SDGs+Beyond いのち輝く未来社会 ウィーク
世界がん撲滅サミット2025 in 大阪・関西万博
世界がん撲滅サミット2025実行委員会
がんは、今や生命を脅かす人類共通の課題となっております。
そこでこのプログラムでは、世界の人々と連携しながら「がん撲滅」を実現し、人類をがんから解放するための道筋を探ります。従来の常識にとらわれない最先端医療の可能性を見据えると共に、世界が一体となって天寿を全うするまで健康でいのち輝く社会の実現のためには何をすべきか?というテーマで論じ合い、持続可能な未来社会の実現に挑みます。
映像記録有り
対話プログラム
- いのち
- 未来社会
- Society 5.0
| 同時通訳 | 提供する |
|---|---|
| 発信言語 | 日本語及び英語 |
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アジェンダ2025
参加プログラム
- 開催日時
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2025年10月05日(日)
14:30 ~ 16:30
(開場 14:00)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
1961年、米国のケネディー大統領が「ニューフロンティアを目指そう」と呼びかけたことにより人類は月面に立つことが出来ました。たった1人の人物によって提唱された”ニューフロンティア”。そのムーブメントは21世紀の現在も続き、その間、人類が甘受した科学的・技術的恩恵は、計り知れないものがあります。
一方、地球上には、もうひとつの”ニューフロンティア”が存在します。約4,000年前から続く”がんとの闘い”です。2015年から10年間に亘り「がん撲滅」に向けて活動してきた国内の有志たちが日本政府とともに働きかけたことを受け、2022年、バイデン大統領は、がん撲滅に向けたビジョンを提唱。今や、「がん撲滅」は”いのち輝く未来社会”にとって持続可能な未来を構築するためのテーマのひとつとなりました。プログラムでは、「がん克服」から「がん撲滅」に向けて、必要とされる最先端のバイオテクノロジーやイノベーションの提案、そして、それらを支える経済的環境の整備などについて、国内外からノーベル賞受賞者や最先端医療の研究者、産官学を代表する有識者などが結集。クロスディスカッション形式で将来のビジョンをデザインして行きます。
実施レポート
【振り返り】
本サミットは、来賓挨拶、基調講演、トークセッション、宣言発表の4部構成で進行されました。
まず、来賓挨拶では、内閣総理大臣補佐官 森昌文氏(当時)と大阪府知事 吉村洋文氏が登壇し、医療政策の現状と課題、そしてがん撲滅への期待が語られました。
続く基調講演では、北里大学学長 砂塚敏明氏が、天然物創薬の重要性を解説。特にイベルメクチンと抗がん剤の併用による副作用軽減の可能性に言及し、今後の臨床応用に向けた新たな視点を提示しました。
メインのトークセッションでは、「がん撲滅に向けた未来戦略とは?」をテーマに、個別化医療、AI活用、臨床試験の革新などが議論されました。
シカゴ大学教授 マーク J.ラテイン氏は、抗がん剤の低用量投与による効果と副作用軽減の研究成果を紹介し、患者ごとの最適治療の必要性を強調。香港大学副学長 チャクシン・ラウ氏は、電子健康記録の整備による長期医療データの活用や、AIによる画像診断技術の導入など、香港における実践的な予防・診断体制を紹介しました。米国国立がん研究基金(NFCR)理事長 スジュアン・バ氏は、世界のがん患者の半数以上がアジアに集中している現状を踏まえ、革新的な臨床試験「GBMアジャイル」の導入による試験効率化と国際展開の必要性を訴えました。
これらの議論を経て、医療の進歩には科学技術だけでなく、政治・行政との連携が不可欠であるという認識が共有されました。本サミットの大会長・原丈人氏は、公益資本主義の理念に基づいた医療制度改革の必要性を説き、社会全体でがん撲滅に取り組む体制づくりの重要性を強調しました。その結果、パネリスト間でも「がん撲滅は一国の課題ではなく、国際的な協力によって初めて実現可能である」という共通認識が形成され、サミットの最後には「世界がん撲滅 大阪・関西万博宣言2025」が発表されました。
本サミットを通じ、専門家による具体的な研究成果の共有が、参加者の理解を深める効果をもたらし、行政・企業・研究機関の連携の可能性が示されたことで、今後の政策形成や医療制度改革に向けた議論の土台が築かれたと認識しております。
また、がん治療の個別化やAI活用など、先進的な医療技術への関心、参加者の間で実践的な応用への意欲の高まりが見受けられ、国際的な臨床試験の枠組みへの理解が進み、日本がアジアの拠点として果たすべき役割が明確になったと考えております。
