EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)


近年、メンタルヘルスが世界的に脚光を浴びるようになりましたが、人間の感情の複雑さや精神医学の理論的な構築・実践の難しさ、社会からのスティグマなどが相まって、メンタルヘルス領域には今なお解決すべき課題が山積しています。
今世紀の節目となる2050年に向けて、世界各国で活躍する新進気鋭の活動家・研究者を招聘し、人種・文化・価値観を超えた対話を通じて私たちが目指すべき未来像を再定義します。
すなわち、昨今の急速な技術革新や社会の激動のなか、我々人類は多次元的な広がりや異質性をみせる人間の複雑な心の動きをどこまで究明できるのか、そして世界はいかに様々な心の在り方を普遍的に受容し最適化を図っていくべきなのか議論します。

実施レポート

【振り返り】
本セッション「メンタルヘルス2050:多次元的な心の理解と社会的受容/最適化」は、人間の複雑な心の動きを科学的・社会的にどう解明し、社会が多様な価値観を越えてどう受容・最適化していくべきかを議論するために企画されました。メンタルヘルスという依然として課題が山積する領域に対し、我々は世界各国から若手研究者や起業家を招聘し、議論に深みを持たせることができました。事前の質疑応答準備により、重複なく広い範囲をカバーできたことは大きな成果でした。
登壇者からは、メンタルヘルスケアのシステムが他の分野に比べて遅れている現状への指摘や、より革新的で人間的なアプローチの必要性、そして早期介入として「受容」と「教育」に投資することの重要性が語られました。また、政府と個人の共同的な努力が不可欠であるという点や、メンタルヘルスケアの将来に対する楽観的な見解も示されました。特に、聴講者との質疑応答では、メンタルヘルスとAIの関係や、職場のメンタルヘルス改善など、現実社会に即した具体的なテーマが活発に議論されました。
しかしながら、個人の反省として、自身のモデレート能力が足りておらず、当日はもっと議論に花を咲かせたかったという思いが残りました。この経験を糧に、今後の対話プログラムでは、より参加者の皆様の対話が活性化するようなファシリテーションに努めてまいります。

総じて、本セッションは、メンタルヘルスが抱えるスティグマや課題に対し、多次元的かつ建設的な解決策を探求する上で、非常に有意義なものでした。多様な視点を持つ若いリーダーたちの熱意と、未来に対するポジティブな展望は、聴講者の皆様に深く響き、メンタルヘルスケアを自分ごととして捉えるきっかけを提供できたと思います。今回の議論を、社会全体で心の健康を尊重し、より良い未来を築くための第一歩としたいと考えます。

【会期後の取組み】
本セッションで議論された「多次元的な心の理解と社会的受容/最適化」というテーマを具体的な行動へと繋げるため、我々は万博会期後も継続的な取り組みを進めていきます。
まず、本プログラムで得られた知見や提言を精緻にまとめ、適宜、世界経済フォーラムへ提言書を作成し、国際的な議論の場に貢献していきます。これにより、メンタルヘルスに関する議論が、より広範な政策決定やグローバルな課題解決に反映されることを目指します。
次に、登壇者のような若手イノベーターたちが国境を越えて協業できるネットワークをさらに強化していきます。特に、メンタルヘルスケアにおける革新的なアイデアや研究を、社会実装へと結びつけるためのプラットフォームを構築し、資金調達や技術支援など、具体的なサポートを提供していきます。
また、本セッションで重要性が指摘された「受容」と「教育」を促進するための啓発活動や、地域コミュニティ、企業、学校などでの早期介入プログラムの開発にも取り組んでまいります。これにより、メンタルヘルスに関するスティグマを払拭し、誰もが安心して助けを求められる社会の実現を目指します。
これらの取り組みを通じて、万博という一過性のイベントに終わらせることなく、持続可能なメンタルヘルスケアの未来を築くための具体的な行動を加速させ、社会全体にポジティブなインパクトをもたらしていきたいと考えています。我々は、本セッションで生まれた未来への希望を、万博会期後も力強く育んでまいります。

※このレポートの一部または全部はAIによって生成されました。

出演者情報

モデレータ

山田 夏彦

国立成育医療研究センター、ジョンズホプキンス公衆衛生大学院

東京医科歯科大学医学部医学科を卒業し、沖縄県立中部病院で臨床研修を修了。がん研究によりWILLY Top Cited Article、健康の社会的決定要因に着目した慈善活動によりOutstanding Leadership Award, Visionaries Awardを受賞。世界経済フォーラムのイニシアチブであるGlobal Shapers Communityに所属し、プロジェクトマネージャーとして沖縄県保健医療行政に提言を行った。

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登壇者

アグネス・ムワカツマ

ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネス・スクール

メンタルヘルス分野におけるソーシャル・イノベーター。Black Minds Matterを設立し、2020年から2023年にかけて英国の黒人コミュニティに対する無料のメンタルヘルス・リソースの提供を支援するため200万ポンドを超える資金を調達。Forbes 30 under 30選出。

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後藤 隆之介

スタンフォード大学

小児科医。スタンフォード大学博士課程・ナイトヘネシー奨学生。東京大学医学部卒業。2022年、ウクライナの青少年メンタルヘルスの調査や児童精神科の医療サービスの構築を目的としたAUDRIプロジェクトを立ち上げる。原著論文はThe Lancetなど医学トップ誌に多数掲載。

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カミラ・ミヒャルスキー

ハピネス・リサーチ・インスティチュート(デンマーク)

Happiness Research Institute疫学者兼シニア・アナリスト。トロント大学で集団健康研究者として勤務、公衆衛生修士号取得。ウェルビーイングに関する量的・質的研究に関して、国家レベルの大規模プロジェクトから地域主導の取り組みまで先導。ウェルビーイングに対する投資促進に邁進。

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シュリーヤ・ギリ

ハッピーマインズ(ネパール)

Happy Minds創設者兼マネージング・ディレクター。ロンドンで国際ビジネスマネジメントの修士号を取得。プロジェクトマネジメントが専門。Forbes 30 Under 30選出。ネパールのコミュニティ全体におけるメンタルヘルスの偏見をなくし、自ら助けを求める行動の促進に尽力。

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健康とウェルビーイング ウィーク

メンタルヘルス2050: 多次元的な心の理解と社会的受容/最適化 アジェンダ2025共創プログラム

メンタルヘルス、その未究明領域をいかに科学的・社会的最適解に導くのでしょうか。
【2050年の未来像の論点】
幸福から精神疾患に至るまで立体的なスペクトラムを示す人間の複雑な心の動きを我々人類はどこまで解明し、社会は人種・地域・価値観を越えどれだけ受容・最適化できるのでしょうか。

  • 20250621日(土)

    18:0020:00

    (開場 17:30)

  • テーマウィークスタジオ
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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