健康とウェルビーイング ウィーク
ヘルスケア技術の未来を描く: 2050年に向けた課題とその克服 アジェンダ2025共創プログラム
シェイプ・ニューワールド・イニシアティブ
【2050年の未来像の仮説】
希望する個人に関してはほぼ全ての身体活動の数値化、ひいては身体活動への介入が可能になります。
近年、スマートウォッチやスマートリングなどのヘルスケアデバイスの普及により、個人の健康状態や活動を可視化することが身近になってきています。それらの技術がさらに進んだ2050年において生じ得る心理的、倫理的な課題を技術や社会活動などによってどのように克服するべきか議論します。
映像記録有り
対話プログラム
- PHR
- 健康寿命
- ウェルビーイング
同時通訳 | 提供する |
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発信言語 | 日本語及び英語 |
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アジェンダ2025
共創プログラム
- 開催日時
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2025年06月21日(土)
10:30 ~ 12:30
(開場 10:00)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
身体活動や健康状態のモニター、介入を行うための革新的な技術開発及び商品化をしている研究者・起業家、その中でも特に2050年の未来を作っていく30歳前後の若者たちを海外から招待しました。それぞれが思い描く2050年の未来を語ってもらった上で、彼女ら・彼らが開発するような技術が普及した場合に生じ得る課題 ––例えば、新技術から生じた健康ビッグデータの取り扱いや共有範囲、使用者側が感じ得る不信感や、技術の地域・年代間の不平等な普及など–– とそれらを踏まえた上でどのように2050年の未来を形作っていくべきか議論します。
実施レポート
【振り返り】
本セッション「ヘルスケア技術の未来を描く:2050年に向けた課題とその克服」はヘルスケア技術の未来像とそれに伴う課題について、深い議論を行う貴重な機会となりました。
多様なバックグラウンドを持つパネリストとともにヘルスケア技術の未来について議論を深めることができました。また、聴衆からの質問にも答えることができ、双方向的なコミュニケーションを取ることもできました。
特に、近年普及が進むスマートウォッチやスマートリングといったヘルスケアデバイスが、2050年に向けてどのような心理的、倫理的な課題を内包するのか、という点に焦点を当てました。身体活動のモニターや介入を行う革新的な技術を開発・商品化している海外の若手研究者や起業家を招聘し、多様な分野からの知見を結集できたことは、議論に深みをもたらす上で大きな成果でした。
登壇者からは、脳に埋め込むインプラントを用いてがん治療を革新する技術、市場に出回るデバイスを活用して女性の健康を改善するアプローチ、汗の成分をリアルタイムでモニタリングするデバイス、そして、AIと体温センサーを組み合わせたプラットフォームなど、最先端のヘルスケア技術が具体的に紹介されました。これらの技術は、人々の生活を匿名性を保ちつつ、一人ひとりに寄り添う形でサポートし、より良いヘルスケア体験を生み出す可能性があります。
また、本セッションは、技術開発におけるハードルや、製品を普及させるまでのプロセス、さらにはテクノロジーが多くの人々にアクセス可能であるべきだという社会的な視点についても、リアルな見解が示されました。この対話を通じて、参加者の方々には、技術の進化がもたらす未来への期待と、それに伴う責任について、改めて認識を深めていただけたことと思います。若手イノベーターたちの熱意と未来へのポジティブな展望は、聴講者の皆様にも強く響き、次なるステップへの活力を与える非常に建設的なセッションとなりました。
【会期後の取組み】
本セッションで議論された「2050年のヘルスケア技術の未来像」を、単なる議論に終わらせず、具体的な行動へと繋げるため、我々は万博会期後も継続的な取り組みを進めていきます。本セッションで集約された若手イノベーターたちの熱意と、彼らが提示した未来への洞察は、社会実装に向けた確固たる一歩を踏み出すための重要な原動力となります。万博の場で生まれたこのエネルギーを絶やさぬよう、我々は以下の活動を推進してまいります。また、必要に応じて世界経済フォーラムへの提言書の作成に取り組みます。
まず、本プログラムで得られた知見や提言を精緻にまとめ、国際的な議論の場に貢献していきます。これは、本セッションでの議論が、より広範な政策決定やグローバルな課題解決に反映されることを目的としています。専門家や各分野のリーダーとの継続的な対話を通じて、提言書の内容をさらに充実させ、影響力を高めていく所存です。
