健康とウェルビーイング ウィーク
AGEVITY Japan 2025
イタリア共和国
AGEVITYは、アッソロンバルダ(Assolombarda)の支援を受け、シルバーエコノミーネットワークから生まれたプラットフォームで、長寿社会における主要な関係者同士の対話を促進することを目的としています。このプラットフォームでは、ニーズ、機会、ベストプラクティスを共有し、公共と民間の協力保育、現在および未来の社会長寿を支える政策や取り組みの推進を図っています。AGEVITY JAPANでは、超高齢社会分野で重要な国である日本とイタリアの間で、建設的な対話を推進し、研究や革新、そして未来のための政策を支える架け橋となることを目指しています。
対話プログラム
- 健康寿命
- ウェルビーイング
- 再生・細胞医療・遺伝子治療
- #環境 #テクノロジー
同時通訳 | 提供する |
---|---|
発信言語 | 日本語及び英語 |
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トラックプログラム
- 開催日時
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2025年06月24日(火)
10:00 ~ 13:30
(開場 09:30)
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- 開催場所
- 各パビリオン
- イタリアパビリオン
実施レポート
【振り返り】
第3回AGEVITYフォーラムは、イタリアの経済団体アッソロンバルダとシルバーエコノミーネットワークの支援のもと、日本とイタリアが共に直面する高齢化社会の課題に対し、先進的な知見と実践を共有する国際的な対話の場として開催されました。本フォーラムでは、「長寿経済」や「健康寿命の延伸」を主題に、再生医療、AI・ロボティクス、環境対策、地域包括ケアなど、多岐にわたる分野における最新の取り組みが紹介されました。
中でも、IPS細胞を用いた関節軟骨再生医療の研究成果や、AIを活用した地域包括ケアの実践的な事例は、特に高い注目を集めました。イタリアと日本双方の研究機関や自治体が持つ地域モデルを比較する形で議論が展開され、今後の国際協力の可能性を見据えた意見交換が行われました。
また、登壇者のひとりが「高齢化は社会の成熟の表れであり、課題というよりは未来への備えをどう築くかが重要である」と述べた言葉が印象的でした。この言葉は、長寿社会を前向きに捉えるAGEVITYの理念を体現するものであり、会場全体に共感を呼んでいました。
本フォーラムでは、産学官それぞれの立場からの発表がなされ、学術・技術・政策の分野を横断する対話が実現しました。動画公開を通じて一般の方々にもフォーラムの内容が共有されたことで、長寿社会における課題を“危機”ではなく“機会”と捉える視点を広げる契機にもなりました。AGEVITY JAPANの活動理念を具体的に示す重要な機会となり、今後のさらなる展開に向けた確かな足がかりを築く場となりました。
【会期後の取り組み】
今回のフォーラムを通じて得られた知見やネットワークは、AGEVITY JAPANが今後推進する活動の礎となっています。特に、日本とイタリアが共に抱える高齢化という構造的課題に対応するため、両国の学術機関や自治体、医療・福祉分野の専門家間での意見交換が活発に行われたことは、今後の連携の可能性を高める重要な一歩となりました。
一部の登壇者や参加者からは、再生医療やAIを活用した個別化医療、地域ケアの分野において、将来的な共同研究や情報交換の機会を継続的に設けていきたいとの意向も示されており、実務レベルでの具体的な取り組みの芽が生まれつつあります。
また、AIを活用した「歩きやすさ(ウォーカビリティ)」評価に関する研究成果を、今後日本の地域社会での施策にどう応用できるかという視点からの関心も高まっており、AGEVITYとしても、関係機関と連携しながら検討を深めていく予定です。
さらに、プログラム・動画内でもG7や国際的枠組みを視野に入れた長寿社会に関する政策連携の重要性が強調されているように、AGEVITYとしても国際社会に向けた知見の発信や提案活動の場を拡充していく方針です。これに関連して、今後ヨーロッパやアジアで開催予定の関連セミナーなどの機会を通じて、今回の成果をさらに広げていくことが期待されています。
AGEVITY JAPANは、引き続き「対話」「共創」「実装」の3つの柱を軸に、高齢化を社会の進化と可能性の象徴として捉え、官民学の連携による持続可能な長寿社会の実現に貢献してまいります。
出演者情報
登壇者
マリオ・ヴァッターニ
2025年大阪万博イタリア政府代表、大使
1966年7月7日、ヌイイ=シュル=セーヌ(フランス)生まれ。1989年にローマ大学で政治学を学び、1991年に外交官となり、ワシントンDC、カイロ、東京、大阪などで勤務した。2001年に農林政策大臣の外交顧問としてローマに戻り、2008年にはローマ市長の外交顧問を務めた。
2014年、欧州連合(EU)とアジア太平洋諸国との二国間・多国間関係調整官に就任し、ASEANなどの地域組織との関係などを担当。
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ジャンルイジ・セリアンニ
イタリア大使館 科学技術専門家
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妻木 範行
大阪大学 大学院医学系研究科 教授、医学博士
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セシリア・トマッシーニ
モリーゼ大学 人口統計学 教授
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赤西 香
大阪府 政策企画部 企画室連携課 副主査
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プリスコ・ピスチテッリ
イタリア環境医学学会 疫学者兼副会長
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臼谷 彰浩
カナデビア株式会社 環境事業本部開発センター長
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林 宣宏
東京科学大学 副学長(国際戦略・連携担当) 教授
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アレッサンドロ・マイオッキ
ブラッコ イノベーションハブ ディレクター
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川崎 良
大阪大学大学院医学系研究科 社会医学講座公衆衛生学 教授
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アンドレア・メチェネロ
イタリア診断センター 最高経営責任者
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ステファニア・バンディニ
ミラノ・ビコッカ大学 コンピュータサイエンス 教授
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山海 嘉之
筑波大学教授 CYBERDYNE株式会社 代表取締役社長 内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)プログラムディレクター
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アレッサンドラ・ジェレーラ
イタリア・ライフサイエンス技術クラスター ALISEI 会長
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槇山 愛湖
大阪商工会議所理事・産業部長
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マリウッチャ・ロッシーニ
シルバーエコノミー・ネットワーク 会長
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共催者名
ミラノ経済団体Assolombarda
シルバーエコノミーネットワーク
健康とウェルビーイング ウィーク
AGEVITY Japan 2025
AGEVITYは、アッソロンバルダ(Assolombarda)の支援を受け、シルバーエコノミーネットワークから生まれたプラットフォームで、長寿社会における主要な関係者同士の対話を促進することを目的としています。このプラットフォームでは、ニーズ、機会、ベストプラクティスを共有し、公共と民間の協力保育、現在および未来の社会長寿を支える政策や取り組みの推進を図っています。AGEVITY JAPANでは、超高齢社会分野で重要な国である日本とイタリアの間で、建設的な対話を推進し、研究や革新、そして未来のための政策を支える架け橋となることを目指しています。
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2025年06月24日(火)
10:00~13:30
(開場 09:30)
- 各パビリオン
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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