SDGs+Beyond いのち輝く未来社会 ウィーク
より智慧的に、より藝術的に、より思いやりを持って:都市更新の未来
万博博物館
シンポジウムでは人、技術、空間など未来社会の発展の鍵となる要素を浮き彫りにし、いかにさまざまな形態による都市再生を通して先進的な概念や価値観を都市の発展と融合させ、人文科学とハイテク手段を取り入れ社会、経済、環境の側面から都市の持続可能な発展を促進するかを探ります。
映像記録有り
対話プログラム
- SDGs
- 未来社会
- いのち
| 同時通訳 | 提供する |
|---|---|
| 発信言語 | 日本語及び英語 |
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トラックプログラム
- 開催日時
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2025年10月09日(木)
18:00 ~ 20:00
(開場 17:30)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
本シンポジウムは上海・大阪両都市間のコミュニケーションと交流の促進に重点を置いています。中国と日本の両国から著名な建築家、学芸員、プランナー、都市の比較研究や実践事例の共有を通し、複雑に変化し続ける未来社会において持続可能な都市再生を推進するための戦略や方法を探ります。
実施レポート
【振り返り】
2025年10月9日、万博博物館と上海都市計画設計研究院(上海都市空間アート・シーズン=SUSAS)は共同で「より智慧的に、より藝術的に、より思いやりを持って:都市更新の未来」と題した大阪・関西万博テーマウィークプログラムを開催しました。
本プログラムでは、中国と日本の著名な建築家、キュレーター、プランナーが一堂に会し、都市比較の視点と事例紹介を通して、複雑で変化し続ける未来社会における持続可能な都市再生を推進する戦略と手法について議論を深めました。
開会の挨拶で、万博博物館館長の刘文涛氏は、万博と都市は深く結びついており、万博の開催は都市計画に直接的な影響を与えることが多いと指摘しました。また、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の推進を使命とする2025年大阪・関西万博は、こうした対話と交流のための理想的なプラットフォームであると強調しました。
同済大学元副学長・SUSAS学術委員会主席であり、建築・都市計画学教授の伍江氏は「ウォーターフロントの完全な開放」と題した基調講演を行い、上海が黄浦江と蘇州河沿いの工業地帯を、誰もが楽しめる活気ある公共空間へと変貌させた事例を紹介しました。
国境を越えた協働の観点から、日建設計 設計監理部門 グローバルデザイングループ ダイレクターの砂田哲正氏は、同社が参画した上海・ウエストバンドメディアポートプロジェクトの知見を共有しました。
アーティスト兼キュレーターの高幼军氏は「都市の潤滑油:人と都市の滑らかな繋がり」と題した講演を行い、アートが都市に温かみと人間味をもたらす方法について共有し、人と都市空間を近づける自身の創造的プロジェクトを紹介しました。
株式会社コダマシーン 代表取締役であり、大阪アート&デザイン ディレクターを務める増井辰一郎氏は、SUSASプロジェクトへの参加経験を踏まえ、都市全体を巡回するスタイルのイベント「大阪アート&デザイン」の事例を通じて、都市再生における文化を通じたコミュニティ活性化という大阪独自の取り組みについてご紹介しました。
2025年上海都市空間芸術祭キュレーターであり、2023年版エグゼクティブ・キュレーターを務める高長軍氏は、SUSASを事例に「イベント駆動型再生」の観点から、中国と日本の都市再生アプローチの相違点と共通点を分析しました。
『Wallpaper*中国版』編集長、邓圆也氏によるインタラクティブなパネルディスカッションでは、2025年大阪万博のパビリオンから得られる持続可能なデザインのインスピレーションや、都市再生における日中双方の最も価値ある共有経験などについて、活発な意見交換が行われました。
この国際的な対話は、持続可能な都市開発に関する多様な知見を結集し、世界の都市再生における相互学習と将来の協力に向けた架け橋を築きました。これにより、より持続可能で活力ある未来に向けて協力する都市に対し、万博の精神が引き続きインスピレーションを与え続けることでしょう。
【会期後の取り組み】
本イベントの成功を踏まえ、主催者は2025大阪・関西万博を超えて、持続可能な都市再生に関する国際的な連携と交流をさらに拡大してまいります。万博博物館は、世界各国の優れた事例や革新的な取り組みを収集・記録・普及することで、万博と都市開発の密接な関係性を探求し続けます。
これらの成果は、今後の万博において様々な形式で共有され、万博の精神が持続可能で包摂的、創造的な未来に向けて都市をいかに鼓舞し続けているかを示してまいります。
