学びと遊び ウィーク
タイルワークショップが繋ぐ、ワクワク協奏プログラム
大阪・関西万博テーマ事業 いのちを高める(中島プロデューサー)
大阪・関西万博テーマ事業「いのちを高める」プロデューサー中島さち子さんの掲げる、こどもたちの創造性を結ぶ協奏として、タイルワークショップをクラゲ館会場と多地点で開催します。楽しむだけのタイルワークショップではなく、クラゲ館や学校、子どもから大人まで多様な方たちが集う多地点から、あえて「テーマを決めず」にOnsite/Onlineで多地点同時開催することで、互いに感化されながら、ワクワクを感じながら,タイルワークショップを協奏し、どのような作品が生まれてくるのかをSTEAM要素にもこだわりながら学ぶイベントプログラムです。
映像記録有り
対話プログラム
- STEAM
| 同時通訳 | 提供する |
|---|---|
| 発信言語 | 日本語及び英語 |
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シグネチャープログラム
- 開催日時
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2025年07月18日(金)
14:30 ~ 16:30
(開場 14:15)
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- 開催場所
- 各パビリオン
- いのちの遊び場 クラゲ館
プログラム内容
タイルワークショップは「健常者」だけでなく、「障害のこども」たち、「様々な境遇のこども」たち(0~120歳)が楽しめるイベントです。本ワークショップを実施することで、医療現場(小児病棟)においても、療育現場(障害児施設)においても「参加者(こどもたち)の表情が明るく」変化し、まさに「いのちを高める」効果があることを体験してきました。今回は単一施設での開催ではなく、クラゲ館・イベント会場と多地点会場(病院、施設、学校等)をオンラインで繋ぎ、様々な境遇の「こどもたち」が同時にタイルワークショップを通じて協奏します。プログラムにはSTEAM要素にもこだわっており、子どもたちの選択する色やパターンにも注目。作品から読み取れる「心理状況、想い」などの特異性が、数学的なアルゴリズムとして表現できるかにも挑戦します。さらに、使用する材料は試用品、期限の迫る品等を積極的に利活用し、無駄な廃棄にも貢献。SDGsの要素も加味されます。
*本2時間の間に複数回のワークショップを実施予定です
実施レポート
【振り返り】
本プログラム「タイルワークショップが繋ぐ、ワクワク協奏プログラム」は、大阪・関西万博のテーマウィークにおいて、“いのちを高める”という全体テーマのもと、まさにその精神を体現するかたちで実施されました。クラゲ館のプレイマウンテンスペースを活用し、病院や児童福祉施設、学校など複数拠点とオンラインで接続し、病気・障害・年齢・国籍など多様な背景を持つ子どもたちが同時に、協奏的にワークショップを行うことができました。
ワークショップを通じて、子ども達は自分の感情や感性を、様々な材料を使用して抽象的な表現に変換し、それをオリジナル作品として具体化していきました。参加されている子ども達はドンドン制作に集中し、特に時間が経つにつれ、医療など特別な支援が必要な子ども達にとっても「ものづくり」が生み出す前向きなエネルギーが感じられました。今回は複数拠点を繋ぐことで「自分だけじゃない」「みんなでつくっている」という一体感も生まれ、社会からの孤立感や孤独感を軽減する心理的効果もあったように思います。
また、ワークショップの開始前には、福祉施設を運営するクラゲ館のスタッフ中西氏による、クラゲ館ツアーもオンラインにて実施し、万博に行けなくても、万博を身近に感じられる素敵な時間となりました。
一部、 オンライン接続環境によっては映像・音声が不安定になる場面もあり、一部の拠点でリアルタイムなやりとりが難しい時間帯が発生しました。今後は通信環境の事前テストに加え、録画やオンデマンド視聴など、フォローアップの仕組みを構築する必要も感じたところです。
【会期後の取組み】
本ワークショップで得られた成果と知見を会期後も継続的に発展させるため、さまざまな取り組みを検討したいと思います。
教育・福祉現場・病院、自治体、いろいろな国と連携して、さまざまなイベント催事や学校行事、学校での探究学習に取り入れていきたいと考えています。
