EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)


本プログラムでは、25年後の世界におけるリベラルアーツ教育がどのように進化しているか、グローバルな視点から議論します。リベラルアーツ教育は、多様な学問分野を横断して幅広い知識と批判的思考を育む教育スタイルであり、日本の教育システムとは異なる側面も多く存在します。世界中から集まった若者が、各国のリベラルアーツ教育の特徴や課題について議論を交わし、その共通点や課題を導き出すのと共に、テクノロジーの発展や更なるグローバル化による未来の教育のあり方を考えます。プログラムの最後には、学んだ知識を試す参加型クイズが用意されており、豪華景品が当たるチャンスもあります。リベラルアーツ教育に興味を持つ方々にとって、25年後の未来の教育システムを考える貴重な機会です。是非ご参加ください。

実施レポート

【振り返り】
本プログラム「25年後の世界のリベラルアーツ教育を探る:未来の学びと課題」では、デジタルとアナログが融合し、学びと遊びの境界が曖昧になった2050年の未来像を仮説として提示し、その中でリベラルアーツ教育がどのような役割を果たすのかについて議論が行われました。
リベラルアーツ教育とは、「人間を自由にするための学問」に由来する、人文科学、社会科学、自然科学など幅広い分野の知識と、それらを統合して物事を多角的に捉え、批判的に思考する力を養う教育です。単なる専門知識の習得に留まらず、変化の激しい現代社会で、論理的思考力、倫理観、表現力、対話力といった総合的な人間力を育み、自らの判断で行動できる人材を育成することを目指します。
登壇者には教育政策の研究者、アクセシビリティや障がい者教育の実践者、環境保護や地域再生の活動家、そして新しい学習環境の開発に携わる若手リーダーが招かれ、それぞれの立場から未来の教育の課題と可能性について意見を交わしました。
議論の中心となったのは、教育の本質が単なる知識の習得ではなく、社会の変化に対応するための「思考力」「対話力」「協働力」を育むことにある、という点です。AIやEdTechの進展によって知識そのものは容易に入手できる一方で、異なる文化や価値観を持つ他者と向き合い、新しい課題を共に解決する力こそがリベラルアーツの真価であるとの認識が共有されました。さらに、環境問題や格差、移民や多文化共生といったグローバルな課題に教育がどう貢献できるのかも大きなテーマとなり、リベラルアーツが地域と世界をつなぐ役割を担う可能性が示されました。
また、障がい者やマイノリティへの教育機会の確保も重要な論点となりました。例えば、アクセシビリティを考慮した教育プラットフォームの開発や、地域に根差した多様な学びの拠点づくりなど、具体的な事例が紹介され、参加者からは教育を社会変革の触媒として捉える視点に強い関心が寄せられました。さらに、リベラルアーツ教育が芸術や身体活動と結びつくことで、創造性や共感力を育み、社会的包摂を広げる可能性についても実例を交えて議論されました。
全体を通じて、未来の教育を多角的に捉える有意義な場となり、教育を社会全体の変革の基盤として位置づけ直すきっかけを提供した点で、本プログラムは大きな成果を上げたといえます。

【会期後の取組み】
本プログラムを通じて明らかになったのは、未来の教育を実現するためには制度改革や政策だけでは不十分であり、草の根レベルでの実践や学びのコミュニティづくりが不可欠であるという点です。登壇者と主催者は、万博終了後もこの議論を発展させ、持続的な取り組みに繋げていくことを確認しました。
まず、国際的な若手リーダー同士のネットワークを強化し、教育現場での実践や政策提言を相互に共有していくことが計画されています。特に、教育格差を是正するためにオンライン教育資源の普及やアクセシビリティを考慮した教材の開発が重要視され、国際的な連携を通じて効果的なモデルの構築が目指されます。
次に、地域社会と連携した教育実験やワークショップの展開です。例えば、地方自治体や地域団体と協力し、地域資源を活かした探究型学習を実践することや、子どもから高齢者まで幅広い世代が共に学ぶ場を創出することが構想されています。これにより、生涯学習やリスキリングの推進が期待され、教育が地域再生の中核となる可能性が示されました。
さらに、テクノロジーを活用した個別最適化学習や国際的な学習交流の取り組みも進められます。AIやデータ分析を用いた学習支援、バーチャル空間での国境を越えた学びの共同体形成などが具体例として挙げられ、教育の未来像を体現する試みとして実装が検討されています。また、教育と環境保護や社会参画を結びつける学習プログラムも開発される予定であり、教育が持続可能な社会づくりに直接貢献する仕組みが模索されています。
これらの取り組みは、一過性のイベントではなく、教育の未来を形作る持続的なサイクルとして位置づけられています。万博を契機として芽生えたネットワークとアイデアを基盤に、次世代の教育のあり方を社会に根づかせていくことが期待されます。


