EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

CWAJ奨学金の受賞者がその経験をベースに、教育がいかにそれぞれの分野で自らの可能性、キャリア、リーダーシップの形成に役立ったかについて語ります。三名のパネリストはCWAJ奨学金の三つのカテゴリーをそれぞれ代表します。
*CWAJ 海外留学大学院女子奨学金(1972年創設)
*CWAJ 視覚障害学生奨学金 (1976年創設、視覚に障害を持つ男女学生に支給)
*CWAJ 外国人留学生大学院女子奨学金(1981年創設)
Q&Aの時間には、会場の参加者からパネリストに質問をしていただき双方向のデイスカッションが可能となります。
質問例
*同様の道を志す後輩へのアドバイス、女性や障害を持つ人々の労働、社会環境を向上させるための方法、等々

実施レポート

【振り返り】
CWAJ は1949年の創立当初の日本人留学生への渡航費援助に始まり、1972年以降は奨学金制度を立ち上げ、これを使命として活動してきました。海外大学院留学女子奨学生、視覚障害男女奨学生、外国人大学院女子奨学生の三つの奨学金カテゴリーを代表するパネリストのお三方を迎えた今回のイベントは、多くの参加者を得て、活発な意見交換の場となりました。イベントは元CWAJ奨学生(アメリカ館ユースアンバサダー)がモデレーターを務め、そしてアメリカ館をはじめとした外国パビリオンスタッフのサポートを受け、万博にふさわしい、文化交流の場となりました。会員の4割弱が外国人というCWAJのメンバー構成らしいイベントになったともいえます。

パネリスト3名の発表はそれぞれの経験に基づき行われ、その真摯な言葉に会場は心を動かされました。石川凜さんは、海外留学における多様なバックグランドの仲間の中での活動を通じて、視野が広がり、個人としてのステップアップにつながったそうです。大胡田誠さんは全盲で弁護士となった日本で三人目の方です。大学では障害を理由に差別された経験や、逆に仲間の強い応援を得て元気づけられたことなど、多様な経験が糧になったそうです。バングラデシュ出身のサンギタ・ダスさんは、当初、建築が専門でしたが、東日本大震災のあとの日本の復興を目の当たりにして、これを祖国をはじめとする諸外国に役立てたいという思いから、災害対策の研究を始めたそうです。社会のために教育が果たす役割、文化交流がもたらす価値を再認識する機会となりました。

【会期後の取り組み】
大阪・関西万博への参加は、CWAJにとって大きな広報活動となりました。CWAJのミッションである、奨学金制度と教育活動を通じた地域貢献の為には、それを支える資金を確保することが必要不可欠です。そのためにも、寄付金を募り、さらに毎年秋に開催する、CWAJ現代版画展(売り上げの純益が奨学金制度の原資)を成功させることが非常に重要です。今後はさらに外部への発信に力をいれて活動していきたいと思います。
また今回のイベントを通じて実感したのは、元CWAJ奨学生の皆様の力です。本イベント企画初期の段階で、三人の元奨学生の皆様は、大阪・関西万博への参加を快諾していただき、スムースに滑り出すことができました。また、当日の質疑応答のモデレーターは、アメリカ合衆国パビリオンでユースアンバサダーを務める、元奨学生のエリザベス・ガマラさんがその役目を買って出てくれました。さらにガマラさんの声かけにより、当日はアメリカはじめ、外国パビリオンのスタッフ仲間8名がアシスタントとして来場しました。CWAJにとって、奨学生の皆様の存在は大きな財産です。
CWAJという構成員が女性だけの団体が75年以上の長きに渡って続いてきているのは、そのメンバーの出身国が25ヶ国と国際色豊かなことがプラスに作用していると思われます。日本人だけの場合、人と違った意見を述べるのは憚られがちですが、多様な文化のメンバー構成にあっては、意見が異なることは当たり前であり、活発な議論が展開されます。日本の団体でありながら、このような多様性のメリットを体感できることを最大のセールスポイントとして、今後も継続的にメンバーを増やして行くことが、当会の課題であり、目標と考えます。

出演者情報

登壇者

石川 凜

経営戦略コンサルティング

京都大学農学部を卒業後、複数の食農系スタートアップでの経験を経て、2024年オックスフォード大学でMBAを取得。現在はグローバルコンサルティングファームにて経営戦略コンサルティングに従事。CWAJ Cartier奨学金の受賞者で、持続可能な食料システムの構築を目指す。

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大胡田誠

おおごだ法律事務所、代表弁護士

慶應義塾大学法学部卒業、2006年慶應義塾大学大学院法務研究科修了、2007年、日本で3人目となる全盲弁護士となる。CWAJ視覚障害学生奨学金受賞者。2019年におおごだ法律事務所を開設、困難にある人々を支える。著作も多数。『全盲の僕が弁護士になった理由』はテレビドラマ化された。

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サンギタ・ダス

建築家、NGOコンサルタント、慶應義塾大学上席所員、バングラデシュCOAST財団、RIKA India、NHK ワールド・ジャパン

バングラデシュ出身。インドで建築を学んだ後、来日。東京工業大学で人間環境システム専攻の修士号取得(CWAJ奨学金受賞)。JICAやNGOで災害や環境管理関連の仕事に従事。現在はバングラデシュと日本のNGOのコンサルタントとして活躍。CWAJ会員としてボランティアにも励む。

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情報掲載先

学びと遊び ウィーク

教育を通じたエンパワメント CWAJ 女性が女性を支える
~パネルデイスカッション~

CWAJ奨学金の受賞者3名が、教育がいかに能力向上とリーダーシップの形成に役立ったか語ります。それぞれの留学先での経験をもとに、女性や視覚に障害を持つ人々の労働環境や社会的地位を向上させることができるか、意見を述べ、その後、会場の参加者からの質問・ご意見を交えて、Q&Aセッションで締めくくります。

  • 20250725日(金)

    11:4512:45

    (開場 11:15)

  • 20250725日(金)

    13:4514:45

    (開場 13:15)

  • 各パビリオン
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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