健康とウェルビーイング ウィーク
メンタルヘルス2050: 多次元的な心の理解と社会的受容/最適化 アジェンダ2025共創プログラム
シェイプ・ニューワールド・イニシアティブ
メンタルヘルス、その未究明領域をいかに科学的・社会的最適解に導くのでしょうか。
【2050年の未来像の論点】
幸福から精神疾患に至るまで立体的なスペクトラムを示す人間の複雑な心の動きを我々人類はどこまで解明し、社会は人種・地域・価値観を越えどれだけ受容・最適化できるのでしょうか。
映像記録有り
対話プログラム
- ウェルビーイング
- メンタルヘルス #誰一人取り残さない
同時通訳 | 提供する |
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発信言語 | 日本語及び英語 |
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アジェンダ2025
共創プログラム
- 開催日時
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2025年06月21日(土)
18:00 ~ 20:00
(開場 17:30)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
近年、メンタルヘルスが世界的に脚光を浴びるようになりましたが、人間の感情の複雑さや精神医学の理論的な構築・実践の難しさ、社会からのスティグマなどが相まって、メンタルヘルス領域には今なお解決すべき課題が山積しています。
今世紀の節目となる2050年に向けて、世界各国で活躍する新進気鋭の活動家・研究者を招聘し、人種・文化・価値観を超えた対話を通じて私たちが目指すべき未来像を再定義します。
すなわち、昨今の急速な技術革新や社会の激動のなか、我々人類は多次元的な広がりや異質性をみせる人間の複雑な心の動きをどこまで究明できるのか、そして世界はいかに様々な心の在り方を普遍的に受容し最適化を図っていくべきなのか議論します。
実施レポート
【振り返り】
本セッション「メンタルヘルス2050:多次元的な心の理解と社会的受容/最適化」は、人間の複雑な心の動きをいかに科学的・社会的に解明し、多様な価値観を超えて受容・最適化していくべきかを議論することを目的に開催されました。
メンタルヘルスは依然として人類にとって高い壁の残る領域ですが、世界各国から若手研究者や起業家を迎え、多彩な視点を交えながら幅広い論点を掘り下げることができました。
登壇者からは、他分野に比べて遅れが指摘されるメンタルヘルスケアの現状や、革新的かつ人間中心のアプローチの必要性、さらには「受容」と「教育」への早期投資の重要性が示されました。また、政府と個人の協働の不可欠性や、国際紛争が続く状況下にあっても前向きな未来展望が共有されました。さらに、録画終了後に実施された聴衆との質疑応答では、AIの活用によるメンタルヘルス支援や職場環境改善など、現実社会に即したテーマについて活発な議論が交わされました。
総じて本セッションは、スティグマや制度的課題を乗り越えるための多次元的かつ建設的な解決策を探る有意義な場となりました。若きリーダーたちの情熱と未来への希望は聴講者に強く響き、メンタルヘルスを「自分ごと」として考える契機となったと確信しています。この対話を、社会全体で心の健康を尊重し、より良い未来を築くための第一歩と位置づけます。
【会期後の取組み】
本セッションで掲げた「多次元的な心の理解と社会的受容/最適化」というテーマを実践に結びつけるため、万博会期後も継続的な活動を進めていきます。
• 提言書の作成と国際発信
本セッションで得られた知見や提案を精緻に整理し、世界経済フォーラムへの提言書として提出することで、国際的な政策形成やグローバル課題の解決に寄与します。
• 国際的ネットワークの強化
登壇者をはじめとする次世代グローバルリーダーが国境を越えて協働できる仕組みを拡充し、革新的なアイデアや研究成果を社会実装へとつなげるためのプラットフォームを構築します。資金調達や技術支援など、具体的な支援体制も整備します。
• 「受容」と「教育」の推進
本セッションで強調された早期介入の重要性を踏まえ、地域コミュニティ、企業、学校などを対象に啓発活動や教育プログラムを展開します。これにより、スティグマの払拭と、誰もが安心して支援を求められる社会の実現を目指します。
これらの取り組みを通じ、万博を一過性のイベントに終わらせることなく、持続可能なメンタルヘルスケアの未来を築くための行動を加速させます。本セッションで生まれた希望を礎に、会期後も未来の青写真を描き続け、一つひとつの取り組みを力強く進めながら、社会の変革を実現してまいります。
出演者情報
モデレータ
山田 夏彦
国立成育医療研究センター、ジョンズホプキンス公衆衛生大学院
東京医科歯科大学医学部医学科を卒業し、沖縄県立中部病院で臨床研修を修了。がん研究によりWILLY Top Cited Article、健康の社会的決定要因に着目した慈善活動によりOutstanding Leadership Award, Visionaries Awardを受賞。世界経済フォーラムのイニシアチブであるGlobal Shapers Communityに所属し、プロジェクトマネージャーとして沖縄県保健医療行政に提言を行った。
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登壇者
アグネス・ムワカツマ
ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネス・スクール
メンタルヘルス分野におけるソーシャル・イノベーター。Black Minds Matterを設立し、2020年から2023年にかけて英国の黒人コミュニティに対する無料のメンタルヘルス・リソースの提供を支援するため200万ポンドを超える資金を調達。Forbes 30 under 30選出。
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後藤 隆之介
スタンフォード大学
小児科医。スタンフォード大学博士課程・ナイトヘネシー奨学生。東京大学医学部卒業。2022年、ウクライナの青少年メンタルヘルスの調査や児童精神科の医療サービスの構築を目的としたAUDRIプロジェクトを立ち上げる。原著論文はThe Lancetなど医学トップ誌に多数掲載。
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カミラ・ミヒャルスキー
ハピネス・リサーチ・インスティチュート(デンマーク)
Happiness Research Institute疫学者兼シニア・アナリスト。トロント大学で集団健康研究者として勤務、公衆衛生修士号取得。ウェルビーイングに関する量的・質的研究に関して、国家レベルの大規模プロジェクトから地域主導の取り組みまで先導。ウェルビーイングに対する投資促進に邁進。
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シュリーヤ・ギリ
ハッピーマインズ(ネパール)
Happy Minds創設者兼マネージング・ディレクター。ロンドンで国際ビジネスマネジメントの修士号を取得。プロジェクトマネジメントが専門。Forbes 30 Under 30選出。ネパールのコミュニティ全体におけるメンタルヘルスの偏見をなくし、自ら助けを求める行動の促進に尽力。
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メンタルヘルス2050: 多次元的な心の理解と社会的受容/最適化 アジェンダ2025共創プログラム
メンタルヘルス、その未究明領域をいかに科学的・社会的最適解に導くのでしょうか。
【2050年の未来像の論点】
幸福から精神疾患に至るまで立体的なスペクトラムを示す人間の複雑な心の動きを我々人類はどこまで解明し、社会は人種・地域・価値観を越えどれだけ受容・最適化できるのでしょうか。
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2025年06月21日(土)
18:00~20:00
(開場 17:30)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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