EXPO2025 Theme Weeks

プログラム内容

*字幕:YouTube動画の右下「歯車」マークの「字幕」よりお選び下さい。
(複数言語、音声が重なる際等、字幕が掲出されない場合があります)


世界の景色をみると、近年街が大きく変わっています。昔ながらのお店が潰れ、流通大手、レストラン大手のフランチャイズ店が入居。古きを捨てて新しきを建てる。毎年その動きは加速をしています。地域で作られた農産品の規格外品は排除、規格を満たす品は首都を経由して大規模に流通し、保存のための添加物や流通によって発生する二酸化炭素量も食の領域における課題となっています。2050年を見据えた食の姿は、地域や暮らしと切り分けて考えることはできません。文化と経済の両立。つまり地域にある食文化、生活文化を継承し、それが継ながれていく流通の仕組みを再構築する必要があります。本セッションでは、それが環境課題の解決や地域性の継続に寄与するだろうという仮説を前提としています。目指す未来へ向けて、現在先駆者として活動を深めている未来の経営者をお呼びし、今回は未来の食・暮らし・地域についての議論を行います。

実施レポート

【振り返り】
本トークセッションは、「文化と経済の両立は可能なのか?」という問いをテーマに、グローバルに活躍する有識者の方々をお招きし、多角的な視点から議論を深める貴重な機会となりました。とりわけ、単なる経済性だけでなく、文化を尊重しながらビジネスを創造していく「カルチャープレナー」という概念について、深く掘り下げることができた点は大きな成果です。
登壇者の皆様からは、グローバル化の潮流の中で失われつつある地域文化や伝統工芸品への危機感が共有されました。しかし同時に、若い世代がテクノロジーやSNSを駆使することで、伝統文化の価値を再認識し、新たなビジネスモデルを創出しているという、希望に満ちた動きも提示されました。
また、大阪・関西万博という物理的な場が、デジタル社会における人々のインスピレーションや繋がりを促す重要な役割を担うという示唆をいただきました。SNSが効率性を追求するあまり、職人の技術を軽視する側面がある一方で、作り手の想いや背景にある物語を増幅させる強力なツールにもなり得るという指摘は、我々が文化とビジネスの新しい関係性を考える上で、重要な視点を与えてくれました。
本セッションを通じて、「文化を守ることはアイデンティティと目的を維持するために不可欠である」という共通認識を醸成できたことは、我々にとって大きな収穫です。伝統的な価値観を現代のビジネスモデルにどう統合していくか、次世代への指針を提示できたことを確信しております。

【会期後の取組み】
今回のセッションで得られた「文化と経済の両立」というテーマは、万博会期後も継続して取り組むべき重要な課題です。議論を踏まえ、我々は以下のような取り組みを推進していくことを計画しています。
まず、今回の登壇者をはじめとする国内外の「カルチャープレナー」たちが継続的に連携できる、持続的なプラットフォームやコミュニティを構築していきます。これにより、異なる文化や分野の知見を共有し、新しい共創プロジェクトを創出できる基盤を築いてまいります。
次に、伝統工芸や地域産業の担い手である職人や事業主の方々に対し、「カルチャープレナー」としての思考やスキルを学ぶ機会を提供いたします。具体的には、デジタルマーケティングやブランドストーリーテリングに特化したワークショップやメンタープログラムなどを企画し、彼らがグローバル市場で活躍するための支援体制を構築していく所存です。
さらに、地域文化や環境に配慮した流通の仕組みを再構築するための具体的なプロジェクトに着手します。大規模な流通に頼らない、地域内で生産から消費までを完結させるモデルや、規格外品を活用する新しいビジネスモデルの実証実験などを通じて、具体的なアクションへと繋げていきたいと考えております。
これらの取り組みを通じて、本セッションで議論された課題を具体的な行動へと結びつけ、2050年に向けたより良い社会の創造に貢献してまいります。

※このレポートの一部または全部はAIによって生成されました。

出演者情報

モデレータ

岩本 涼

株式会社TeaRoom 代表取締役CEO

1997年生まれ。茶道裏千家にて岩本宗涼(準教授)を拝命。21歳で株式会社TeaRoomを創業。静岡県に日本茶工場を承継し、第一次産業へも参入。「Forbes 30 Under 30 Asia 2023」選出、株式会社中川政七商店の社外取締役、一般社団法人文化資本研究所代表理事。

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登壇者

アンドレア・タン

2024年ワールドコーヒーチャンピオンシップ代表

20歳でシンガポール初のナショナル・ブルワーズ・カップチャンピオンに輝く。最年少のワールドコーヒーチャンピオンシップ代表として活躍し、審査員も務める。コーヒーのサプライチェーン全体に携わり、業界全体の向上を目指し、自身でレッスンを手掛けるなど教育活動にも力を入れている。

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ニック・キム

Archives Of Us CEO、Timeshop Hospitality CEO

ロサンゼルスのスペシャルティコーヒーショップArchives Of Usと、F&B事業、コンサルティング事業を展開するTimeshop HospitalityのCEO。カフェのプロデュースのプロフェッショナルであり、アメリカのカフェ文化のトレンド形成の中心を担っている。

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小山ティナ

Pieces of Japan株式会社、POJ StudioブランドのCEO兼創業者

デザインを専門とする日本にルーツを持つクリエイター。日本と西洋、デジタルとアナログ、伝統と現代的な暮らし─異なる世界をつなぐ架け橋として活動。文化的背景を活かした商品の研究開発を主導し、日本の伝統的な工芸品や体験を、それを真に理解し価値を見出す人々へ届ける新たなビジネスを展開。

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食と暮らしの未来 ウィーク

文化と経済の両立は可能なのか? ーー未来の地域、食、暮らしから考える アジェンダ2025共創プログラム

2050年の未来の地域、食、暮らしの姿はどういったものなのだろうか?社会は極限まで効率化し、地域は消滅、全ての商品はコモディティー化の波を受けます。確かに便利にはなっていく。ただ、私たちはそんな未来を望むのだろうか?今回は経済性のみを追うビジネスの姿ではなく、文化と経済をどう両立をするのかをテーマに活動する有識者の皆様をお呼びし、私たちが望む未来の姿ついて議論します。

  • 20250614日(土)

    17:3019:30

    (開場 17:00)

  • テーマウィークスタジオ
  • ※プログラム開催時間・内容は掲載時点の予定となります。変更については、当WEBサイトや入場券予約システム等で随時お知らせしてまいります。
  • ※プログラムの性質上、実施主催者の都合等に因り、ご案内時刻等が変動する可能性があります。

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