EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

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プログラムはオンライン形式で開催され、まず非規格椰子由来のCoconut Crude Oil(CCO)の加工工場建設計画が紹介されます。建設は本年着工予定で、翌年末の操業開始を目標としており、既存のCCOプラントと連携してSAF原料供給体制を整備します。
さらに、非規格椰子だけでは十分でないため、ポンガミアおよびテリハボク(タマヌ)も原料候補として活用し、中央カリマンタンでの植栽を今年開始する計画です。これらの取り組みを国内外に広く周知し、インドネシアが有する豊富なSAF原料資源の可能性を示します。

プログラムは2セッションで構成され、各セッションでは政府関係者、研究者、民間企業の代表が発表・議論を行います。参加者は、投資家やエネルギー・燃料分野の事業者を想定しており、国際航空における持続可能燃料導入に向けた最新の知見や投資機会を得ることができます。

実施レポート

【振り返り】
午後のセッションでは、インドネシア南スマトラ州バニュアシン県の地域資源を活用したSAF開発の状況や、インドネシアと日本の協力体制について、参加者が理解を深める機会が提供されました。両国から5名の講演者が登壇し、地域農業資源としての非規格ココナッツの活用や、CCO(未精製ココナッツオイル)工場の建設計画など、具体的な取り組みが紹介されました。非規格ココナッツは食品用には利用されませんが、SAFの原料として有望であり、資源の有効活用や廃棄物削減への貢献が期待されます。PongamiaやNyamplungなどの代替原料も検討され、未利用資源を活かした持続可能なバイオマス供給の可能性が示されました。

バニュアシン県は広大な農地や河川沿いの水域を有し、パーム油・ゴム・ココナッツの栽培が盛んな地域です。地方政府はCCO工場建設に向け、インフラ整備や許認可手続きの簡素化を進めており、官民連携による持続可能な産業クラスター形成の基盤が整いつつあります。さらに、州政府はクローズドループシステム(Closed Loop System)を導入し、廃棄物ゼロの資源循環型生産を推進しており、年間約200万トンの非規格ココナッツを原料として活用できる見通しです。このシステムは原料から製品までを循環させる仕組みで、持続可能な産業モデルの構築に資するものと考えられます。

PT Sasa Intiによる環境配慮型生産の取り組みも紹介されました。廃棄物の再利用や廃水処理、地域社会への教育・健康支援などのCSR活動を通じ、非規格ココナッツの有効活用やCNO(ココナッツナチュラルオイル)工場の建設による資源化は、経済価値向上や地域雇用の促進につながると考えられます。さらに、日本のSpace Tech Acceleratorによる衛星技術を活用した農地監視や認証支援により、持続可能な調達やトレーサビリティ強化、病害の早期発見などが可能となり、国際標準に基づく選別や農地管理の有効性も確認されました。

全体として、午後のセッションでは、非規格ココナッツの産業化、地元企業の環境配慮型生産、衛星技術による認証支援、政府・国際組織の支援など、多様なアクターの連携により、持続可能なSAF産業の形成が着実に進められていることが示されました。これらの取り組みは、地域経済の活性化や小規模農家の所得向上、環境保全の両立を目指す先進的モデルとして、今後のグリーン成長戦略において重要な意義を持つと期待されます。


【会期後の取り組み】
フォーラム終了後、インドネシアと日本の関係機関は、持続可能な航空燃料(SAF)開発に向けた具体的な取り組みを進めています。

非規格ココナッツを活用した原料管理では、BRIN(インドネシア国立研究イノベーション機構)が中心となり、ICC(国際ココナッツコミュニティ)やIGBnetと連携して、非規格ココナッツの選別マニュアルを策定しました。小さな果実や発芽・破損・腐敗したココナッツの分類方法を整理したこのマニュアルは、2024年11月のICC閣僚会議で承認される予定です。承認後には、2026年に認定トレーニングを実施し、国際的に標準化された選別技術者を育成することで、持続可能なSAFサプライチェーンの構築が期待されています。

地方政府および州政府も、CCO(未精製ココナッツオイル)工場建設に向け積極的に支援しています。バニュアシン県では工場へのアクセス道路建設や許認可手続きの簡素化を進め、地元労働者の雇用促進や中小企業との連携を図っています。州政府はClosed Loop System(CLS)を導入し、廃棄物ゼロで原料から製品までを循環させる仕組みを推進しており、年間約200万トンの非規格ココナッツを原料として活用できる見通しです。これにより、官民連携による持続可能な産業クラスター形成の基盤が整いつつあります。

地元企業のPT Sasa Intiは、廃棄果実の再利用やブラックソルジャーフライ幼虫を用いた肥料化、廃水処理技術の導入、CNO(ココナッツナチュラルオイル)工場の建設など、環境配慮型の生産活動を進めています。さらに、地域社会への教育や健康支援などのCSR活動も継続しており、資源循環型生産と地域共生型の産業発展が同時に進められています。

日本側では、Space Tech Acceleratorが提供する衛星技術を活用した農地監視や認証支援が行われています。農地の用途変更や違法伐採の検知、植林活動の進捗確認、病害の早期発見などが可能となり、持続可能な調達やトレーサビリティの強化に貢献しています。これらの技術は、国際基準に基づく原料選別や品質認証の支援にも活用され、SAF産業の信頼性向上が期待されます。

全体として、非規格ココナッツの有効活用、CCO工場建設支援、企業の環境配慮型生産、衛星技術による農地監視・認証支援など、会期後も具体的な取り組みが着実に進められており、持続可能なSAF産業の体制が整いつつあることが明らかです。これらの活動は、地域経済の活性化や小規模農家の所得向上、環境保全の両立を目指す先進的取り組みとして、今後のグリーン成長戦略において重要な役割を果たすことが期待されます。


※このレポートの一部または全部はAIによって生成されました。

共催者名

インドネシア日本ビジネスネットワーク (IJBNet)

インドネシア経済調整大臣府

SDGs+Beyond いのち輝く未来社会 ウィーク

非規格ココナッツおよびポンガミア由来のSAF原料開発に向けた日・インドネシア協働 ― クローズドループシステム(CLS)の構築 ~ Part II ~

本プログラムは、国際航空分野におけるCO₂排出削減とオフセットを目的とした国際枠組みCORSIA(Carbon Offsetting and Reduction Scheme for International Aviation)に対応する取り組みを紹介します。日本では、2020年から2035年まで国際航空由来のCO₂排出量を増加させず、持続可能航空燃料(SAF)の利用率を10%に高めることを目標としています。一方、インドネシアは5%を目標に設定しています。目標達成には、SAF原料の安定供給と積極的導入が不可欠です。
本プログラムでは、従来市場規格に適さない非規格椰子およびポンガミアを原料として活用する取り組みを、クローズドループシステム(CLS)の観点から紹介します。これにより、原料の有効利用と持続可能な燃料供給の両立を図ります。

  • 20251009日(木)

    16:0018:00

    (開場 15:30)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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