EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)

【未来をつなぐ共創の場 】
未来への架け橋となるこの総括イベントは、万博で示された持続可能性への道筋を振り返り、「静けさの森」をテーマに新たな可能性を模索します。宮田裕章テーマ事業プロデューサーが率いるプログラムを通じて、「共につながり、共に生きる」Better Co-Beingをテーマに、未来社会の実現に向け、様々な専門家と共創の可能性を目指します。


※本プログラムは14:30開場・15:00開演・16:00終演の予定でしたが13:30開場・14:00開演・16:00終演へと変更となりました。ご予約者様は13:30からテーマウィークスタジオにご入場いただけます。
予定通り14:30以降にご入場いただき、メインセッションのみをお楽しみいただく事も可能ですが、より充実したプログラムとなりましたので、ぜひ13:30の開場に合わせてご入場いただき、14:00からの開演をお楽しみくださいませ。

実施レポート

【振り返り】
2025年10月8日(水)、2025年大阪・関西万博の閉幕を前に、宮田裕章氏、藤本壮介氏をはじめ大阪市長の横山英幸氏、万博全体の景観や静けさの森の植栽などを担当したランドスケープデザインディレクターの忽那裕樹氏、森と共鳴する「Better Co-Being」の建築を担当したSANAA(妹島和世氏、西沢立衛氏)らが登壇し、大阪・関西万博を通じて築いてきた価値や取り組みの意義、そしてそれを未来へとつなぐための活動について語るプログラム「共鳴と森-突き破る塔(1970)から開かれる空(2025)へ」を会場内テーマウィークスタジオにて開催いたしました。
会場中央に位置する「静けさの森」は、万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の象徴としてつくられ、来場者が自然と共鳴できる場として注目を集めてきました。2025年6月に大阪府・大阪市が発表した「夢洲第2期区域マスタープラン Ver.2.0(案)」にて、「静けさの森」の植栽が会期終了後も残置される方針が示されました。
本イベントでは、2025年大阪・関西万博を通じて生まれた思想や共創のプロセス、そしてそれを未来へとどうつないでいくのか。未来社会における“共鳴”のあり方と、会期後のレガシー形成に向けた展望を語り合いました。

第1部 2025年大阪・関西万博と各国のエリアプラン
第1部では、大阪・関西万博 テーマ事業プロデューサーの宮田裕章氏のほか、大阪・関西万博イタリア政府代表のマリオ・ヴァッターニ氏、サウジアラビア王国館 メディアディレクターのモハメド・アルダハラウイ氏が登壇し、2025年大阪・関西万博と各国のエリアプランについて語られました。

第2部 ポスト万博の大阪の可能性
第2部では1部に登壇した宮田裕章氏のほか、会場デザインプロデューサーの藤本壮介氏、大阪市長の横山英幸氏、静けさの森の植栽などを担当したランドスケープデザインディレクターの忽那裕樹氏が登壇し、ポスト万博の大阪の可能性について語られました。

第3部 2025年大阪・関西万博 以降の都市
第3部では2部に登壇した宮田裕章氏、藤本壮介氏のほか、森と共鳴する「Better Co-Being」の建築を担当したSANAA(妹島和世氏、西沢立衛氏)らが登壇し、2025年大阪・関西万博以降の都市について語られました。


【会期後の取り組み】
各部のテーマごとに、2025年大阪・関西万博会期後のビジョンをそれぞれ示唆しました。

第1部 2025年大阪・関西万博と各国のエリアプラン
ヴァッターニ氏は、「大屋根リング」の設計により多国間の協働を感じたと話し、「都市は万博で変わる」と語りました。イタリア館ではアートや食文化のリアルな展示を通じて本質を伝えることができたと振り返り、サウジアラビアのアルダハラウイ氏は、風を感じる没入体験型映像や、和の要素と融合した料理などを通じて、持続可能な都市像とともに新たなサウジの魅力を発信しました。宮田氏は「五感を通じてこそ多様性が伝わる」と語りました。

第2部 ポスト万博の大阪の可能性
宮田氏は「人こそが最大のレガシー」、リアルな体験でしか伝わらない空間の価値を強調。横山市長は、効率性ではなく“ゆとり”や“非効率”にこそ都市の豊かさがある、大阪らしいオープンな文化や感性が、これからのまちづくりに必要だと示唆しました。
万博の空間は「大屋根リング」と「静けさの森」により、「祝祭性」と「内省さ」の二重構造として設計され、来場者が自分の居場所を見つけられるような風景づくりが意識されていたと宮田氏は述べ、忽那氏は万博会場で植栽と人との共存を表現したように、都市に自然と人の居場所を共存させる必要性を説きました。
横山市長は「この経験を次の街づくりに生かし、国際都市としての魅力をさらに磨いていきたい」と語りました。

