EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

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このマルチステークホルダー対話では、企業、学界、規制当局が連携し、グリーン経済に向けた若者の育成における課題に取り組みます。持続可能性専門家の需要、政策ギャップ、カリキュラムの整合性、そして未来を見据えたグリーンスキル・エコシステムの構築に必要なセクター横断的な連携について焦点を当てます。
また、インドネシアと日本の協力による、若者のグリーンスキルとデジタルスキルの育成についても検討します。両国は、新興労働力の能力強化を通じて、新たなビジネスチャンスを創出し、グリーン経済への移行を加速させ、包摂的な経済成長を促進することができます。

目的:
1. 若年労働力育成を通じて、日本とインドネシア間のグリーン新興市場におけるビジネス協力と投資を促進する。
2. 持続可能な経済のためのグリーン教育とスキルの重要性に関する意識を高める。
3. Society 5.0に対応した労働力を育成するため、民間セクター、政府、教育機関間のパートナーシップを強化する。

対象者:
1. インドネシアとの連携、特にグリーン経済分野におけるキャリア機会の創出に関心のある企業。
2. 両国のグリーン人材育成政策を策定できるインドネシアと日本の政府機関。
3. カリキュラム開発やグリーンスキル育成プログラムで協力できる学術機関および教育機関。
4. グリーンスキル育成・教育プログラムの開発に携わる青少年団体。

実施レポート

【振り返り】
本フォーラムでは、インドネシアと日本の若者を中心に、持続可能な社会構築に向けたグリーン経済(環境負荷を低減しつつ持続的成長を目指す経済活動)とグリーンスキル(再生可能エネルギー、環境工学、持続可能な農業などの専門技術に加え、コミュニケーション能力や調整力などの人的スキルを含む総合的能力)の育成について具体的かつ多面的な議論が行われました。基調講演では、インドネシア国家開発計画に基づき、低炭素経済と2050年までのネットゼロ排出達成に向けたグリーンジョブの重要性が示され、Society 5.0の理念に沿ったデジタル技術の活用による効率的かつ人間中心の社会実現に向け、若者の主体的参画が鍵であることが強調されました。

Green Welfare Indonesiaの調査報告では、42名の若手専門家への半構造化インタビューに基づき、人的スキルの重要性が技術スキルと同等であること、分野ごとに求められる能力が異なることが明らかになりました。ASU社の講演では、カーボンアカウンティングやデータ分析を通じた若手のESG推進事例が紹介され、東南アジアでのプロジェクトにおけるリーダーシップ発揮も共有されました。

パネルディスカッションでは、官民学関係者が協働の課題、文化的ギャップの克服、世代間知識継承の重要性を議論し、高齢者の経験と若者のデジタル活用力を融合させることで、地域特性に応じた持続可能でSociety 5.0的なグリーン産業の発展が可能であることを確認しました。加えて、投資家視点や地方の教育・環境課題に関する意見交換も行われ、政策と現場の両面からグリーンジョブ推進の方策が多角的に検討されました。

全体を通じ、グリーン経済への移行は国際協力と若者のリーダーシップにより可能であり、Society 5.0の理念に沿ったデジタル活用を伴う具体的行動へと結びつく知見が得られました。政策立案や人材育成、産業発展に資する貴重な学びが、本フォーラムの大きな成果です。


【会期後の取り組み】
本フォーラムの終了後、インドネシアおよび日本の関係者は、グリーン教育とスキルを通じたSociety 5.0の実現に向けた具体的な取り組みを着実に進めています。まず、Green Welfare Indonesiaでは、フォーラムで共有された42名の若手専門家へのインタビュー結果を基に、人的スキルと技術スキルの両面を統合した教育プログラムの設計を開始しました。特に、環境工学、再生可能エネルギー、持続可能な農業など、産業ごとに求められるグリーンスキルを体系化し、地域や年齢層に応じた段階的学習カリキュラムへの組み込みを検討しています。この取り組みにより、若者は単なる知識習得に留まらず、現場で直面する課題に応じた判断力や協働力を身に付けることが期待されています。

さらに、日本企業ASU社と連携した若手人材育成プログラムでは、カーボンアカウンティングやデータ分析の実践演習を通じ、ESG推進に関する実務能力を養う取り組みが進行中です。若者が具体的なプロジェクトに参加することで、グリーン経済の現場におけるリーダーシップを発揮する経験を積むことが可能となり、理論と実践を融合させたスキル形成が促進されています。

また、日インドネシア双方の政府、学術、民間関係者は、Society 5.0の理念に基づく多面的な協働を推進しています。具体的には、高齢者の豊富な経験を活かした地域環境プロジェクトへの参画や、若者によるデジタル技術を活用したエネルギー管理・生態系保全の実践が含まれます。地方の教育機関では、環境意識の醸成と持続可能なスキル習得を両立させるため、オンライン講座やワークショップを展開し、地域間格差の縮小に取り組んでいます。また、インドネシア国内のグリーンジョブ拡大に向けて、政策立案者と民間企業の間で定期的な情報共有や進捗確認が行われ、将来的なキャリアパスの明確化や能力基準の整備が進められています。これにより、若者は地域や産業の特性に応じた実践的能力を磨くとともに、持続可能な開発に貢献する意識を醸成できます。

これらの取り組みは、フォーラムで得られた具体的知見を直接活用するとともに、グリーンスキルの習得とSociety 5.0の実現を両立させることを目的としています。若者の主体的な参加、高齢者との世代間協働、そして技術・政策・教育の統合的アプローチを通じ、持続可能で包摂的な社会の形成に寄与することが期待されています。今後も、国際協力と地域連携を深化させ、両国のグリーン経済推進とSociety 5.0の実現に向けた具体的な成果を着実に積み上げてまいります。

学びと遊び ウィーク

グリーン教育とスキルによるSociety 5.0の実現:インドネシア・日本の若手人材とビジネスの可能性を開拓

このプログラムは、ユース・インサイト・レポートの発表の場として 、42名の若手専門家と業界の専門家へのインタビューに基づき、グリーン教育と労働力の準備に関する主要な調査結果を発表します。
また、業界と能力開発機関の連携を促進し、グリーンスキル育成のための道筋を共同で構築し、次世代をグリーン経済に備えるためのベストプラクティスを共有します。

  • 20250728日(月)

    16:0018:00

    (開場 15:30)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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