出演者情報
モデレータ
邓圆也
栩栩華生
『Wallpaper*中国版』編集長,友誼万歳®パートナー
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登壇者
刘文涛
万博博物館 館長
万博博物館の館長であり、中国博物館協会展示交流委員会の副会長でもあります。彼女は上海博物館の副館長、南京博物館の副館長、そして故宮博物院の助理館長(1年間の任期)を歴任しました。彼女は博物館運営や文化交流において重要な役割を果たしており、中国における博物館展示や文化遺産の発展と促進に貢献しています。
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伍江
同済大学
AIA名誉会員、フランス建築アカデミー会員、ARCASIA(アジア建築家協会)次期会長、中国都市計画学会副会長、上海都市計画学会会長、中国建築学会建築教育研究所会長を歴任。Architecture Asia編集長、Time+ Architecture編集委員会委員長も務める。中国で教育を受け、同済大学建築都市計画学院で学士、修士、博士の学位を取得。2003年から2009年まで、上海市都市計画管理局副局長を務めた。数十年にわたり都市史保存と都市再生の分野で活動し、15冊の著書と120以上の論文を出版。2021年、フランス政府より芸術文学シュヴァリエ勲章を受章。同済大学元副学長・上海都市空間アート・シーズン(SUSAS)学術委員会主席であり、建築・都市計画学教授。
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砂田 哲正
日建設計 設計監理部門 グローバルデザイングループ ダイレクター
1994年、日本大学大学院修士課程を経て日建設計入社。専門は建築意匠。海外では大規模複合施設、大規模地下一体開発、TOD開発、国内では教育、R&D、生産系、宗教施設など100以上のプロジェクトに携わる。日本建築学会作品選集、日本建築家協会優秀建築選、キッズデザイン賞、World Architecture Festival、上海市優秀勘察設計賞、他受賞。環境心理学研究の延長として都市環境や建築空間が人間の生活に与える豊かさを追求する。一級建築士、日本建築家協会会員、日本建築学会会員。
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増井 辰一郎
株式会社コダマシーン 代表取締役 大阪アート&デザイン ディレクター
京大建築学科卒。現代美術家ヤノベケンジ、榎忠との協働、グラフィックデザイン事務所UMA/design farmのPM等を経て日中で空間や展示のデザインを行う。2018年上海でコダマシーンを金澤韻と共同設立(21年日本法人化)。24年より大阪アート&デザインディレクター。京都拠点。
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高幼军
アーティスト/キュレーター
タンゴ・ガオ(高幼军)は、ウィットに富み洞察力に富んだイラストで知られる中国のアーティスト兼漫画家。WeiboやInstagramなどのソーシャルメディアで、独特のスタイルと、日常生活や社会問題をユーモラスに捉えた作品で人気を博す。タンゴのイラストは、シンプルでミニマルなデザインに、巧みな言葉遊びや文化的な言及が巧みに織り交ぜられており、世界中の様々な書籍、雑誌、展覧会で発表されている。
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高長軍
同済大学
同済大学建築・都市計画学院 博士
2023上海都市空間芸術シーズン(SUSAS) エグゼクティブ・キュレーター
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共催者名
上海都市計画設計研究院(上海都市空間アート・シーズン=SUSAS)
SDGs+Beyond いのち輝く未来社会 ウィーク
より智慧的に、より藝術的に、より思いやりを持って:都市更新の未来
シンポジウムでは人、技術、空間など未来社会の発展の鍵となる要素を浮き彫りにし、いかにさまざまな形態による都市再生を通して先進的な概念や価値観を都市の発展と融合させ、人文科学とハイテク手段を取り入れ社会、経済、環境の側面から都市の持続可能な発展を促進するかを探ります。
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2025年10月09日(木)
18:00~20:00
(開場 17:30)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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