第3部 2025年大阪・関西万博以降の都市
妹島氏は、屋根や壁を持たない「Better Co-Being」パビリオンを例に、様々な環境とどのように関係を持つかを考えることが、人と自然との関係を見つめ直すきっかけになると語り、これからの街づくりにも、そうした意識を持って人々が関わっていくことの大切さを述べました。
西沢氏は、街は人間の命の一部であり、その延長として捉える感覚が、これからの時代にいっそう大切になっていくのではないかと語り、「建築は生きるための環境そのもの」として、都市の未来に必要なのは“整備された硬さ”ではなく、“しなやかな共存”だと述べました。
藤本氏は、「リング」は一見硬く巨大だが、人が近づき、上がるにつれて空が開け、柔らかさが現れると語り、建築が問いを生み、都市と人の新しい関係性を提示できる存在であると示唆しました。 都市は“壁を作る”ことで秩序を保ってきましたが、これからは“境界を溶かす”ことが新たな経済と文化を育む鍵になる。そんな、建築から始まる未来への提言がなされました。

出演者情報

モデレータ

宮田 裕章

2025大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー/FoR共同代表/ 慶應義塾大学医学部

慶應義塾大学医学部教授。2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)。
データサイエンティスト。データサイエンスなどの科学を駆使して社会変革に挑戦し、現実をより良くするための貢献を軸に研究活動を行う。

View Profile

Close

close

登壇者

David Vintiner

藤本 壮介

2025大阪・関西万博会場デザインプロデューサー/FoR共同代表/ 建築家

1971年北海道生まれ。
東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。2014年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)に続き、2015、2017、2018年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。国内では、2025年日本国際博覧会の会場デザインプロデューサーに就任。2024年には「(仮称)国際センター駅北地区複合施設基本設計業務委託」の基本設計者に特定。

View Profile

Close

close

忽那 裕樹

2025大阪・関西万博ランドスケープデザインディレクター/FoR共同理事/ 株式会社E-DESIGN代表

公園、広場、道路、河川の景観・環境デザイン、およびその空間の使いこなし、
さらには、その持続的マネジメント・しくみづくりを同時に企画・実施するという手法を駆使
することによって、新しい公共を実現し、魅力的なパブリックスペースを創出することを目指し、数多くのプロジェクトを手掛けている。

View Profile

Close

close

SANAA

妹島 和世

2025大阪・関西万博「Better Co-Being」建築設計/建築家/ 東京都庭園美術館館長

1956年茨城県生まれ。1981年日本女子大学大学院修了。
1987年妹島和世建築設計事務所、1995年西沢立衛ともにSANAAを設立。
2010年第12回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の総合ディレクターを務める。

View Profile

Close

close

SANAA

西沢 立衛

2025大阪・関西万博「Better Co-Being」建築設計/建築家/ 横浜国立大学大学院 Y-GSA 教授

1966年生まれ。1990年横浜国立大学大学院修了。
妹島和世建築設計事務所を経て1995 年妹島和世と SANAA 設立。
1997年西沢立衛建築設計事務所設立。

View Profile

Close

close

横山 英幸

2025大阪・関西万博 副会長/大阪市長

1981年生まれ。2004年関西学院大学経済学部卒業 。
2004年大阪府庁入庁。2011年大阪府議会議員当選。
2023年大阪市長就任。

View Profile

Close

close

モハメド・アルダハラウイ

サウジアラビア王国館 メディアディレクター

サウジアラビア経済企画省の専門家・コンサルタントとして「日・サウジ ビジョン2030」の事業運営に関わる。2019年から、サウジアラビア投資省東京事務所代表を務め、、現在は、サウジアラビア王国館のメディアダイレクターとして、コミュニケーション全般の総責任者を務める。

View Profile

Close

close

マリオ・ヴァッターニ

2025年大阪・関西万博イタリア政府代表

1966年フランス生まれ。ローマ・ラ・サピエンツァ大学卒業後、1991年外務省入省。
2001年より2003年までイタリア農林省外交アドバイザー、2008年より2011年まではローマ市長外交アドバイザーを務める。2003年EUのETP JAPANプログラム研修員に選ばれ、日本語を習得。2013年から2014年まで拓殖大学日本文化研究所の客員研究員。

View Profile

Close

close

共催者名

アサヒグループジャパン株式会社

SDGs+Beyond いのち輝く未来社会 ウィーク

共鳴と森-突き破る塔(1970)から開かれる空(2025)へ

テーマ事業「いのちを響き合わせる」を担当する宮田裕章プロデューサーによるプログラム。「共につながり、共に生きる」、Better Co-Beingがもたらす未来社会の可能性についてゲストや来場者とともに考え、描きます。


※本プログラムは14:30開場・15:00開演・16:00終演の予定でしたが13:30開場・14:00開演・16:00終演へと変更となりました。ご予約者様は13:30からテーマウィークスタジオにご入場いただけます。
予定通り14:30以降にご入場いただき、メインセッションのみをお楽しみいただく事も可能ですが、より充実したプログラムとなりましたので、ぜひ13:30の開場に合わせてご入場いただき、14:00からの開演をお楽しみくださいませ。

  • 20251008日(水)

    14:0016:00

    (開場 13:30)

  • テーマウィークスタジオ
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

OTHER PROGRAM

SDGs+Beyond いのち輝く未来社会 ウィーク その他のプログラム

OSAKA, KANSAI, JAPAN EXPO2025

大阪・関西万博に関するWebサイト
「大阪・関西万博公式Webサイト」はこちら!

language Language