現在、学校現場では小中高校生共に「探究」の学習が進んでいます。ここで、多様ないのちの存在に出会い、友達を広げ、多くの観点から「いのち」を捉え直すためにも、まずはいろんな存在と共に遊び、何かを作り出す喜びをシェアすることが重要だと考えています。そのため、大阪府をはじめとするいくつかの自治体の学校や、クラゲ館が有する遊び・学びのネットワーク「未来の地球学校」をベースに、国内外の学校や福祉現場、病院、ミュージアムなどを繋ぎ、共にものづくりをする時間を設けたいと考えており、提案中です。
本企画は、遠隔地であっても、仲間との交流が実現でき、ものづくりの喜びを通じて、互いの環境や雰囲気を共有することができる素晴らしい仕組みだと自負しています。病院から出られない子供達も、なかなか一人では動けない子供達も、共に同じ時間を共有し、何かを「作る」喜びをシェアできたら最高です。来年は、まず東大阪市のノーサイドが有する「ひとつなぎカフェ」にてイベントを行い、国内外のいろんな仲間が、万博のレガシーのつながりを大事に、再び出会う・・・そんな企画を検討しています。
なお、今回はタイルを創るワークショップを実施しましたが、ワークショップの中身を変えて様々な形で実施することが可能です。粘土や折り紙や段ボールや和紙や・・・さらに360度の映像で交流することも可能ですし、ロボットやアバターなどを通じた会話も可能です。また、LEDを光らせるプログラミングxアートのワークショップなどをはじめ、STEAMの要素も取り入れつつ、誰が、どこにいても、だれとでも、同じ活動を共有できる、そんな未来の形を模索したいと考えています。
多様ないのちが輝く、インクルーシブでプレイフルな未来社会・文化に向けて、こうした取り組みを広げていきたいと思います。
出演者情報
モデレータ
中島 さち子
テーマ事業「いのちを高める」(2025年日本国際博覧会協会)
音楽家・数学研究者・STEAM 教育者。
(株)steAm 代表取締役、(一社)steAm BAND代表理事、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー、内閣府STEM Girls Ambassador、国際数学オリンピック金メダリスト。音楽数学教育と共にアート&テクノロジーの研究も進める。クレ・デ・ポー ボーテ(資生堂) Power Of Radiance Award 2025受賞者。
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中西良介
株式会社ノーサイド 株式会社ノーサイド代表
クラゲ館インクルーシブ統括ディレクター
こども家庭庁調査研究チーム
大阪府教育庁医療的ケア児支援チーム
重症心身障害児ヘルパー歴21年
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渡辺五大
東京藝術大学大学院美術研究科美術教育研究室 教授
1992年 東京藝術大学大学院彫刻専攻修了後、同大学彫刻科助手、文化庁派遣芸術家在外研修員、同大学彫刻科非常勤講師、神奈川県高校教員を経て2019年より現職。傍ら美術家ユニット力五山 として活動。越後妻有トリエンナーレ、奥能登国際芸術祭、無人駅の芸術祭/大井川、等に参加。
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共催者名
認定NPO法人キッズアートプロジェクト
障がい福祉サービス 総合福祉施設ノーサイド
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タイルワークショップが繋ぐ、ワクワク協奏プログラム
大阪・関西万博テーマ事業「いのちを高める」プロデューサー中島さち子さんの掲げる、こどもたちの創造性を結ぶ協奏として、タイルワークショップをクラゲ館会場と多地点で開催します。楽しむだけのタイルワークショップではなく、クラゲ館や学校、子どもから大人まで多様な方たちが集う多地点から、あえて「テーマを決めず」にOnsite/Onlineで多地点同時開催することで、互いに感化されながら、ワクワクを感じながら,タイルワークショップを協奏し、どのような作品が生まれてくるのかをSTEAM要素にもこだわりながら学ぶイベントプログラムです。
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2025年07月18日(金)
14:30~16:30
(開場 14:15)
- 各パビリオン
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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