【会期後の取り組み】
会期後、世界がん撲滅サミットは、世界を代表する医師、研究者からいただいた知見や意見等をまとめ、一人でも多くのがん患者の役に立てるよう今後の活動に活かして参ります。そして、世界との連携をさらに強化し、日本はもとより世界中の方々にも「がん撲滅」に向けた最先端の取り組みを周知いただけるよう努めます。
今回のサミットでは、患者の苦痛や負担を軽減すること、戦略的ながん予防と早期発見、患者に有望な治療薬を迅速に届けること等が論点に上がりましたが、これらの論点は、高額な抗がん剤の費用負担、研究や教育への投資、治療薬の承認制度等の課題を含んでいます。
これらの課題を解決することは万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」、また原大会長が唱える「すべての国民が天寿を全うする直前まで、健康であり続ける社会」の実現にとって必須です。
今後も共催団体であるアライアンス・フォーラム財団と連携し、すべての国の国民が公正に恩恵を受けられる制度、仕組みを構築し、社会に根付かせ、医療、最先端技術、医薬、情報を必要とする患者一人ひとりのもとに迅速に届け、がん医療のさらなる進化と社会実装に向けて、「がん撲滅」をさらに推し進められるよう取り組んで参ります。
出演者情報
モデレータ
原丈人
アライアンス・フォーラム財団
健康で教育を受けた中間層で溢れる世界をつくる活動を40年以上行ってきた。目的達成の為に日本政府の内閣府参与、財務省参与、米共和党経営諮問会議名誉共同議長、国連政府間機関特命全権大使、ザンビア大統領顧問など歴任。癌撲滅に向け、香港中文大学、大阪大学、大阪市立大学などの医学部教授を歴任。
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登壇者
砂塚 敏明
北里大学
砂塚敏明教授は、北里大学学長で、北里大学大村智記念研究所の特任教授、学校法人 北里研究所の理事も務め、教育、研究の両方でリーダーシップを発揮している。2015年ノーベル生理学・医学賞受賞者である北里大学特別栄誉教授 大村智教授の後継者として、「微生物創薬」の研究を行っている。
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スジュアン・バ
米国国立がん研究基金
バ博士は、米国がん研究財団(NFCR) の理事長兼最高経営責任者(CEO)です。この財団は影響力が大きく、リスクの高いがん研究に資金を提供しています。バ博士は、がん研究において国際的に認められたリーダーであり、科学の革新とグローバルな連携を推進し、がん治療の発展に貢献しています。
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チャクシン・ラウ
香港大学
チャクシン・ラウ教授は香港大学副学長(健康)兼医学部長。香港大学は卓越した研究や社会への高い貢献度で知られ、ラウ教授傘下の教授陣は、肝臓や肺のがんの標的療法や免疫療法の開発において著しい進歩を遂げている。2024年には、医学部の32人の教授が引用度の高い研究者として認定された。
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マークJラテイン
シカゴ大学
マーク・J・ラテイン博士は、シカゴ大学医学部のレオン・O・ジェイコブソン記念講座の教授を務めるほか、個別化治療学センター長、シカゴ大学医学部病院の首席薬理学者である。第I相臨床試験、薬理遺伝学、臨床試験方法論の国際的リーダーであり、介入薬剤経済学という新しい学問分野を創設した。
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共催者名
アライアンス・フォーラム財団
SDGs+Beyond いのち輝く未来社会 ウィーク
世界がん撲滅サミット2025 in 大阪・関西万博
がんは、今や生命を脅かす人類共通の課題となっております。
そこでこのプログラムでは、世界の人々と連携しながら「がん撲滅」を実現し、人類をがんから解放するための道筋を探ります。従来の常識にとらわれない最先端医療の可能性を見据えると共に、世界が一体となって天寿を全うするまで健康でいのち輝く社会の実現のためには何をすべきか?というテーマで論じ合い、持続可能な未来社会の実現に挑みます。
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2025年10月05日(日)
14:30~16:30
(開場 14:00)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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