※このレポートの一部または全部はAIによって生成されました。

出演者情報

モデレータ

徐亜斗香

グローバルシェイパーズ

1997年大阪生まれ。ニューヨーク大学アブダビ校、清華大学シュワルツマン大学院卒。アルゼンチンやガーナなどで教育や発展経済関連のプロジェクトに携わり、国連でのインターンも経験。国内では姫路女学院リベラルアーツサマープログラムの立ち上げに従事。Forbes 30 Under 30 Asia 2023。ダボス会議2022の世界の若者50名。

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登壇者

デリック・オマリ(ガーナ)

Disability Inclusion コンサルタント

デリック氏はアクセシビリティの専門家であり、世界銀行グループに入行する前は政府、教育機関、民間団体、国際開発機関など複数の機関にて障がい者インクルージョンとアクセシビリティに関するコンサルティングに従事。これまでに、クイーンズ・ヤング・リーダー・アワードなど数々の賞を受賞。より包括的でアクセシブルな世界の実現に尽力中。

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イ・ジュン・モック(シンガポール)

アドバイザリー・シンガポール共同創立者兼代表

清華大学シュワルツマン大学院卒。2016年以来、イ・ジュン氏が代表を務めるアドバイザリーは、現役プロフェッショナルとのインタビュー、企業とのラーニング・ジャーニーや業界パネル、学校での進路指導プログラムを通じて、21万2,000人以上の若者を支援。その上、シンガポール最大のプロボノ・キャリアベースのメンターシップ・プログラムを運営し、12,000時間以上のメンターシップを提供。クイーンズ・ヤング・リーダーズ賞、ダイアナ賞、デロイトによる One Young World奨学金を受賞。国連開発計画(UNDP)とサムスンから#Generation17 Young Leader、Forbes 30 Under 30に選出。クイーンズ・コモンウェルス・トラスト顧問。

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トーシン・セキエラ(インド)

アソシエイト、トニー・ブレア地球変動研究所アジア太平洋アドバイザリー

トーシン氏は、戦略、政策、実施に関する助言を通じて、アジア太平洋地域の政府による市民生活向上のための改革を支援。現在、東ティモールのノーベル賞受賞者ホセ・ラモス=ホルタ大統領の顧問を務めている。以前は、国連SDGs学生プログラムのグローバル副プロジェクトリーダーを務め、新たに15カ国にプログラムを拡大。また、東南アジアへの投資誘致政策改革に関するアドバイスや世界経済フォーラムのグローバル・リスク・レポート(2023年版)を共著。

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ジェレミー・ラグアン(セーシェル)

セーシェルの自然保護活動家

ケープタウン大学で国際関係学と環境地理科学の学士号、ドレスデン工科大学で環境管理のディプロマ、コロンビア大学で環境科学・政策のMPAを取得。国際自然保護連合東部・南部アフリカ地域事務所でシニア・プログラム・オフィサーとしてBBNJ条約を担当。また、コロンビア大学のコースタル・レジリエンス・ネットワーク・コーディネーターでもあり、セーシェル政府に国際環境法に関する助言を行うほか、グローバル・シェイパーズ・コミュニティやサステナブル・オーシャン・アライアンスなどを通じて、さまざまな環境プロジェクトを主導。国連セーシェル政府代表部の気候変動・海洋アドバイザーを務め、国際的な気候・海洋法交渉に貢献。

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髙島 崚輔

芦屋市長

1997年大阪生まれ。米ハーバード大学(環境工学専攻、環境科学・公共政策副専攻)卒業。 2016年から2023年まで(特非)グローバルな学びのコミュニティ・留学フェローシップ理事長。世界の課題を解決する未来のリーダーを育ててきた。特に、海外大学進学やまちづくりへの若者参画を支援。
2023年4月、兵庫県芦屋市長選挙で初当選。同年5月より現職、日本史上最年少市長となる。公立学校で「ちょうどの学び」を実現するために力を注ぎ、ユース世代をはじめ、幅広い世代との対話を中心にしたまちづくりに取り組む。文部科学省中央教育審議会専門委員(2025年〜)。

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学びと遊び ウィーク

25年後の世界のリベラルアーツ教育を探る:未来の学びと課題 アジェンダ2025共創プログラム

【2050年の未来像の仮説】デジタルとアナログが融合するように、学びと遊びの境界線が溶けた未来
25年後の世界のリベラルアーツ教育はどう変化しているのか?世界のリベラルアーツ教育とは?日本の教育とどのように似ているのか?異なるのか?世界各国から集まった若者が様々な文化や地域に跨る現在と未来のリベラルアーツ教育のあり方、特徴、課題について掘り下げます。豪華景品がかかった参加型クイズも予定しています。

  • 20250726日(土)

    10:3012:30

    (開場 10:00)

  • テーマウィークスタジオ
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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