜市芸術文化振興財団理事長、TAKUMI-Art du Japon代表理事などを務める。

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ローリーピーターズ

カナダ・グローバル連携省、大阪・関西万博 カナダ政府代表

2005年愛・地球博ではカナダ館広報責任者の業務に従事。 2011年にカナダ・グローバル連携省に入省、在日カナダ大使館広報部長として勤務。ジャマイカでは高等弁務官(大使に相当)を務め、2020年ドバイ国際博覧会のカナダ館シニア・アドバイザーとなる。現在2025年大阪・関西万博のカナダ政府代表を務める。

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未来への文化共創 ウィーク

21世紀の文化 「いのちを考える会」 
「万博は今、どうあるべきか? 〜21世紀の可能性を探る〜」

万博は今、どうあるべきなのでしょうか?
21世紀の文化、「いのちを考える会」として2セッションを開催。
1つ目は「万博は今、どうあるべきか?」:多様な国や組織と共に、万博を通じた文化の協奏の可能性を探ります。

  • 20250426日(土)

    12:0014:55

    (開場 11:30)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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