学びと遊び ウィーク
「被災者捜索ロボット SMURF」崩壊した建物に閉じ込められた犠牲者を見つけるために地下を捜索するロボットのデモンストレーション
欧州連合
倒壊した建物内で人物を検知し位置を特定する地上ロボット「ソフト小型地下ロボットファインダー」のライブデモンストレーション
映像記録有り
展示
- 生涯学習
- STEAM
- #欧州連合研究プロジェクト #災害対応教育
同時通訳 | 未定 |
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発信言語 | 日本語及び英語 |
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トラックプログラム
- 開催日時
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2025年07月18日(金)
2025年07月20日(日)
10:00 ~ 18:00
(開場 09:30)
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- 開催場所
- 各パビリオン
- EUパビリオン
プログラム内容
『プロジェクト CURSOR(カーサー)』災害救助のデモンストレーション
ロボット SMURFが崩壊した建造物に閉じ込められた被災者を発見するため、地下で捜索活動を行う様子を見学することで、来場者はEUの研究プロジェクトCURSORとその成果について学ぶことができます。
地上ロボット SMURF (Soft Miniaturised Underground Robotic Finder) が瓦礫の上や下で実演され、その機能について説明されます。訪問者は SMURF のナビゲーションを試したり、ロボットから受信したデータをモニターすることができます。その他のプロジェクト成果 (ドローンフリート、情報管理システム、ジオフォン) についてもご紹介します。
エンドユーザーに焦点を当て、研究者と技術開発者の協力がどのように望ましい結果をもたらしているか、災害リスク軽減に期待される支援について説明します。
実施レポート
【振り返り】
CURSOR DEMO イベントでは、EU資金による研究プロジェクト CURSOR の革新的な成果が紹介されました。特に注目されたのは、地上ロボット SMURF(Soft Miniaturised Underground Robotic Finder) です。デモンストレーションでは、崩壊した構造物に閉じ込められた被災者を探知する現実的なシナリオを模した地下探索を実演し、来場者にSMURFの実際の稼働を目の当たりにする特別な機会を提供しました。
イベントのハイライトのひとつは、来場者が自らSMURFを操作し、ロボットが送信するデータをモニターできる インタラクティブ要素 でした。この体験型の取り組みにより、技術的な能力だけでなく、この技術が現実世界で持つ可能性についての理解が深まりました。さらに、ドローン群、情報管理システム、ジオフォン などの追加的なプロジェクト成果も紹介され、CURSORが多面的なアプローチで災害リスク削減に取り組んでいることが包括的に示されました。
特筆すべき点は、エンドユーザーの関与が中心的なテーマとして強調されたことです。研究者、技術開発者、実務者の協力により、ユーザーからのフィードバックや実際のニーズがプロジェクトの進展をどのように形作ったかが示されました。この協働により、成果は科学的に先進的であるだけでなく、実用的な関連性も確保され、実際の災害現場で採用される可能性が高まりました。
総じて、このイベントは災害への備えと対応におけるEU研究の価値を効果的に伝えることに成功しました。CURSORプロジェクトは、学際的な協力と最先端技術が、世界規模で災害リスク削減の取り組みを大きく強化できることを示しています。
【会期後の取り組み】
会期中に紹介された本プロジェクトでは、小型ロボット「SMURF」を活用した災害現場での被災者探索の研究開発が進められています。今後もこの取り組みを継続・発展させ、より迅速で安全な災害対応を目指します。
Research Partnership(研究連携)
東北大学はこれまで災害ロボティクスの分野で培った知見を活かし、CURSORコンソーシアムにおいて小型ロボット「SMURF」の設計・試作を担当しています。会期後は、まず初期モデルである「SMURF V1」を開発し、各部品や機能を検証してプロジェクト全体の加速を図ります。その後、柔軟な素材を活用し瓦礫の隙間でも高い機動性を発揮する「SMURF V2」の開発に着手します。V2には匂いセンサー、カメラ、サーモグラフィ、マイク、GPSなどの高度なセンサーを搭載し、生命反応の検知能力をさらに向上させる予定です。
Funding and Testing(資金・検証体制)
本プロジェクトは欧州連合(EU)および日本の科学技術振興機構(JST)の支援を受けて進行しています。会期後もこれらの国際的な資金協力のもとで研究開発を継続し、災害現場での実用化に向けた検証や試験を進めていきます。
Field Trials(実地訓練)
日本国内では、ドローンとSMURFを組み合わせた大規模な実地訓練が実施され、その有効性が現場レベルで確認されています。会期後も引き続き訓練を重ねることで、災害対応能力の向上を図るとともに、国際的な研究成果の実装や共有につなげていきます。
出演者情報
登壇者
田所 諭
東北大学 教授
2005 東北大学教授
2014 東北大学大学院情報科学研究科副研究科長
2014 内閣府ImPACTプロジェクトマネージャー
2016 IEEE Robotics and Automation Society会長
2019 東北大学タフ・サイバーフィジカルAI研究センターセンター長
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渡辺 将広
大阪大学 准教授
2018 東北大学 特任助教(研究)
2020 東北大学タフ・サイバーフィジカルAI研究センター 助教
2024 大阪大学 准教授
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Jan Sramota
SINTEFデジタル 科学研究者
2021 SINTEFデジタル 科学研究者
2017 ノルウェー科学技術大学(NTNU)博士課程学生
2015 ノルウェー科学技術大学(NTNU)研究員
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Tiina Ristmäe
ドイツ連邦技術支援庁(THW) 研究員、プロジェクトコーディネーター
2019年 CURSOR および SYNERGISE 研究プロジェクト (THW) のコーディネーター
2016-2019年 EU 専門家交流プロジェクト (THW) のプロジェクト管理
2011-2016年 モルデイのコミュニティ警察の能力構築プロジェクト (エストニア外務省、開発基金)
2001-2012年 NGO エストニア近隣監視マネージャー
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「被災者捜索ロボット SMURF」崩壊した建物に閉じ込められた犠牲者を見つけるために地下を捜索するロボットのデモンストレーション
倒壊した建物内で人物を検知し位置を特定する地上ロボット「ソフト小型地下ロボットファインダー」のライブデモンストレーション
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2025年07月18日(金)
10:00~18:00
(開場 09:30)
- 各パビリオン
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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