食と暮らしの未来 ウィーク
ヨルダン:レバントの心-持続可能な遺産とイノベーションの旅
ヨルダン
このイベントはヨルダンの歴史、持続可能性、イノベーションを映し出す3分野からなります。
映像記録有り
対話プログラム
- 移民 #多様性と包摂 #持続可能な活動
同時通訳 | 提供しない |
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発信言語 | 英語 |
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トラックプログラム
- 開催日時
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2025年06月07日(土)
14:00 ~ 16:30
(開場 13:30)
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- 開催場所
- テーマウィークスタジオ
プログラム内容
*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)
まずはヨルダン料理の伝統から始まり、無駄なものを一切出さないサステナブルな調理法を紹介、ヨルダンがレバント(東部地中海沿岸地方)料理の担い手であることを示します。そして、伝統的な服装からヨルダンのデザイナーによる現代のイノベーションまで、テキスタイルとファッションの進化を披露します。最後に、難民キャンプにおけるヨルダンの人道的取り組みにスポットを当て、難民の生活環境を改善するための建築専攻の学生たちのプロジェクトを紹介します。 この3分野は、文化やレジリエンス、発展に対するヨルダンの取り組みを評価するものです。
実施レポート
【振り返り】
「ヨルダン:レバントの心—持続可能な遺産とイノベーションの旅」は、2025年大阪・関西万博テーマウィークで、ヨルダン・ハシミテ王国が主催し、アイハム・ダラル博士(カイロ・ドイツ大学助教授・研究員)が登壇しました。本セッションでは、ヨルダンの豊かな文化遺産、持続可能な伝統、そして遺産保存への革新的な取り組みが紹介されました。
ダラル博士は、まずヨルダンがアジア、アフリカ、ヨーロッパの交差点に位置し、数多くの文明が重なり合ってきた歴史的背景を解説しました。ペルシャ、アッシリア、エジプト、ギリシャ、ローマ、ビザンチン、イスラム、オスマン帝国などの影響がヨルダンの食文化や建築、工芸に色濃く残っています。
特に食文化は重要で、ヨルダンでは1万4000年前からパン作りの痕跡が発見されています。食は単なる栄養源ではなく、ホスピタリティや人と人をつなぐ文化の象徴とされ、地元の旬の食材や伝統的な農法を重んじることが持続可能な暮らしにつながっています。
また、ヨルダンは伝統建築の再評価も進めており、石や土など地域の自然素材を用いた住まいづくりが、環境との調和を保ちながら、現代の持続可能性にも貢献できることが示されました。
さらに、イノベーションと伝統の融合が重要視され、エコツーリズム、持続可能な農業、地域の工芸支援など多角的な取り組みが行われています。
最後に、気候変動や都市化、文化喪失という共通課題に対し、グローバルな協力と文化交流の必要性が強調され、古代の知恵を現代に活かすヨルダンのモデルが未来へのヒントとなることが語られました。
【会期後の取り組み】
2025年大阪・関西万博での「ヨルダン:レバントの心」を踏まえ、ヨルダン・ハシミテ王国は持続可能性・遺産保護・イノベーションへの取り組みをさらに拡大します。
まず、伝統工芸や手仕事産業の活性化が期待され、職人支援やハンドメイド製品の国内外での普及により、地域経済と無形文化遺産の両方を守ります。
次に、ペトラやワディラムなどの資源を生かした持続可能な観光を推進し、環境保護と地域振興のバランスを重視します。エコツーリズムと文化遺産ツーリズムの強化により、責任ある観光地を目指します。
また、伝統的な石造りや土壁建築など気候変動に強い建築手法の復興と現代技術の融合が進められ、持続可能な都市開発モデルを構築します。
さらに、教育・国際交流・デジタル発信を強化し、世界と知見を共有することが重要です。
ヨルダンは伝統と革新を融合させ、持続可能で包摂的な未来づくりを目指します。
出演者情報
登壇者
アイハム・ダラル博士
カイロ・ドイツ大学助教授・研究員
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食と暮らしの未来 ウィーク
ヨルダン:レバントの心-持続可能な遺産とイノベーションの旅
このイベントはヨルダンの歴史、持続可能性、イノベーションを映し出す3分野からなります。
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2025年06月07日(土)
14:00~16:30
(開場 13:30)
- テーマウィークスタジオ
- ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
- ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。
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