食と暮らしの未来 ウィーク
ファッション クチュール "We are ALL Designers!!!”
大阪・関西万博テーマ事業 いのちを高める(中島プロデューサー)
中島さち子テーマ事業プロデューサーが掲げる「創造性の民主化」を「ファッションの民主化」へ。最近、ファッション業界では大量消費から個々のニーズに応じた商品が支持されるようになっています。個人が自らデザインし、SDGsにも対応可能な製品を簡単に創出できることで、ファッションの楽しみが深まります。この業界活性化を目指すWEBアプリを通じて、新たな創造性に富んだ消費生活を実感してもらいたいです。
映像記録有り
対話プログラム
- サステナブルファッション
- ファッションの創造性
同時通訳 | 提供する |
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発信言語 | 日本語及び英語 |
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シグネチャープログラム
- 開催日時
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2025年06月06日(金)
14:30 ~ 16:30
(開場 14:15)
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- 開催場所
- 各パビリオン
- いのちの遊び場 クラゲ館
©steAm Inc. & Tetsuo Kobori Architects All Rights Reserved
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
世界で唯一のファッショングッズをデジタル上で自分でデザインし、その最終形態をシミュレーションした後、実際に生産できます。この一連の流れを実践します。
まず、アプリ上でお気に入りの3Dアイテムを選び、「色、柄、ロゴ」などを拡大、縮小、回転、移動しながら配置します。これまで想像もできなかった最終製品を確認し、実際に生産に移ります。今回はその場で作成可能なアイテムを中心にご紹介します。「色、柄、ロゴ」は連動する感性AIソフトでの作成も可能です。作成者同士で作品を見せ合い、評価することにより、創造力、協調性、個々の思考を理解することも、テーマ館の理念に沿っています。
*本2時間の間に複数回のワークショップを実施予定です。
実施レポート
【振り返り】
「いのちの遊び場 クラゲ館」が掲げる「創造性の民主化」のコンセプトを実際に体感できるイベントとして、直感的にアイテムデザインができるアプリ「COUTURE」のワークショップを実施いたしました。
今回のワークショップでは、クラゲ館のシンボルマークをはじめ、子どもたちやデザイナーが作成したクラゲの画像、さらに数学・いのち・アートが交錯する「角命」の動画素材を活用し、参加者自身がトートバッグやクラゲ館ユニフォームをデザインする体験を提供しました。特にトートバッグについては、RICOH社のガーメントプリンターを使用してデザインした絵柄をトートバッグにプリントし、先着の20名近くの参加者にプレゼントすることができました。
参加者の多くは家族やグループでの参加で、事前に用意したタブレット端末を囲んで操作する様子が印象的でした。各々が楽しみながら多様で個性的なデザインを創造できたことは、まさに「創造性の民主化」というコンセプトの実現と言えるでしょう。
一方で、いくつかの改善点も見えてきました。参加者の多くが小さな子どもだったため、最初はタブレット端末やアプリの操作に戸惑う場面がありました。操作方法を説明するスライドを60インチモニターに投影して説明を行いましたが、会場にはさまざまな音が溢れていることもあり、その効果は限定的でした。結果として、アテンドスタッフが各参加者に個別に説明することが最も重要な役割となりました。実際の操作動画を投影し続けてみたところ、スライドよりもこちらの方が参加者にとって役立ったように思われます。
また、その場で撮影した写真を絵柄として使用する機能や、今回のワークショップのために用意した「角命」動画から画像を切り出して絵柄にする機能とクラゲ館シンボルの色塗り機能については、操作が複雑だったため一部の参加者しか利用できなかったのは残念でした。さらに、トートバッグへのプリントに時間がかかるため、後ほど受け取りに来ていただくという煩雑な流れになってしまったことも、改善したい点です。その他、自分で描いた絵柄を使いたいという希望も頂きましたが、現状の「COUTURE」ではまだ対応出来なかったのも課題でした。今回一番感じたのは、やはり自分だけの一からのオリジナルを作成したいという意向が強かった事です。まさに創造性の民主化に進んでおり、一人一人の「いのち輝く未来社会のデザイン」へ繋がっていくイベントと感じました。ありがとうございました。
【会期後の取り組み】
今回のワークショップでは、これまで十分に検討できていなかったグループや小さな子供を含む制限のないユーザーに「COUTURE」アプリを実際に使用してもらい、その場でトートバッグへのプリントを行ってプレゼントする企画を実施しました。この取り組みを通じて「創造の民主化」実現への手応えを感じる一方で、更なる実用化に向けたいくつかの課題も明確になりました。
今回の経験を踏まえ、現在以下の改善に重点的に取り組んでいます。まず、小さな子供向けの「COUTURE」アプリの画面表示および操作方法の改善を進めており、年齢に関係なく直感的な操作が可能な環境の構築を目指しています。また、参加者から多くの要望があった手描きの絵柄を簡便に取り込む機能についても積極的に開発を進めています。また、プリント作業時のトラブル対応手順の標準化、処理時間の短縮、同時処理など、実際の運用場面で求められる様々な要素について詳細な検討と改良を重ねています。
加えて、今後の展開として、教育機関や地域コミュニティとの連携強化も視野に入れています。学校教育における創作活動の支援、地域イベントでの体験機会の提供、高齢者施設でのレクリエーション活用など、多様な場面での「COUTURE」アプリの活用可能性を探求し、それぞれの環境に最適化された機能やサポート体制の整備を計画しています。
これらの包括的な改善を通じて、「COUTURE」アプリを真に誰もが利用できるユニバーサルなツールへと進化させ、全ての人々が直感的に自分の使用するアイテムや大切な人へのプレゼントを自由にデザインできる環境を実現します。「創造の民主化」のさらなる普及に向けて、技術的改善と社会実装の両面から継続的な活動を展開していく予定です。
出演者情報
モデレータ
中島 さち子
テーマ事業「いのちを高める」(2025年日本国際博覧会協会)
音楽家・数学研究者・STEAM 教育者。
(株)steAm 代表取締役、(一社)steAm BAND代表理事、大阪・関西万博テーマ事業プロデューサー、内閣府STEM Girls Ambassador、国際数学オリンピック金メダリスト。音楽数学教育と共にアート&テクノロジーの研究も進める。クレ・デ・ポー ボーテ(資生堂) Power Of Radiance Award 2025受賞者。
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©COUTURE DIGITALE LTD.
森田修史
クチュールデジタル株式会社 代表取締役 CEO
クチュールデジタル株式会社代表取締役CEO
デジタルファッション株式会社代表取締役社長
一般社団法人デジタルファッションクリエイター協会代表理事
Solve株式会社取締役
関西学院大学客員教授 , ISO TC133 日本代表エキスパート、
経済産業省ファッションの未来を考える会 委員、他。
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共催者名
クチュールデジタル株式会社
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ファッション クチュール "We are ALL Designers!!!”
中島さち子テーマ事業プロデューサーが掲げる「創造性の民主化」を「ファッションの民主化」へ。最近、ファッション業界では大量消費から個々のニーズに応じた商品が支持されるようになっています。個人が自らデザインし、SDGsにも対応可能な製品を簡単に創出できることで、ファッションの楽しみが深まります。この業界活性化を目指すWEBアプリを通じて、新たな創造性に富んだ消費生活を実感してもらいたいです。
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2025年06月06日(金)
14:30~16:30
(開場 14:15)
- 各パビリオン
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
©steAm Inc. & Tetsuo Kobori Architects All Rights Reserved
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