次に、登壇者のような若手イノベーターたちのネットワークをさらに強化し、彼らが抱える共通の課題や、国境を越えた協業を支援するためのプラットフォームを構築していきます。このプラットフォームは、単なる情報交換の場ではなく、新たなプロジェクトを生み出すためのインキュベーション機能も備えることで、持続的なイノベーションサイクルを創出することを目指します。具体的な技術開発の支援、倫理的課題に関する共同研究、資金調達の機会提供などを通じて、彼らの活動を包括的にサポートしていきます。
また、本セッションで示された「テクノロジーの普及と価格の低下」という視点を踏まえ、ヘルスケア技術が一部の富裕層だけでなく、より多くの人々にアクセス可能な社会を実現するためのモデルについても、議論と研究を進めてまいります。具体的には、公的機関や非営利団体と連携し、低コストで提供できるヘルスケア技術の実証実験を行うことや、新興市場における導入を促進するための国際協力プロジェクトを立ち上げることを検討しています。これらの取り組みを通じて、持続可能なヘルスケアの未来を築くための具体的な行動を加速させ、社会全体にポジティブなインパクトをもたらしていきたいと考えています。
※このレポートの一部または全部はAIによって生成されました。
出演者情報
モデレータ
松本 宙
欧州分子生物学研究所 (EMBL)、ハイデルベルク大学
山梨県/神奈川県で育ち、京大農学部、医学研究科を経て現在はドイツ、ハイデルベルク所在のEMBLの博士課程にてRNA生物学の基礎研究を行なっている。ヘルスケア技術に興味を持つ非専門家という立場から、幅広い聴衆に楽しんでもらえる議論のファシリテーションを目指す。
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登壇者
エリス・ジェンキンス
オプト・バイオ (CTO兼共同創業者)
オプトバイオでがんを追跡・治療する初の埋込型BCIを開発している。豪州で育ち電気電子工学を修了。シーメンスに勤務後、ケンブリッジ大で神経テクノロジーと神経腫瘍学の博士号を取得。2022年以降200万ドル超を調達。CJBSアントレプレナーオブザイヤー、Forbes30U30を受賞。
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ジャック・チェン
ポイント・フィットテクノロジー (COO兼共同創業者)
ウェアラブル技術、フィンテック、ブロックチェーン領域の連続起業家。運動能力向上に情熱を持ち、継続的で利用しやすいトレーニングデータを提供する非侵襲的な汗センサーを開発する。また、ブロックチェーン企業も創業し、同技術を通じてスポーツ参加を動機づけるゲーミフィケーションにも取組む。
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エミレ・ラディテ
サンファイア・ニューロサイエンス (CEO兼共同創業者)
ハーバード大とオックスフォード大で神経科学を学び、Samphire Neuroscienceを共同設立した。同社にて、PMSと月経痛のための世界初の非侵襲的脳刺激治療(クラスIIa CEマーク取得)であるNettleを開発し、女性の健康への神経技術の応用を開拓している。
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ジアニ・ゼン
バトラー・テクノロジー Inc. (CPO兼共同創業者)
MITで修士号を取得。Butlrのセンサーは、AIと体温センシング技術を組合せ、匿名性を確保しつつ室内空間での人の動きの観測を可能にし、世界経済フォーラムによるテクノロジーパイオニアに認定。共同創業者の2人はForbes 30U30に選出。2024年8月までに6800万ドル調達。
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健康とウェルビーイング ウィーク
ヘルスケア技術の未来を描く: 2050年に向けた課題とその克服 アジェンダ2025共創プログラム
【2050年の未来像の仮説】
希望する個人に関してはほぼ全ての身体活動の数値化、ひいては身体活動への介入が可能になります。
近年、スマートウォッチやスマートリングなどのヘルスケアデバイスの普及により、個人の健康状態や活動を可視化することが身近になってきています。それらの技術がさらに進んだ2050年において生じ得る心理的、倫理的な課題を技術や社会活動などによってどのように克服するべきか議論します。
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2025年06月21日(土)
10:30~12:30
(開場 10:00)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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