EXPO2025 Theme Weeks

ハイライト

00:10:33 ケーススタディプレゼンテーション

01:11:59 パネルディスカッション

01:53:07 パネルディスカッション総括(今後の社会実装に向けて)

プログラム内容

*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)


海床ロボットは、大阪・関西万博に向けて、2021年から大阪城公園東外堀で実証実験を重ねてきました。
環境、エネルギー、交通、物流、防災、防犯など、都市の水辺が抱える課題の解決と、観光やアクティビティ、エンターテイメントなど人が水辺に近づくことを手助けする手段とを、同時に実現する都市型自動運転船として、海床ロボットコンソーシアムが開発を進めています。
日本では海床ロボット、オランダではROBOATがそれぞれ開発する都市型自動運転船を紹介、国内外の潮流、社会実装の課題に触れながら、都市型自動運転船で都市の水辺にどのようなイノベーションを起こし、これからの水辺のまちづくりがどうありたいか、未来を描いていきます。

実施レポート

【振り返り】
本プログラムでは、主に日本、オランダ、スウェーデンにおける自動運転船の開発経緯から最新の実用化事例までを紹介しました。
いずれのプロジェクトも、都市の水辺におけるさまざまな課題(都市部における人口増に対する既存インフラの負荷軽減、エネルギー消費の効率化等)の解決を目指して始まり、数多くの実証を経て、自動運転船が技術的に到達可能であることが明らかにされました。

一方、社会は必ずしも一足飛びに完全な自動運転(無人運転)を求めているとは限らず、例えば、有人の運用を前提とした自動運転(操縦支援)にて十分、という場合もあり、それは決して自動運転におけるネガティブな要素ではなく、船員をサービス提供者として同乗させることの付加価値になっています。

また、本プログラムを通じ、国や地域、用途や安全に対する考え方など、条件によって求められる自動運転のあり方が多様であることも示されました。
技術を開発するだけではなく、社会に対してどういうサービスを提供するか、を定義づける必要があること、船の技術だけでなく、桟橋や充電、エネルギー供給など周辺環境の自動化、省人化が課題であることも示されました。

社会から都市型自動運転船が必要だと認知されなければ、社会実装は実現できません。大阪・関西万博という場で、皆さんと自動運転船がある未来を共有できたことは非常に重要なことです。開発者である私たちは、皆さんに都市型運転船を使ってもらい、その体験価値を広めることで社会的需要を高め、一歩ずつ確実に実装を進めていくことを共有しました。

私たちは、都市型自動運転船が新たな未来を切り開く可能性を秘めていると考えています。都市型自動運転船が都市の水辺にインストールされることだけではなく、それによって都市の水辺が変わること、都市と水辺が一体となって、より豊かな社会が作られていくことを目指していきます。

【会期後の取り組み】
今後、自動運転船という新しい技術と都市開発が共に進化していけるよう、ディスカッションの成果を広く発信し、実装に向けて関係機関(国、地方自治体等の行政機関、デベロッパー等のまちづくり関係者など)への働きかけを行なっていく考えです。
また、都市型自動運転船を大阪・関西万博のレガシーとして遺していけるよう、これからも社会実装に向けた取り組みを進めていきます。

出演者情報

モデレータ

岩本 唯史

株式会社水辺総研

建築家、株式会社水辺総研代表取締役で、国交省のミズベリングプロジェクトのディレクターを務めるほか、全国の水辺の魅力を創出する活動に取り組んでいる。海床ロボットコンソーシアムにおいては、海床ロボットを自ら所有し製品化や社会実装に向けた社会実験やプロモーション活動を推進している。

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登壇者

高浜 洋平

株式会社竹中工務店

1999年竹中工務店に入社、都市開発プロジェクトに長く携わったのち、まちづくり戦略室で地域や社会の課題解決と企業の新規事業創出をテーマに活動している。海床ロボットコンソーシアムにおいては、全国の水辺の活性化を目的に海床ロボットを着想、プロジェクトリーダーとして開発を推進している。

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インゼ・ダイネマ

ROBOAT

自律型船舶の開発を手がけるアムステルダムのスタートアップ企業、ロボートのCEO。研究開発プロジェクトとしてスタートしたロボートを企業へと成長させ、多様なニーズに応じたソリューションを提供しながら都市型モビリティのあり方を大きく塗り替えたいと、さまざまなプロジェクトを推進している。

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エリック・ニルソン

Torghatten AB

ノルウェーのフェリー会社、トルグハッテンのオペレーションマネージャー。スウェーデンのゼロエミッション自律型モビリティ(ZEAM)のプロジェクトにおいて自律運航フェリーの開発や導入に携わる。航海士としての経験と、数学の知識を掛け合わせて、環境負荷の少ないモビリティの実現を目指している。

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清水 悦郎

国立大学法人東京海洋大学

国立大学法人東京海洋大学教授、専門は海洋サイバネティクス。自動運航船や海運DXなど船舶運航に関する技術開発、社会実装に向けた法整備に関する活動に従事。海床ロボットコンソーシアムにおいては、学識者の立場から都市型自動運転船への技術的監修や社会実装に向けたアドバイザーの役割を担う。

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共催者名

海床ロボットコンソーシアム

SDGs+Beyond いのち輝く未来社会 ウィーク

都市型自動運転船による都市の水辺のイノベーション

私たちは水上を自由に動く床というコンセプトで海床ロボットの開発を進めてきました。環境、エネルギー、交通、物流、防災など、都市の水辺が抱える世界共通の課題解決に向けて、海床ロボットをはじめとする都市型自動運転船の開発・実装に取り組む皆さんとともに都市の水辺のイノベーションを議論します。

  • 20251008日(水)

    18:0020:00

    (開場 17:40)

  • テーマウィークスタジオ
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

海床ロボットコンソーシアム

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