EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

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実施レポート

【振り返り】
本プログラムでは、人工心臓の開発をテーマに、技術的先進性と教育的意義の両面から大きな成果が示されました。特に、大学や研究機関の学生が主体的に開発プロセスへ参加する教育プロジェクトとしての側面が際立ち、若い世代ならではの新しい発想や柔軟なアプローチが研究を加速させています。回転式ポンプと磁気浮上技術を組み合わせた独自設計は、従来型人工心臓が抱えてきた血液損傷や耐久性の課題に対し、画期的な解決策を提示しました。

展示会では、設計段階から3Dプリンターによる高速試作、磁気浮上システムによる稼働テスト、血管シミュレーターでの性能評価まで、開発の一連の工程を公開。来場者は目の前で試作品が形になり、検証される様子を体験でき、医療技術の複雑さと精密さを直感的に理解しました。また、流体力学、生体材料学、臨床医学など異なる専門分野のリーダーが連携するモジュール型チーム体制は、効率的で柔軟な開発を可能にしており、これも高い評価を受けました。

ルーマニアを拠点としながら、ドイツ、オーストリア、ベルギー、そして将来的には日本との協力を視野に入れた国際的ネットワークは、研究の信頼性と発展性を高めています。会場での実演や対話を通じ、海外研究者や医療関係者との関係構築が進み、国境を越えた連携の可能性を広く示す場となりました。結果として、本プログラムは最先端の医療機器開発と人材育成の両面において、未来の医療に希望を与える意義深い取り組みとなりました。


【会期後の取り組み】
本プロジェクトは、会期終了後も臨床応用を目指して開発を継続します。次の重要なステップとして、生体適合性と耐久性に優れたチタン製人工心臓試作品を用いた動物実験を計画しており、安全性や長期稼働性能の検証を行います。これにより、実用化に必要な科学的根拠がさらに積み重なり、患者への適用可能性が一層高まります。また、教育面では引き続き学生の積極的参加を促し、次世代の医療技術者育成を並行して進めます。

国際的な協力体制も継続・拡大していきます。既存の欧州パートナー国との共同研究を深化させるとともに、日本をはじめアジア諸国との技術交流や臨床知見の共有を推進します。これにより、多様な医療ニーズへの対応や異なる規制環境下での製品開発への適応力が高まります。

さらに、今回の開発で活用された3Dプリンティングや磁気浮上などの技術は、人工心臓以外の医療機器や産業分野にも応用が可能です。会期中に得られた国内外からの反響やネットワークを土台に、要素技術の応用範囲拡大や共同プロジェクトの立ち上げも検討されます。

本プロジェクトは、「人類全体のためのソリューション」という理念を掲げ、国や分野を越えて心臓疾患に苦しむ人々のQOL向上を目指し、会期後も挑戦を続けてまいります。

健康とウェルビーイング ウィーク

医療の新たな地平線 - MAVIS人工心臓

MAVIS人工心臓の発表を行います。

  • 20250621日(土)

    09:0021:00

    (開場 09:00)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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